死の薬:米食品医薬品局 急速成長の海外治験産業の規制できず

2010/12/17(Fri)
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米国の製薬会社が新薬の治験を米国の外で実施するケースが、近年になって急速に増加しています。海外での治験は20年前にはわずか271件でした。それが2008年には6500件近くになっています。海外の治験場に選ばれるのは、規制が緩く、治験費用が非常に安あがりな国々です。しかも多くは貧乏で文字も読めない被験者を使って実施されているのです。そのことが、しばしば人命に関わるような重大な事故につながっています。

なぜ米国の規制当局である食品医薬品局(FDA)は、このような海外における治験を監督しないのでしょうか?規制がゆるく、不都合な結果についての報告義務も課されない海外治験のデータは信頼できるのでしょうか? この問題について調査報道記事を掲載したジム・スティール記者に話を聞きました。(中野真紀子)

*ジェイムズ・スティール(James Steele)調査報道ジャーナリスト。ドナルド・バーレットと共同執筆の記事「死の薬」をヴァニティ・フェア誌に発表。

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字幕翻訳:阿野貴史/校正:永井愛弓
Webページ制作:付天斉/全体監修:中野真紀子