スタッフと受賞歴

主なスタッフ

エイミー・グッドマン(Amy Goodman)

番組司会&総責任者

 「デモクラシー・ナウ!」の司会進行、制作指揮を行っているのがエイミー・グッドマンです。数々の賞を受賞した独立ニューズ番組デモクラシー・ナウ!は、北米で800局を超えるテレビやラジオの放送局で毎日放送されており、NBCの『ミート・ザ・プレス』とならんでタイム誌の「推薦ポッドキャスト番組」に選ばれました。
グッドマンは、「主流メディアから排除されがちなオルタナティブな発言を何百万人もの人々に届ける、真に独立したグラスルーツの政治ジャーナリズムの革新的なモデルを開発」した功績により、「もうひとつのノーベル賞」として名高いライト・ライブリフッド賞をジャーナリストとして初めて受賞しました。また、Salon.com のブロガー、グレン・グリーンウォルドと共に、偉大なジャーナリスト故I・F・ストーンにちなんだ独立メディアパークセンター・イジー賞の第1回受賞者になりました。英国のインディペンデント紙は、エイミー・グッドマンとデモクラシー・ナウ!を「刺激の源」と呼び、PULSE はグッドマンを2009年世界的メディア人トップ20の一人に挙げました。
グッドマンの著書は、ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー・リストに載りました。最近著の Breaking the Sound Barrier は、より良い世界を求める独立系ジャーナリズムのパワーを証明しました。

エイミー・グッドマンは1985年、全米5局のネットワークを持つ非営利独立系ラジオ「パシフィカ」のニューヨーク局(WBAI)入社からジャーナリストとして出発し、「WBAIイブニング・ニュース」の制作に10年間携わりました。
 WBAI時代の1990~91年、当時インドネシアがアメリカの支援のもとに占領していた東ティモールを取材し、同僚のアラン・ネアン(Allan Nairn)と共にインドネシア軍がティモール人270人を虐殺する場面に遭遇しました。後に「ディリ虐殺」と呼ばれるようになった事件です。
 エイミーとネアンはインドネシア兵士に殴打され、ネアンは頭蓋骨折の重傷を負いました。2 人の制作したドキュメンタリーMassacre: The Story of East Timor(東ティモールの大虐殺)は、優れた国際報道に贈られるロバート・F・ケネディ賞やアルフレッド・デュポン‐コロンビア大学賞のほか、AP通信、UPI通信、公共放送協会(CPB)など数々の賞を受賞しました。

 1996年、エイミーはパシフィカ・ラジオの独立系ニュース番組デモクラシー・ナウ!の立ち上げメンバーとなり、放送開始2年目の1998年、プロデューサーのジェレミー・スケイヒル(Jeremy Scahill)と共にナイジェリアを訪れ、ニジェール川デルタ地帯における米国石油企業の活動を取材しました。
 この取材をまとめた番組Drilling and Killing: Chevron and Nigeria's Oil Dictatorship(石油掘削と殺人 シェブロン石油とナイジェリアの石油独裁政権)は、原油流出事故が相次ぐナイジェリアで、石油会社に抗議した村人2人が殺害された事件でシェブロンが果たした役割を暴露しました。

 このドキュメンタリーは、1998年のジョージ・ポーク賞(ロングアイランド大学が毎年優れた報道活動に授与するジャーナリズム賞)、全米コミュニティ放送連合(National Federation of Community Broadcasters)のゴールデン・リール賞」、全米ベスト・ドキュメンタリー部門賞、プロジェクト・センサード賞(ソノマ大学のメディア・リサーチ・グループが中心となり、マスメディアによる隠蔽や「自粛」によって葬られたニュースを暴いた独立メディアの報道に送る賞)を受賞しました。

 1999年、エイミーはペルーを訪れ、政治犯として捕らえられていた米国人ロリ・ベレンソン(Lori Berenson)にインタビューしました。獄中の彼女を取材したジャーナリストは、エイミーが初めてでした。

 2004年3月には、米軍によって拉致されたハイチ大統領ジャン=ベルトラン・アリスティドが、追放先の中央アフリカ共和国からカリブのジャマイカに帰還する際の移送に同行し、取材しました。



フアン・ゴンザレス(Juan Gonzalez)

共同司会

 フアン・ゴンザレスは30年以上にわたってジャーナリズムに携わり、1988年以降はニューヨーク市の地方日刊紙「ニューヨーク・デイリー・ニューズ」のコラムニストです。

 ジョージ・ポーク賞など数々の受賞歴があり、2001年9月11日の同時多発テロ事件によるツインタワー周辺住民の健康被害と行政側の隠蔽工作をいち早く暴露しています。フアンはヒスパニック系ジャーナリスト協会(National Association of Hispanic Journalists)の創設者で、1998年には会長をつとめました。

 最新作「フォールアウト-世界貿易センタービル崩落は環境になにをもたらしたのか(岩波書店、原題:Fallout: The Environmental Consequences of the World Trade Center Collapse)」では、米国政府と環境保護庁によるNYのグラウンド・ゼロ(911同時多発テロによる世界貿易センター崩落地点)周辺の健康ハザードに関する隠蔽を明らかにしました。また共著には「Harvest of Empire: The History of Latinos in America(『帝国の収穫:米国のラティーノの歴史』)があります。
現在は、米国のニュース・メディアにおけるレイシズムの歴史を執筆中です。


シャリフ・アブドゥル・クドゥ-ス(Sharif Abdel Kouddous)

プロデューサー
エジプトのカイロ出身で、2003年にデモクラシー・ナウ!のプロデューサーとしてスタッフに加わりました。イラク戦争中のバグダード、ハリケーン・カトリーナ後のニューオーリンズ、2010年1月のハイチ大地震、2004年と2008年の大統領選挙における民主党と共和党の全国大会などの報道を行ってきました。


アンジャリ・カマト(Anjali Kamat)

プロデューサー
アンジャリは南アジア出身のジャーナリストです。エジプトとヨルダンで暮らしたことがあり、中東や南アジアで正義を求める民衆の運動を取材し、新聞に寄稿してきました。デモクラシー・ナウ!のプロデューサーとして活躍すると同時に、公共ラジオ局パシフィカのニューヨーク局(WBAI)で、「グローバル運動、都市闘争」(Global Movements Urban Struggles)という番組の共同司会・プロデューサーも行っています。また、独立誌「アラブ研究ジャーナル」(Arab Studies Journal)の書評欄のマネージング・エディターでもあります。ニューヨーク大学で中近東研究の修士号を取得しています。


アロン・マテ(Aaron Mate')

プロデューサー
カナダのバンクーバー出身。DNに来る前は、ジャーナリストで活動家のナオミ・クラインの下で研究調査員として2年間働いていました。占領地やハイチ、南アフリカなどを訪れる機会があり、カナダの「トロント・スター」紙や「グローブ&メール」紙英国の「ガーディアン」紙などに記事が掲載されています。モントリオールのコンコルディア大学でコミュニケーション学を学びました。


ネルミーン・シェイフ(Nermeen Shaikh)

プロデューサー
イスラマバードの Sustainable Development Policy Institute、ロンドンのInternational Institute for Environment and Development、ニューヨークのAsia Societyなど、様々な非営利団体で活動した経験があり、ワシントンDCのアルジャジーラ英語放送でも短期間はたらきました。ケンブリッジ大学の政治学修士で、 The Present as History: Critical Perspectives on Global Power ( Columbia University Press)の著者です。


番組の受賞歴

「デモクラシー・ナウ!」の2人の司会エイミー・グッドマンとフアン・ゴンザレス、プロデューサーのジェレミー・スケイヒルは、数多くの賞を受賞しています。

  • 2008年ライト・ライブリフッド賞(Right Livelihood Award, 2008) 受賞理由:主流メディアから排除されることが多いオルタナティブな発言を、真に独立したグラスルーツの政治ジャーナリズムによって何百万もの人々に届ける革新的なモデルを開発した。
  • 2009年独立メディアパークセンター・イジー賞(Park Center for Independent Media Izzy Award, 2009) 受賞理由:独立メディアにおける際立って優れた功績
  • 2008年世界キリスト教コミュニケーション協会平和のためのコミュニケーション賞(Communication for Peace Award from the World Association for Christian Communication, 2008)
  • プロジェクト・センサード(Project Censored)2009年度検閲された報道トップ25の第10位:CIAが行った拷問へのアメリカ心理学会(APA)の共謀
  • 2008年米国人権自由協会首都圏地域部会(ACLU-NCA)ヘンリー・W・エドガートン公民権擁護賞(Henry W. Edgerton Civil Liberties Award)
  • ジョージ・ポーク賞 ラジオ報道部門
  • ロバート・F・ケネディ・メモリアル賞(Robert F. Kennedy Memorial Prize)国際ラジオ・ドキュメンタリー部門1位
  • アルフレッド・デュポン‐コロンビア大学賞(Alfred I. duPont-Columbia Award)
  • エドウィン・H・メージャー・アームストロング賞 (Edwin H. Major Armstrong Award)ベスト・ラジオ・ドキュメンタリー
  • 全米コミュニティ放送連合(National Federation of Community Broadcasters)ゴールデン・リール賞(2003年度ベスト全米ニュース・ストーリーなど数件)
  • プロジェクト・センサード賞(最も「検閲」されたニュースとして)
  • プロフェッショナル・ジャーナリスト協会賞(Society of Professional Journalists)調査報道部門最優秀賞:「優秀なシリーズ調査報道」)
  • UPI(United Press International)通信社 最優秀ラジオ特集番組
  • AP(Associated Press)通信社 最優秀企業報道
  • エレクトロニック・フロンティア財団(EFF)パイオニア賞
  • 全米NPO「ラジオ・テレビ界の女性」(American Women in Radio & Television)ラジオ番組最高賞
  • 全米放送カトリック協会(National Catholic Association of Broadcasters) ベスト・ドキュメンタリー部門、ベスト宗教ドキュメンタリー部門
  • ラジオ・テレビ報道ディレクター協会(Radio/Television News Directors Association) 地域ニュースシリーズ/ドキュメンタリー賞
  • 全米カトリック放送協会(National Catholic Association of Broadcasters)最優秀ドキュメンタリー /最優秀宗教ドキュメンタリー
  • ラジオ/テレビ・ニュースディレクター協会(Radio/Television News Directors Association) 地域ニュースシリーズ/ドキュメンタリー賞
  • コミュニティメディア連合(Alliance for Community Media) ベスト全米配信プログラム