デイリーニュース

  • 元海兵隊員がサウザンドオークスで12人を殺害 退役軍人の精神的な健康をめぐる議論が高まる

    カリフォルニア州サウザンドオークスのカントリーミュージックバーで7日、元米海兵隊員が発砲し、12人を殺害しました。犠牲者のほとんどは大学生でした。警察によると、容疑者は、アフガニスタンに派遣されたことのある28歳の元海兵隊員イアン・デビッド・ロングと特定されました。ロングには、心的外傷後ストレス障害(PTSD)など精神的な健康問題の病歴がありました。この銃乱射事件を受け、戦争から戻ってきた退役軍人の精神的な医療支援をめぐる議論が全米で高まっています。イアン・ロングは今年前半、母親と住んでいた自宅でトラブルを起こし、警察が対応した後、精神衛生の専門家による評価では問題なしと判断されました。スザンヌ・ゴードンに詳しく聞きます。新著で、米国の退役軍人に医療を提供し、医療の技術革新を生み、戦争の傷を癒す退役軍人保健局の歴史を調査しました。

    dailynews date: 
    2018/11/12(Mon)
    記事番号: 
    5
  • 米・退役軍人の日 ペンスとトランプは退役軍人の医療制度を攻撃していると警告する声

    連邦の定める祝日である退役軍人の日にちなみ、退役軍人の医療問題に目を向けます。マイク・ペンス副大統領は11日、FOXニュースに向け、退役軍人の医療に関するトランプ政権の成果と、「退役軍人の選択」(Veterans Choice)と呼ばれる政策の採択をたたえる文章を寄稿しました。しかし後者の政策は、退役軍人保健局に必要なリソースを枯渇させ、最終的には制度の民営化を強いるものとして批判されています。受賞歴のあるジャーナリストで作家のスザンヌ・ゴードンが番組に加わります。ゴードンの新著はWounds of War: How the VA Delivers Health, Healing, and Hope to the Nation’s Veterans(『戦争の傷:米退役軍人省がいかに退役軍人に健康や癒やし、希望を与えるか』)です。ゴードンは最近、ニューヨーク・タイムズ紙に“By Protecting Veterans’ Health, You May Protect Your Own.”(「退役軍人の健康を守ればあなたの健康も守られる」)と題した記事を寄せています。

    dailynews date: 
    2018/11/12(Mon)
    記事番号: 
    4
  • 第一次大戦終結1世紀にアダム・ホックシールドが警告 「新たな戦争を始める前に熟考せよ」

    1914年から1918年まで続いた第一次世界大戦では、約1000万人の民間人が亡くなり、1000万人近くの兵士が殺されました。さらに2100万人が負傷しました。先週末は、大戦を終わらせたとされる休戦協定締結100周年の記念日となりました。しかしドイツの降伏を意味するこの協定は、ドイツの人々にとっては衝撃だったとジャーナリストで作家のアダム・ホックシールドは語ります。この協定によって、残忍な戦時下の海上封鎖の継続が可能となり、その結果、40万人以上のドイツ人が栄養失調で死亡しました。ドイツでは休戦協定後、右翼が再び台頭し、第二次世界大戦とホロコーストを招きました。ホックシールドは、第一次大戦はイラク戦争のように、さらなる戦争を避けるための重要な教訓を今日の指導者に与えていると語ります。「戦争はほとんど常に、解決を上回る数の問題を生み出します」とホックシールドは指摘します。「20世紀で最初の悲惨な戦争となったこの戦争から、あらゆる時代のすべての人が教訓を学ぶべきです」。

    dailynews date: 
    2018/11/12(Mon)
    記事番号: 
    3
  • エマ・ゴールドマン ユージン・デブス ジェーン・アダムズ 第一次大戦に反対の声を上げた人々を称えて

    この先週末で第一次世界大戦を終わらせた休戦協定締結100周年となりました。フランスのマクロン大統領はコメントを発表し、その中でナショナリズムの危険に注意を呼びかけました。これは、最近自ら「ナショナリスト」と名乗ったトランプ米大統領への批判と広く受け取られています。マクロンはサミット直前、米国抜きで行動する欧州軍の形成も呼びかけています。ジャーナリストで作家のアダム・ホックシールドは、第一次大戦終結100周年はアナーキストの政治活動家で戦争に反対の声を発した人々をたたえる良い機会だと語ります。作家のエマ・ゴールドマン、社会主義者で労働組合活動家のユージン・V・デブス、ノーベル平和賞受賞のジェーン・アダムズなどが挙げられます。

    dailynews date: 
    2018/11/12(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 第1次世界大戦終結から100年 トランプは平和サミットをキャンセル マクロンはナショナリズムの台頭を警告

    1918年11月11日午前11時、第一次世界大戦が終結し、先週末でちょうど100年となりました。パリではこの日、世界の指導者が集まり、「戦争を終わらせるための戦争」と呼ばれたこの戦争の休戦協定を記念し、死者に敬意を表しました。凱旋門での公式式典に続き、マクロンとメルケル・ドイツ首相は、プーチン・ロシア大統領やエルドアン・トルコ大統領を含む数十カ国の首脳とともに平和会議に出席しました。72人の首脳のうち会議を欠席したのはトランプだけだったと伝えられています。トランプはまた、10日に予定されていた米軍の戦没者墓地への訪問を、雨を理由にキャンセルしたことで幅広い批判に直面しています。この戦争とその記念の意義について、カリフォルニア大学バークレー校ジャーナリズム大学院で教えているアダム・ホックシールドに話を聞きます。ホックシールドはこの10月、Lessons from a Dark Time and Other Essays(『暗い時代の教訓 その他のエッセー』)を出版しました。11月に入ってからはニューヨーカー誌に“A Hundred Years After the Armistice”(「休戦協定から100年」)という記事を寄せています。

    dailynews date: 
    2018/11/12(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 下院当選者ラシーダ・タリーブと平和活動家キャシー・ケリー サウジのイエメンでの残虐行為を非難

    次に、イエメンにおける危機的状況について見ていきます。イエメンでは、米国の後ろ盾を得たサウジ主導の連合軍がホデイダという港町への攻撃を急激に拡大させています。ガーディアン紙の報道によると、この1週間だけでも最低200回の空爆があり、少なくとも150人が亡くなっています。サウジの空爆で破壊されたホデイダの一軒の家では、父親と子供5人が命を落としました。攻撃の激化は、イエメンを壊滅させた3年越しの戦争の停戦を求める声が拡大している中で起きています。8日にはイエメン人グループと複数の国際機関がイエメンでの「即時停戦」を要求し、1400万人が現在「飢餓に瀕している」と警告しました。ユニセフによると、ホデイダではサウジの攻撃と封鎖状態が原因で、食料や飲料水、医療品の不足が深刻化しています。また、「10分に1人のイエメン人の子どもが予防できるはずの病気で亡くなっている」と報告しています。米国ではマイク・ポンペイオ国務長官とジム・マティス国防長官が揃ってイエメンの停戦を求めました。一方、トランプ政権はフーシ派武装勢力を「テロ組織」に指定することを検討中だとワシントンポスト紙が伝えています。

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    2018/11/9(Fri)
    記事番号: 
    4
  • ラシーダ・タリーブが語る トランプ弾劾 占領下のパレスチナ 初のムスリム女性下院議員の一人となって

    8日の晩、開票作業の早い段階でミシガン州のパレスチナ系アメリカ人ラシーダ・タリーブ候補と、ミネソタ州のソマリア系アメリカ人イルハン・オマル候補の2人が、イスラム教徒の女性としては初の連邦下院議員当選を果たしました。ラシーダ・タリーブは民主社会主義者で、パレスチナ人の帰還権と「1国家解決」を支持しています。また、「メディケア」の対象を全国民に拡大すること、最低賃金15ドル、移民税関捜査局(ICE)の廃止も支持しています。移民の子であるタリーブは、トランプ政権のムスリム入国禁止令を批判してきました。

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    2018/11/9(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 「私たちは決して偏見に屈しない」フロリダ州組織メンバーたちが投票の不具合について警鐘を鳴らす

    中間選挙から数日が経ちましたが、フロリダ州の連邦上院議員と州知事の選挙は得票数の再集計に向かう見通しです。「再集計が待ち遠しい」と語る民主党知事候補アンドリュー・ギラムは、8日時点で共和党の対立候補ロン・デサンティスとの差を0.5%未満に縮めています。フロリダ州では、最多得票の候補と次点との票差が0.5%未満の場合に再集計を行います。そして上院選でも、現職の民主党ビル・ネルソン上院議員と共和党のフロリダ州知事リック・スコット候補のあいだの接戦は8日時点で後者のリードが0.25%を切っており、再集計となる可能性があります。また共和党のスコット州知事は、ブロワ―ド郡とパームビーチ郡の民主党選挙監視団を、卑怯な方法で選挙結果を操ったとして裁判所に提訴しています。「新しいフロリダの多数派」(New Florida Majority)のアンドレア・クリスティーナ・メルカード代表を招き、フロリダ州で有権者数の拡大に向けて草の根運動を組織する同団体の活動について話します。同氏には、8日の中間選挙当日に起きた様々なトラブルについても詳しく聞きます。投票用紙のデザインをめぐる混乱、投票所へのアクセスの問題、フロリダ州の有権者ID法の問題など、問題は尽きません。

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    2018/11/9(Fri)
    記事番号: 
    2
  • カリフォルニア州のバーにおける大量殺人事件を受け 民主党が多数の下院は銃規制強化に動くのか

    カリフォルニア州のサウザンドオークス市では、元米海兵隊員が7日夜にカントリー音楽バーで銃を発砲し12人を殺害した事件を受け、人々がその死を悼んでいます。犠牲者の多くは学生でした。この事件は、フロリダ州パークランドの高校で2月に起きた銃撃事件以来、米国で最も多く死者が出た銃乱射事件です。警察は銃撃犯をイアン・デイビッド・ロング(28)だと明らかにしました。ロングはアフガニスタンに派遣されたことのある退役海兵隊員で、PTSDの可能性を含む精神衛生上の問題を抱えていた経歴があります。犠牲者の中の1人、テレマクス・オルフェノス(27)は昨年のラスベガスのカントリー音楽フェスティバルの乱射事件の生存者でしたが、7日夜に銃で撃たれて亡くなりました。事件について、「米国の銃政策に良識を求めるママの会」(Moms Demand Action for Gun Sense in America)ワシントン支部のボランティアをしている元海軍兵サラ・ダコスと話します。ダコスは「エブリタウン退役軍人諮問委員会」(Everytown Veterans Advisory Council)の創立メンバーでもあります。

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    2018/11/9(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 米国初の先住民女性下院議員となるデブ・ハーランド 先住民女性行方不明事件の調査を求める

    今回の米国中間選挙では、2人の先住民女性が下院議員として歴史的当選を果たしました。民主党のシャリース・デイビスはカンザス州第3選挙区で現職のケビン・ヨーダーから議席を奪い、ニューメキシコ州第1選挙区では民主党のデブ・ハーランドが共和党候補のジャニス・アーノルド=ジョーンズを破りました。2人は今回米史上初めて100名を超えた女性下院議員の仲間入りをします。デブ・ハーランドに議会での抱負、全米各地で先住民女性が行方不明になったり、殺害されている深刻な問題、そしてドナルド・トランプ弾劾を求めていくつもりかについて話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/11/8(Thu)
    記事番号: 
    3

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