ロボット革命と21世紀の戦争

22分
Real動画の再生にはリアルプレーヤー(無料版)が必要です。こちらからインストールしてください(windows版mac版
放送日: 
2009/2/6(金)

米国は2008年夏からプレデターと呼ばれる無人機を使ってパキスタン領内のアルカイダ拠点とされるものを攻撃しています。米軍の戦闘における無人兵器の使用は、イラク開戦いらい急速に増加し、何千もの無人機が中央アジアだけでなく、ソマリアやメキシコ国境の警備にも使われ、地上戦用のロボットも使われています。こども兵や傭兵企業についての著作で現代の戦争の様相を論じてきたP・W・シンガーは、ロボットによる戦争が与える影響について様々な問いを投げかけます。

ロボット兵器が引き受ける「3D」の仕事とはdull(単調)dirty(汚い)dangerous(危険)です。何十時間も続けて砂漠を監視したり、汚染環境下で活動し有毒物質や爆弾の処理を行なったりすることができます。戦場においては、むしろ生身の人間が弱点になります。では米兵が危険な任務を負わなくなれば、戦争は紳士的になるのでしょうか?ロボットが戦争犯罪を犯したら誰が責任を問われるのでえしょう?機械が戦う戦争に終わりはあるのでしょうか?そして人間が戦闘員でなくなったとき、民主主義には、どんな影響があるのでしょうか?

現代の戦争には宣戦布告も徴兵制もなく、戦時国債も戦争税もありません。人間の代りに機械が戦場に行き、戦争をしているという自覚は薄れる一方です。こどもと傭兵とロボットが戦う時代に、愛国心や正義感や政治信念は無関係であり、責任の所在もあいまいです。こうした現実の進行に、わたしたちの認識は大きく遅れているのかもしれません。(中野)

ゲスト

ピーター・ウォレン・シンガー P.W. Singer, ブルッキングス研究所の上級研究員で、オバマ大統領の選対本部で国防関連戦略の取りまとめ役をつとめた。著書に『戦争請負会社』、『こども兵の戦争』がある。新刊書はWired For War: The Robotics Revolution and Conflict in the 21st Century(『ロボット革命と21世紀の戦争』)。

関連情報

・Wired for War はNHK出版から翻訳書が出ました。
『ロボット兵士の戦争』(P・W・シンガー著、小林由香利 訳、NHK出版)

書評 瀬名秀明『日経サイエンス』水島朝穂

・NHK BSハイビジョン
◆ハイビジョン特集 「貧者の兵器とロボット兵器」
2010年9月5日(日) 午後10:45~午前0:14

「遠隔操作される死の飛行機」 <ル・モンド・ディプロマティーク 日本語・電子版(2009年12月号)>

日米、無人偵察機の「目」研究へ 攻撃転用で論議も (2010年2月21日、共同通信)

「画像ジャイロ」の日米共同研究の中止を訴えよう。
 → 岡田克也外相 (FAX) 03-3502-5047 begin_of_the_skype_highlighting 03-3502-5047 end_of_the_skype_highlighting /       (E-mail) webmaster@katsuya.net

字幕翻訳:桜井まり子
全体監修:中野真紀子・付天斉

Share this
トラックバックURL - http://democracynow.jp/trackback/366