エイミーのコラム

エイミー・グッドマンのウィークリー・コラムから

誰のための警察?:報道の自由を貫いたデモクラシー・ナウ! エイミー・グッドマン(2011.10.05)

英文 音声 mp3) 

「ウォール街を占拠せよ」抗議運動は日に日に勢いを増し、全米各都市に広がっている。抗議運動に参加する人たちの合い言葉は「私たちは99%、1%の国民の強欲と腐敗をもう許さない」。

トロイ・デイビスと死の政治 エイミー・グッドマン(2011.9.14)

英文 音声 mp3) 

死が喝采を浴びる、昨今の米国だ。 最近フロリダ州タンパで開かれた、共和党の大統領候補討論会の席上、CNNのキャスターが質問した。「医療保険に加入しないことにした人が、もし大病にかかった場合、死ぬにまかせていいものでしょうか?」。「いいとも!」という喝采が即座に会場を埋め尽くした。 別の討論会では、大統領候補に名乗りをあげたリック・ペリー テキサス州知事への質問で、知事が死刑執行を熱狂的に支持しているという話題があがると、知事支援の喝采がおこり、拍手はしばし鳴り止まなかった。 司会をしていたNBCニュース局のブライアン・ウィリアムズは、聴衆の反応を受け、こんな質問で切り返した。「234人が死刑になったと口にしただけでこの喝采です。この『熱狂』は、いったい何でしょう?」

サンフランシスコ・ベイエリア ムバラク化したBART警察 エイミー・グッドマン(2011.8.17)

英文 音声 mp3) 

サンフランシスコで起きた警官によるホームレスの男性の殺害が、チュニジアからシリアまで広がった「アラブの春」の民衆反乱に重なるのは、その後に続いた抗議運動への弾圧だ。デジタルネットワーク化の進んだ現代社会では、通信能力は次第に基本的な権利と見なされつつある。開かれたコミュニケーションは、革命を煽る。独裁者を引きずり降ろすことだってできるのだ。自国民の力を恐れる政府は、抑圧と脅しで民衆を黙らせる。タハリール広場でもサンフランシスコの繁華街でも、それは同じだ。

ヒロシマからフクシマへ:日本の原子力の悲劇 エイミー・グッドマン(2011.8.10)

英文 音声 mp3) 

1945年、米国は原爆の報告書をもみ消し、2011年、日本は福島の放射能汚染を隠蔽。我々はいつになったら学ぶのか?

エイミー・グッドマン

福島第一原子力発電所の構内で高濃度の放射線が観測され、1カ所では毎時1万ミリシーベルトという記録破りのレベルに達したことが分かった。原子炉の持ち主で信用ガタ落ちの東京電力が報告したこの数字は、実はガイガーカウンターで測れる上限値だったにすぎない。実際の放射線量は、文字通り、計測可能な範囲を超えていたのだ。1万ミリシーベルトの被曝は、ほんの短時間でも致死量で、数週間以内に死亡しかねない(ちなみに、歯科用X線による被曝量は0.005ミリシーベルト、脳のCT スキャンは、5ミリシーベルト未満だ)。ニューヨークタイムズ紙の記事によると、日本政府は、数十万人におよぶ可能性がある住民の退避にはお金がかかるため、それを避けようとして原発事故後の風向きと天候により放射性核降下物がどこに向かって運ばれていく可能性が高いかの公式予測の発表をひかえた。

ディズニーワールドの隣の「食物テロリスト」 エイミー・グッドマン(2011.6.28)

英文 音声 mp3) 

「食物テロ」と聞いて、あなたは何を思い浮かべるだろう。食料品店の棚に並んだ商品に毒を盛るような邪悪なたくらみ? カリフォルニア州オーランドのバディ・ダイヤ市長ならば、腹を空かせたホームレスに公園で食事を配る集団を思い浮かべるかもしれない。ダイヤ市長が、「爆弾より食べ物」オーランド支部の活動家を「食物テロリスト」呼ばわりしたことは、あちこちで引用された。ディズニーワールドのお膝元のオーランド市で、ここ数週間に21名以上が逮捕された。公園で無料の食事を配ったからだ。