「見過ごされた人々」 NYタイムズ紙の追悼欄にはダイアン・アーバスもアイダ・ウェルズもいない

放送日: 
2018/3/9(金)
再生時間: 
9分

2019学生字幕翻訳コンテスト  課題5:「女性のエンパワメント」の受賞作です

2019年2月28日の国際女性デーに、ニューヨーク・タイムズ紙が、これまで追悼記事が書かれなかった優れた女性たちの人生に光を当てる企画、「見過ごされた人々」を開始しました。驚くことに、以下のような重要かつ著名な女性たちさえ追悼記事が書かれることはなかったのです。反リンチ報道の草分けアイダ・B・ウェルズ、作家で詩人のシルビア・プラス、中国のジャンヌダルクとして知られる秋瑾(しゅうきん)、革新的な写真家のダイアン・アーバス、ブルックリン橋の技術に貢献したエミリー・ウォーレン・ローブリング、『ジェーン・エア』の著者シャーロット・ブロンテ、医学革命に導いた細胞の提供者ヘンリエッタ・ラックス、世界初のコンピュータープログラマーとされるエイダ・ラブレスなどです。ニューヨーク・タイムズ紙は自社の追悼記事の167年に及ぶ歴史で(白人)男性ばかりに注目したことを埋め合わせたいとしています。

この「見過ごされた人々」を企画した編集者のエイミー・パドナニは、ちょうど米国で”MeToo” 運動が全国的に盛んになり、女性やマイノリティの権利についての議論が再燃したころに、ニューヨーク・タイムズ紙の追悼欄の編集者になりました。同紙ではいまだに、訃報記事の8割を男性が占めていることに疑問を持ち、彼女なりのジェンダー議論への貢献を考えた結果です。ニューヨーク・タイムズ社は最近ジェンダー問題専門の編集者を雇い入れました。人種問題を扱うチームとともに、彼らが新風を吹き込み、同社やメディア全体に根強い白人男性中心の論調に変化をもたらすことが期待されています。(中野真紀子)

★ニューヨーク・タイムズの「見過ごされた人々」"Overlooked" のコーナー

ゲスト

エイミー・パドナニ(Amy Padnani):ニューヨーク・タイムズ紙の追悼欄のデジタル編集者。「見過ごされた人々」の企画発案者。

字幕翻訳:藤塚慎之介 上智大学 外国語学部 英語学科 学年:3年(2019年コンテスト当時)  
監修:中野真紀子

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