オリンピックに乗っ取られたロンドン 

2012/7/31(Tue)
Video No.: 
1
20分


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2012年ロンドン・オリンピックのメイン会場となったのはイースト・ロンドンの人口密集地です。英国防省は警備の一環として、人口密集地の給水塔の屋根に地対空ミサイルを配備しました。さらにヘリコプターや戦闘機もスタンバイ。オリンピックは戦争なのでしょうか?

オリンピック開催を理由に、イースト・ロンドンは再開発地区となり、集合住宅が取り壊され、住民が強制退去となりました。ロンドン市民には利益をもたらさず、恩恵を受けるのは企業だとジュール・ボイコフは言います。スポンサー企業にはダウ・ケミカル・カンパニーやBPなど、人権侵害や大規模な環境汚染で国際的に非難を浴びた企業が入っています。

オリンピックがスポーツの祭典であることは確かですが、開催に名乗りをあげる都市は、企業の宣伝や軍備増強にオリンピックが利用されている現実に目をつぶっていないでしょうか。それともそれが目的なのでしょうか。(桜井まり子)

*ジュール・ボイコフ(Jules Boykoff):パシフィック大学準教授。現在ブライトン大学の客員研究員として赴任中で、ロンドン五輪の開催までの動きを現地で調査している。

Credits: 

字幕翻訳:小椋優子/校正・Web作成:桜井まり子 全体監修:中野真紀子

English Script: 
http://www.democracynow.org/2012/7/31/goodwill_image_belied_by_arrests_censorship