ティーパーティ運動と極右武装集団や人種差別団体のつながり

放送日: 
2010/10/20(水)
再生時間: 
13分
中間選挙の2週間前、NAACP(黒人地位向上協会)が保守派の市民運動ティーパーティに関する報告書「ティーパーティ・ナショナリズム」を発表し、全国各地の人種的な憎悪にもとづく団体とのかかわりを指摘しました。ティーパーティ運動の主張は「小さな政府」の実現であり、財政赤字の削減と減税が一番の目標のはずです。でも、実際に彼らが関心を注ぐのは人種や移民といった社会問題です。ティーパーティの集会には、排外主義や人種偏見に満ちたスローガンが目立ち、白人至上主義グループのオルガナイザーたちが跋扈し、新人勧誘にいそしんでいるといわれます。
今回の報告書は、この運動の最も活発な6つの全国組織を分析し、同派の末端と白人至上主義や移民排斥の団体、さらには極右民兵集団との関係を明らかにしています。分析対象となったのは、「ティーパーティ・エクスプレス」、「1776ティーパーティ」(国境自警団ミニットマンの後継団体)「フリーダムワークス」(メディア露出の多いワシントンDCの小団体)「ティーパーティ・ネイション」(テネシー)「抵抗ネット・ティーパーティ」、「ティーパーティ・パトリオット」(最大の全国組織)の6団体です。
報告者の1人レオナード・ゼスキンは、6団体のうち5団体までが、「オバマは生まれつきの米国人ではない」と主張するような人々を理事会に抱えていることに驚いたと言います。(中野)

ゲスト

*ベンジャミン・トッド・ジェラス(Benjamin Todd Jealous) NAACP(全米黒人地位向上協会)の会長. 7月の全国総会でティーパーティ運動の人種主義を非難する決議を採択してた。これは轟々の非難を浴びたが、NAACP理事会は10月に決議を正式承認した。 *レオナード・ゼスキン(Leonard Zeskind) 人権調査教育研究所(the Institute forResearch and Education on Human Rights)所長で、報告書「ティーパーティ・ナショナリズム」の執筆者の1人。著書は Blood and Politics: The History of White Nationalism from the Margins to the Mainstream (『血と政治 白人ナショナリズム台頭の歴史』)
字幕翻訳:玉川千絵子/校正:桜井まり子
全体監修:中野真紀子
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