ファイアハウススタジオとテレビ放送の開始

デモクラシー・ナウ!は1996 年2月、パシフィカラジオのニューヨーク局(WBAI-FM)の選挙報道番組としてスタートしました。この年はクリントン大統領が2期目をめざす総選挙の年でしたが、公共放送系で選挙を専門に毎日報道するところが他になかったからだそうです。パシフィカラジオは米国で最初にできた非営利ラジオネットワークで、バークレーやワシントンなど5カ所に独立経営の局を持ち、100局以上の加盟局に番組を配信しています。デモクラシー・ナウ!は、このパシフィカ・ネットワークの目玉番組の一つです。

デモクラシー・ナウ!の心の故郷
 旧ファイアハウス・スタジオ
 
イラク戦争で急成長した民間傭兵企業ブラックウォーターについての報道などで大活躍しているジェレミー・スケイヒルは1997年にデモクラシー・ナウ!に採用されてジャーナリストとしての最初の一歩を踏み出しました。ネイション誌の記者として独立した後も、しばしば番組に登場しています。2005年5月には、番組冒頭のヘッドラインニュース部分をスペイン語でも放送するようになりました。

その後、パシフィカラジオの内紛を機にデモクラシー・ナウ!は独立し、2001年ニューヨーク市のチャイナタウンにあるコミュニティ・メディアセンターDCTVが所有する旧消防署ビルにの屋根裏に間借りして放送を続けました(左の写真)。これを機に従来のラジオ番組に映像をつけてテレビ放送も開始することになりましたが、ちょうど同じタイミングで9.11同時多発テロが起き、パブリックアクセス・チャンネルを通じて急速に視聴者を広げることになりました。 狭いながらも居心地の良いファイアハウス・スタジオ。結局8年間も居座りつづけ、ようやく2009年末に、お引っ越しとなりました。新居はマンハッタンのチェルシー地区にある広々とした(約1万フィート=約929平方メートル)製本工場跡を購入して、新オフィスに改造しました。廃材と環境にやさしい資材を利用し、放送機材などからの大量の熱の放出を排するなど、世界最高級のエコロジーに配慮したスタジオ兼オフィスから高解像度デジタル番組を制作・配信しています。