ジェニン自由劇場のジュリアノ・メル=ハミスの殺害

映画『アルナの子供たち』をご覧になったことがありますか?アルナ・メル=ハミスというユダヤ系イスラエル人でパレスチナ人と結婚した女性が、インティファーダ(民衆蜂起)の勃発で暴力が日常化した占領下のパレスチナ西岸地区の町ジェニンに住み、芸術とは無縁の難民キャンプの子供たちに絵画やダンスなどを教え、暴力ではなく創造的な自己表現を通じて占領に抵抗していくことを教えようとしました。アルナは1993年にライトライブリフッド賞を受賞し、その賞金でジェニンに子ども劇場を作り、95年に亡くなるまで子供たちのために尽くしました。この劇場を手伝った息子のジュリアノは、2000年に再燃したインティファーダのさなかにジェニンに戻り、アルナの教えを受けた子供たちの多くが抵抗運動の戦士として散っていったことを知ります。暗澹とする結末ですが、ジュリアノは映画の終わりに、子ども劇場の再建をめざすことを誓っていました。

105000個のタトゥー:見える死者と見えない死者を身体に刻む

米国の侵攻から7年が経ち、イラクの戦没者数は公式発表で10万人、実際には100万を超えると推測されています。しかしイラク人の死は米国では話題にのぼらず、死者の数は見えません。イラク系米国人アーティストのワファー・ビラールは、膨大な数の「見えない」イラク人死者を作品で表現しようとしました。ニューヨークのエリザベス財団美術館で3月8日に24時間のライブパフォーマンスを行い、自らの背中に、イラクでの死者を表す刺青を彫ります。米軍の死者5千人を表す斑点の下には、特殊インクで彫り込まれたラク人死者を表す10万個の斑点が描かれます。この10万個は普段は見えず、紫外線をあてた時にだけ浮かび上がります。(22分)
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