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どうしてテレビや新聞では肝心なことがわからないのだろう。知りたいことははぐらかされ、論点はぼやけ、別の話にすりかわっている。これでは、どんなに一生懸命ニュースを追っても、ちっとも判った気がしない。そんな歯がゆい思いの中で、この番組に出会いました。
デモクラシー・ナウ!は、ニューヨークにある非営利の独立放送局で、毎日1時間のニュース番組を放送しています。グローバリゼーションと民主主義、戦争、環境破壊などのテーマに注目し、市民の立場からずばりと物事の本質に迫る、うそのない報道姿勢によって本当に信用できる数少ないニュース番組です。米国では一部の熱狂的な支持を受け、ほとんどの公共放送チャンネルで流れており、おそらく米国最大のネットワークを形成していますが、日本ではまだよく知られていません。
デモクラシー・ナウ!の詳しい説明へ

私達は、この素晴らしい番組を日本語にして、できるだけ多くの方に広めたいと思っています。G8/G20サミットに反対する人々の声や抗議運動の現場、コペンハーゲンの国連気候変動会議で軽視された途上国の声、ボリビアで開催された気候変動世界民衆会議の取材から伝わってくる中南米の新潮流、「無数の無名の人々の小さな行動が歴史を変えてきた」と主張し「市民的不服従」を奨めたハワード・ジンや、死刑囚房からメッセージを発し続けるムミア・アブ=ジャマールとそれを可能にさせているプリズン・ラジオの取り組みなど、日本では殆ど報道されない重要な海外の情報や見解を、日本の視聴者にとっての重要性という視点から優先順位をつけて日本語化しています。
日本語版のスタッフは、こんな人たちです

また、こうした貴重な情報を、米国流のデモクラシーの精神や、真実を伝える報道する姿勢も含めて伝えていくことによって、情報へのアクセスが民主国家の市民として責任を果たすために欠かせない条件であり、権利だという認識を広めたいと思っています。
マスメディアは大衆社会の発達と軌を一にして発展してきました。主権者である国民の意志である「民意」や「世論」の形成に重要な役割を担っています。民主主義が機能するためには不可欠の要素であり、影響力の大きさから第四の権力(立法、行政、司法に次ぐ)とさえ呼ばれています。しかし誤解してはいけません。マスメディアによる世論形成とは一般市民の声を拾い上げることではありません。「公益の何たるかを理解できない」一般大衆の影響を排除して、「物事をよくわきまえた専門家」の意見を拡散し、一定の枠内に議論を閉じ込めることです。
さいわい強大に思えたマスメディアの情報独占も近年になって急速に揺らぎはじめ、そこに描かれる世界の虚構性が露呈してきています。大資本が所有するメディアの報道に疑問を持ち、危機感を持ち始めた人々が、異なる立場から見た真実を求めて行き当たるのが、米国では独立メディアやオルタナティヴ・メディアと呼ばれる市民に支えられたジャーナリズムです。現在の主力はブログを中心とするネットジャーナリズムですが、その勃興の背景には市民が自分たちの放送局を育ててきた米国の歴史があります。1949年にカリフォルニアで開局したパシフィカ・ラジオを皮切りに、大学や自治体が運営する非営利ラジオ局が各地に誕生し、小規模な経営で人々の意見をダイレクトに伝えるメディアが発達してきました。インターネットの普及とともに情報発信が容易になり、世界各地で大きな広がりを見せています。デモクラシー・ナウ!も、そうした独立放送局のひとつです。
住民がメディアに参加する権利は国ごとに異なりますが、主要な民主主義国では何らかの制度が確立しています。それなのに日本では、いまだに法的に保障された国民の権利ではなく、制度的な裏づけもありません。新しい公共領域のジャーナリズムを育てるために、早急な権利の確立が望まれます。
こうした考えに基づいて、私たちはデモクラシー・ナウ!を日本語で紹介しています。ウェブサイトでも日本語版を提供し、更新情報を載せたメルマガを発行しています。大きな資本の裏付けがあるわけではなく、ささやかな放送収入に加え、会員の会費やニュースレター購読の収入によって運営しています。日本語版の維持運営を続けていくために、皆様の支援をお待ちしています。

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