撤兵それとも恒久駐留? イラク米軍基地に数億ドルの投資を継続

8月末オバマ大統領は、イラク国内の数百カ所の米軍基地を閉鎖し、イラクに引き渡したと発表しました。しかし、イラク国内にはいまだに多くの基地が存続し、バグダッドにあるフットボール競技場80個分という世界最大の米国大使館も残ります。イラクの米軍基地について独立系ジャーナリスト、ジャッキー・スーへンが制作したビッグ・ノイズ・フィルムズ(Big Noise Films)の映像報道をご覧ください。

軍事から外交へ?  傭兵に支えられたイラク占領のダウンサイジング

米国は8月末にイラクに進駐する米軍全戦闘部隊を撤退させ、2012年末までには完全撤退する予定です。オバマ大統領は、こう語ります。「イラクでの米国の軍事行動は2010年8月31日に終了します。すでに多数の基地を閉鎖し、イラク政府に引き渡しました。・・・テロリストの妨害にもかかわらず、米軍とイラク軍の協力によって暴力事件の発生は数年来で最低のレベルです。来月から米軍の任務は戦闘ではなくイラク治安部隊の支援や訓練に変わります。でも誤解しないように。イラクでの任務は、軍人が率いる戦闘から文民が率いる外交へと変わるのです」。<br> ジェレミー・スケイヒルは、この声明の欺瞞をことごとくあばき、これはむしろ民間軍事会社に依存する占領のダウンサイジングだと言います。選挙公約の実現と胸をはりますが、じつはブッシュ時代に決まったペトレイアス将軍の計画を実行に移しているだけ。

壊滅地帯 封鎖されたガザの経済

テロ封じ込めのためというイスラエルの封鎖はどんな影響を与えているのか、Democracy Now!のプロデューサーがガザ地区に入って経済状況をレポートします。イスラエルによる22日間の攻撃の後、ガザ地区の失業率、貧困率は世界でも最悪となっています。国際社会はガザ地区の復興支援に52億ドルの拠出を約束しましたが、イスラエルは4カ月が過ぎた現在もガザ地区の完全封鎖を解いておらず、再建しようにも物資がありません。2万軒以上の家屋が破壊され10万人が家を失ったというのに、セメントやガラスなどがまったくはいってこない状態です。(21分)

アヴィ・シュライム イスラエルは「国家テロ」で和平を阻んでいる

2008年12月末に始まったイスラエルによるガザ攻撃は、1500万人を壁で囲い込んだこの世界最大の難民収容所に生活必需品の搬入さえも許さない非人道的な兵糧攻めを何ヶ月も続けた後に起こったものでした。英国オックスフォード大学で教えるイスラエル=アラブ問題の世界的権威アヴィ・シュライム教授に、ハマス政権のもとでガザが孤立するに至る経緯と、イスラエルが果たした役割を聞きます。2005年8月の「イスラエルの一方的撤退」とは何であったのか、ファタハとハマスの抗争にイスラエルや米国ははどのような役割を果たしたのか?(26分)

パレスチナ人俳優モハメド・バクリ ジェニン侵攻の記録映画の制作で被告席へ

 イスラエルのパレスチナ人俳優モハメド・バクリ(ムハンマド・バクリー)は、舞台演劇や多数の映画への出演で国際的に知られています。彼が出演した 1984年の映画『』は米国アカデミー賞の外国映画部門にイスラエル作品としてノミネートされており、イスラエルを代表する役者の一人といえます。しかし 2002年、イスラエル軍の難民キャンプ攻撃に関する記録映画『ジェニン・ジェニン』を撮って以来、国内のマスコミからバッシングを受け、映画の仕事も干されてきました。挙句の果てに、作戦にかかわったと称するイスラエル軍予備役兵5人から告訴され、裁判の成り行きしだいでは投獄の可能性も否定できない状況です。中東で唯一の民主主義国を標榜し、表現の自由を自負するイスラエルですが、それにしてはお粗末な対応です。「まるでカフカの小説の世界」というバクリの感想は、国内のパレスチナ人マイノリティによる発言であることを考えれば、相当に毒があります。 (19分)

ハマスの内幕 イスラエルが育てた戦闘的イスラム主義運動

 昨年1月末の選挙でイスラム主義政党ハマスが圧勝し、それまでパレスチナ解放運動を率いてきたファタハが占領地住民の信任を失って以来、パレスチナ=イスラエル問題は新しい段階に入りました。欧米諸国はいっせいに援助を停止し、イスラエルは代行徴収していた税金の引渡しさえ拒否して、被占領地を窮地に陥れました。それから1年半、いまでは両派の対立が内戦に発展し、パレスチナ人は西岸地区(ファタハ)とガザ(ハマス)に分裂するかのようです。占領地で圧倒的な支持を受けるようになったハマスは、いったいどのように生まれてきたのか?ロンドンのアルハヤト紙の政治部主幹ザキ・シェハード氏の話を聴きます。(20分)

一国家それとも二国家? パレスチナ=イスラエルの未来に向けた新しい展望 後編

2006年の秋、カーターはイスラエルの占領政策を「アパルトヘイト」という言葉を用いて批判する本を発表し、大きな論争を巻き起こしました。CNNテレ ビの「ラリー・キング・ライブ」にも出演して、占領の現状を率直に批判するとともに、この問題がいっさい報じられず、議論もされないことが、アメリカの大 きな問題だと指摘しました。(14分)

一国家それとも二国家? パレスチナ=イスラエルの未来に向けた新しい展望 前編

 2006年の秋、カーターはイスラエルの占領政策を「アパルトヘイト」という言葉を用いて批判する本を発表し、大きな論争を巻き起こしました。CNNテレ ビの「ラリー・キング・ライブ」にも出演して、占領の現状を率直に批判するとともに、この問題がいっさい報じられず、議論もされないことが、アメリカの大 きな問題だと指摘しました。(前半:12分)
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