借金をストライキ!「ローリング・ジュビリー」とは?

2012/11/15(Thu)
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 最初期から占拠運動を支援してきたデイビッド・グレーバーが著書『債務 最初の5000年』で語ったように、貧困層は債務を通じて富裕層に無限に縛りつけられてきた。ローリング・ジュビリーは、ウォール街占拠運動から派生したストライク・デット(「借金をストライキせよ」)と、占拠運動のなかで当初から提起されていた学生の負債問題にとりくむ占拠運動学生債務キャンペーンなどのグループが協力して立ち上げた、債務に対する新しいかたちの抵抗運動である。寄付などを通じて集められた資金を使って債券市場に出回る債権を買い上げ、廃棄するのである。債券市場では個々人の債権の特定は困難であるため、この運動は純粋な相互扶助として行われている。

 占拠運動は当初から、運動総体としては明確な獲得目標を掲げないこと(個別の地域の占拠運動では異なる)が特徴であり、弱点でもあると見なされてきたが、ローリング・ジュビリーは具体的な手段の行使を通じて資本主義に対する批判的・倫理的抵抗をつきつけるものとして、占拠運動の一段階先への展開において大きな意味をもつだろう。(小田原琳)

*パメラ・ブラウン(Pamela Brown):ニュースクール大学社会学部博士過程在学中。「ローリング・ジュビ リー」の母体となった「ストライク・デット」創設者の1人

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字幕翻訳:小田原琳 校正・Web作成:桜井まり子