「聴くことは愛すること」普通の人の語りを記録する社会史プロジェクト

46分
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放送日: 
2007/12/3(月)

録音テープから、さまざまな年齢の人々、市民や移民の語りが聞こえてきます。祖母が子供のころの思い出を孫に語り、若い男性がガールフレンドにプロポーズし、兵士が戦争の体験を語り、父親が亡き家族の一員を思い返す・・・ごく普通の人々の会話に耳を傾ければ、彼らの人生にも驚くほど面白い逸話、知恵やポエジーがつまっているのがわかります。現在、こういった語りが何千と録音され、永久に保管されています。

このすばらしいプロジェクトを思いついたのは、数々の賞を受賞しているラジオ作家デーブ・アイセイです。彼は2003年、オラール・ヒストリー(口述史)による全米規模の社会史記録プロジェクト「物語隊」(ストーリー・コー)を立ち上げました。全米各地に設けられた「物語隊」のブースに立ち寄った人々の会話の記録は、米国議会図書館に寄贈され、オーラルヒストリー資料として最大規模のものになりつつあります。デイブ・アイセイは、2007年11月にプロジェクトの集成Listening Is an Act of Love: A Celebration of American Life from the StoryCorps Project(『聞くことは愛 「物語隊」に集まったアメリカの人生の逸話』)を出版しました。

番組ではアイセイ氏を招いて、「物語隊」のブースで録音された会話の中から、印象的なものをいくつか紹介します。日常生活から遮断された繭のようなブースにこもって親しい人と向き合うとき、魔法のような力が働いて、これまで話したことのなかった大切な思い出が自然に口をついて出てくるようです。また、本の中で紹介された語り手の中から、元バス運転手、自分の母親にインタビューした女性、エイズで亡くなった兄弟について語った女性の3人をゲストに招いて話してもらいました。「物語隊」プロジェクトの開始以来、数千人の人々が自分たちの思い出を録音しています。(中野)

ゲスト

デイブ・アイセイ(Dave Isay) ラジオ番組のパイオニア、「物語隊」( StoryCorps)の創設者。Listening Is an Act of Love: A Celebration of American Life from the StoryCorps Project(『聞くことは愛 「物語隊」に集まったアメリカの人生の逸話』)を出版

ロナルド・ルイーズ(Ronald Ruiz) 「物語隊」プロジェクト参加者。元ニューヨーク市のバス運転手
コニー・アルバレズ(Connie Alvarez,) 「物語隊」プロジェクト参加者。サンタモニカの公共放送局KCRWのボランティア・コーディネーターで、母親のブランカ・アルバレズをブースに連れてきてインタビューを行った
メアリー・キャプラン(Mary Caplan) 「物語隊」プロジェクト参加者。エイズで亡くなった弟の思い出を語った

字幕翻訳:永井愛弓・田中恵子・佐藤真喜子
全体監修:中野真紀子・高田絵里

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