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対訳ニュースレター第80号は 「パイプラインの政治学:Part II 」。経済の基盤であるエネルギー供給の根幹を握るパイプラインは各国の思惑が左右する極めて政治的で壮大な国際プロジェクトです。第2部は、マックワールドとジハードの共棲関係を示す「マックジハード」の話から始まります。 字幕動画はこちら お申し込みはこちらから 

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2014/9/29(月)

米国がシリアでの軍事作戦を拡大する中、オバマ政権が空爆を正当化するのに引き合いに出した、謎めいた武装組織「コラサン(ホラサン)」について取り上げます。1か月前、誰もコラサンについて知りませんでしたが、今では米政府高官らはこの組織が米国にとって差し迫った脅威だと話しています。シリアへの空爆が始まったころ、米当局者は、コラサンが欧米への攻撃準備の「最終段階に近づいて」おり、攻撃は飛行中の旅客機の爆破である可能性が最も高いと話していました。グレン・グリーンウォルドとの最新記事The Khorasan Group: Anatomy of a Fake Terror Threat to Justify Bombing Syria(「コラサン・グループ:シリア空爆を正当化するための嘘のテロ脅威の分析」)を執筆したインターセプトのムルタザ・フセインに話を聞きます。

米軍によるシリア空爆が拡大する中、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチは、先週のイドリブへの空爆が戦時国際法に反している可能性があり調査されるべきだと述べました。イドリブ県北部のカフル・デルヤンの村で23日朝に起きたこの空爆で、子ども5人を含む7人の市民が殺害されました。空爆が行われた現場で、地元の活動家らは、空爆で使用された武器の残存物を収集したりビデオで記録したりしました。ヒューマン・ライツ・ウオッチはこの記録を検証し、残存物が英米政府のみが所有するトマホーク巡航ミサイルのターボファンエンジンの一部だと識別しました。「目撃者によると、村への攻撃は民間人に危害を与えたものの軍事ターゲットを攻撃しておらず、戦闘員と民間人の区別をつけることができず戦時国際法に違反しているか、あるいは期待された軍事的成果には釣り合わないほどの民間人死者数を不法にもたらした」とヒューマン・ライツ・ウオッチは詳述しています。ヒューマン・ライツ・ウオッチは、米政府にこの疑惑の調査と結果の発表を求めました。本日は、ヒューマン・ライツ・ウオッチのレバノン・シリア上級研究員ナディム・アワリーに話を聞きます。

28日に放送されたCBSの「60ミニッツ」で、オバマ大統領は、米国は「イスラム国(IS)」の台頭を見くびっていたことを認めました。イラクとシリアでの米軍事作戦が拡大しようとする中、イラク系米国人のブロガーで政治評論家、米国フレンズ奉仕団の政策影響コーディネーターのライド・ジャラールに話を聞きます。「過激派対策として米軍を用いることは以前にも試みられたが、無残にも失敗しています。米軍の軍事介入により政治的解決は遅れ、さらに難しくなるだろう」とジャラールは話します。

アフガニスタン戦争退役軍人で平和活動家で9月17日に自ら命を絶ったジェイコブ・ジョージ(享年32)の追悼をお送りします。ジョージは、反戦イラク帰還兵の会(IVAW)の一部である「アフガニスタン帰還兵反戦委員会」の共同創設者でした。ジョージはまた、ミュージシャンでもあり、平和のために音楽を演奏しながらバイクで全米をまわるという、「終わりまでのライド」(A Ride Till the End)と彼が呼んでいた運動を行っていました。2012年、シカゴで開催されたNATO(北大西洋条約機構)首脳会議で、イラク・アフガニスタン戦争に抗議する行為として、首脳会議会場のゲートに向かって自分たちの名誉勲章を投げ返した退役軍人の一人でした。ジョージは、心的外傷後ストレス障害(PTSD)で苦しんでいることや、アフガニスタン駐留時に受けたと彼が考える「精神的負傷」を退役軍人局カウンセラーに理解させようとする困難を包み隠さず話しました。ジョージのアルバムSoldier’s Heart(『ソルジャーズ・ハート』)に同梱された本の中で、「アーカンソー州出身の賢い女医さんが『苦悩は肉体を離れようとしている痛みだと言っていた。苦しまなかったら、苦しみから解放されない。一度苦しめば、肉体は回復する』といっていた。正直に話そう、こういったことはときに重いものだ。けれど自分について話すことは立ち直るためのプロセスの一環。そして立ち直らなくちゃいけないのは退役軍人だけじゃない。私たち全員が戦争や、戦時下の国が生み出した数々の病気から立ち直らなくてはいけない」と書いています。ジョージが自身の曲「ソルジャーズ・ハート」を歌いながらバンジョーを演奏する姿をお送りします。

ミズーリ州ファーガソンでは、非武装のアフリカ系米国人青年マイケル・ブラウンを殺害した警察官ダレン・ウィルソンの逮捕を要求するデモが、いまだに続いています。警官らは26日、活動家らがブラウンの死亡から数週間にわたって生活していた野営キャンプ地を取り壊しました。警察官による過度の武力行使を非難する人もいました。28日夜に行われたファーガソン警察署前のデモを始めとして、この週末にさらに多くの抗議行動が行われました。警官2人がそれぞれ別の発砲事件で負傷しましたが、警察当局はこれは抗議行動と関係はないとしています。司法省は地元警察に対し、「私がダレン・ウィルソンだ」と書かれた、マイケル・ブラウンを射殺した警官を支持するブレスレットを着けるのをやめるよう命令しました。また、「警官は罰を受けずに行動することができる」という意味になるとして、警察官がネームタグを覆い隠したり、つけなかったりして自分たちの身元を隠すのをやめるよう指導が入りました。ファーガソン・タウンシップの民主党女性委員パトリシア・バインズに話を聞きます。

最近のニュース

2014/9/29(月)

  • シリア空爆の正当化に米国政府がどうテロ脅威をでっちあげ、メディアがどう協力したか
  • 米軍シリア空爆で民間人犠牲者 ヒューマン・ライツ・ウオッチが「戦時国際法に違反の可能性」と指摘
  • 「戦争は無残にも失敗した」:米軍空爆で対立するシリア過激派が結束する可能性は?
  • ソルジャーズ・ハート:ジェイコブ・ジョージ追悼 平和活動家に転身したアフガニスタン退役軍人が自殺
  • 続くファーガソンの不安:警察による煽動、依然自由の身のマイケル・ブラウン殺害者

2014/9/26(金)

  • ホルダー司法長官の複雑な遺産:投票権擁護者 報道の自由の敵 ウォール街の味方
  • 「生き延びるだけでは不足です」 マーシャル諸島の詩人 国連気候サミットで訴える

2014/9/25(木)

  • 警官によるウォルマートでの黒人青年射殺事件不起訴に 一方店内ビデオと警察への通報内容は矛盾
  • 独占:ハンスト後に釈放されたエジプト人ジャーナリスト 獄中の同僚のためのキャンペーンの一環で来米
  • 環境を汚す奴らより民衆の声を聞け:グリーンピース事務局長クミ・ナイドゥー 世界的気候蜂起を語る

2014/9/24(水)

  • シリアの停戦なき内戦 米国主導の攻撃は 世界最悪の危機に更なる無秩序を招く
  • 「リーダー達は当てにならない」: 国連気候変動サミットでの実行力のなさを受けて、民衆が主導権を握る運動が始まる

2014/9/23(火)

  • シリアの「イスラム国」に対する米国による空爆の拡大:オバマは「終わりなき戦争」の新局面を開いたのか?
  • 「ウォールストリートをあふれさせよう」運動 地球温暖化における巨大金融の責任を追及する座り込みで100人が逮捕される
  • ヴァンダナ・シヴァ、ウィノナ・ラデューク、デスモンド・ダサが語る国連気候変動サミットに対する世界的な草の根の反応