デイリーニュース

  • 国内での白人至上主義の暴力増加を加速させる米国の国外での終わりなき戦争

    米国の国外での終わりなき戦争が国内での白人至上主義者たちの暴力の増加を導いています。これは、米国の公共放送サービス(PBS)の番組「フロントライン」(FRONTLINE)と非営利報道機関プロパブリカの記者であるA・C・トンプソンの調査番組Documenting Hate: New American Nazis(『憎悪の記録:新しい米国人ナチス』)の主要な調査結果の1つです。この番組は11月20日の夜にPBSで初放送されます。このドキュメンタリーは、トンプソンがピッツバーグの銃撃事件と「アトムワフェン」(Atomwaffen:ドイツ語で核兵器の意味)のような暴力的なヘイトグループ(憎悪団体)の台頭を検証しながら、軍と白人至上主義との密接な関係を明らかにするものです。トンプソンがインタビューした歴史家のキャスリーン・ブリューは、「米国では、戦争の影響と白人至上主義の暴力の台頭との間に常に相互関係があります」と言います。彼女は、「例えば、クー・クラックス・クランのメンバーの急増を見ると、反移民主義やポピュリズム、経済的困難、その他、歴史家たちが典型的に説明してきたどんな要素よりも、戦闘からの帰還兵と戦争の影響の方がより確実に合致しているのです」とコメントしています。ボストンからA・C・トンプソンに話を聞きます。彼の調査は11月20日にPBS各局とオンラインで初放送されます。

    dailynews date: 
    2018/11/20(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 米国の新しいナチ運動:ピッツバーグのシナゴーグ銃撃を後押しした白人至上主義運動の裏側

    米国でネオナチが興隆しています。ピッツバーグのツリー・オブ・ライフ(Tree of Life)シナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)で銃を持った男が11人のユダヤ人礼拝者たちを殺害してから約1ヵ月が過ぎましたが、この大量虐殺を後押しした暴力的なヘイトグループ(憎悪団体)について検証します。銃撃者ロバート・バウワーズがシナゴーグで発砲したのと同じ日、バウワーズがオンライン上でコミュニケーションをとっていたエドワード・クラークという名のネオナチ主義者がワシントンDCで自殺しました。その後、この男の兄のジェフリー・クラークは銃器不法所持罪で逮捕されました。この兄弟は2人とも、暴力的な白人至上主義団体アトムワフェン(Atomwaffen:ドイツ語で核兵器の意味)とつながりがありました。米国の公共放送サービス(PBS)の番組「フロントライン」(FRONTLINE)の記者で非営利報道機関プロパブリカの記者でもあるA.C.トンプソンに話を聞きます。彼の調査番組Documenting Hate: New American Nazis(『憎悪の記録:米の新しいナチ運動』)は11月20日にPBS各局とオンラインで初放送されます。

    dailynews date: 
    2018/11/20(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 連邦裁判事がトランプの「難民申請禁止」令を差し止め「大統領は移民法を書き換えることはできない」

    カリフォルニア州の連邦地裁判事が、合法的な入管検問所以外から米国へ入国した者からの難民申請を全く認めないとするトランプの難民禁止令を一時的に差し止めました。これは、トランプ大統領による移民の権利への攻撃を押し戻す一番最近の動きです。トランプはこの禁止令を11月初めに発表しましたが、米連邦地裁のジョン・タイガー判事は一時的にこの命令を差し止めました。タイガーは「難民申請希望者たちが国境で暴力や他の被害にさらされる危険が増大する可能性があり、また多くの審査に値する難民申請が失われることになる。これら負の影響を避ける必要性を上回る重要性が新規則にあることを政府は示していない」と記しました。この禁止令をめぐりトランプ政権を訴えた弁護士の1人で、「憲法上の権利センター」(Center for Constitutional Rights)の法務部長バハー・アズミーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/11/20(Tue)
    記事番号: 
    1
  • フィリピンの著名記者 マリア・レッサ 報道機関を狙うドゥテルテ 独裁者を助けるフェイスブックを語る

    フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領が報道の自由への攻撃を強めています。著名なフィリピン人ジャーナリストであるマリア・レッサに、多くの死者を出しているドゥテルテの「麻薬との戦い」、ドゥテルテとドナルド・トランプの共通点、ソーシャル・メディアを武器にする彼の手法について聞きます。レッサは、ドゥテルテが繰り返し閉鎖を試みているフィリピンの代表的な独立報道サイト「ラップラー」(The Rappler)の最高経営責任者(CEO)兼編集長です。フィリピン政府は先週、レッサを脱税容疑で起訴しており、政府による同サイトへの最新攻撃とみられています。ニューヨークのスタジオでマリア・レッサに話を聞きます。レッサは、2018年のナイト国際ジャーナリズム賞、ジャーナリスト保護委員会の2018年度グウェン・アイフィル報道の自由賞を受賞しました。

    dailynews date: 
    2018/11/19(Mon)
    記事番号: 
    2
  • カリフォルニア州の山火事で死者多数 時給1ドルで火災と格闘する受刑者たち

    「キャンプ・ファイア」と名付けられたカリフォルニア州の山火事による死者は77人に達しました。州当局は囚人労働を利用して州史上最悪となった火災に取り組んでいます。現在、カリフォルニア州で山火事と闘う9400人のうち約1500人が受刑者です。彼らは1時間につき1ドルを得ていますが、釈放後に消防士としての職を得られることはほとんどありません。いくつかの推計によれば、カリフォルニア州は、州最大の環境問題と戦うのに囚人労働を利用することで年間最大1億ドルを節約しています。デモクラシー・ナウ!の取材チームは9月、100人以上の男性が収監されている北カリフォルニアの低警備刑務所、デルタ・コンザベーション・キャンプを訪ねました。ナパ郡の山火事「スネル・ファイア」で24時間シフトの消火活動から戻ったばかりの囚人消防士にインタビューしました。

    dailynews date: 
    2018/11/19(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 山火事による死者数激増 カルフォルニアの山火事とたたかう時給1ドルの受刑者の話を聞こう

    カルフォルニア州の山火事による死者は少なくとも63人に上り、631人が行方不明となっています。カルフォルニア州は過去最大の犠牲者を出している山火事と闘い続けていますが、気候変動によって引き起こされた荒れ狂う山火事の最前線で闘う隠れたヒーローに目を向けましょう──受刑者消防士です。現在カルフォルニア州の山火事と闘っている9400人の消防士のうち、少なくとも1500人が受刑者です。彼らは最前線で消防作業にあたっていますが、時給は僅か1ドルに過ぎません。刑期終了後に消防士の職を得ることは、ほとんど不可能です。デモクラシーナウは9月、サンフランシスコ市から北に車で一時間ほどの所にあるデルタ・コンザベーション・キャンプを取材しました。ここは、100人の男性受刑者を収容する軽警備の刑務所です。ナパ郡のスネル火事と24時間シフトで消火作業にあたり、今しがた帰ってきたばかりの受刑者消防士たちから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/11/16(Fri)
    記事番号: 
    4
  • カラー・オブ・チェンジ代表 フェイスブックは「反ユダヤ」や「反黒人」のレッテルを貼り批判に報復した

    ニューヨークタイムズ紙の調査報道によれば、フェイスブック社は2016年の大統領選挙後に次々と浮上するスキャンダルや批判に対処するため、いかがわしい共和党系の敵陣営調査会社ディファイナーズ・パブリック・アフェアーズ(Definers Public Affairs)の支援を受けてPR攻勢をしかけていました。ディファイナーズ社によって攻撃された組織の一つカラー・オブ・チェインジ(Color of Change)の代表ラシャード・ロビンソンに詳しく聞きます。もう一人のゲストは、Antisocial Media: How Facebook Disconnects Us and Undermines Democracy(『反社会的メディア~フェイスブックが我々を分断し民主主義を崩壊させる』)の著者のシバ・バイディアナサンです。彼は、バージニア大学のメディア学教授で、メディア・市民権センターの所長を務めています。彼が『スレート』誌(Slate)へ寄せた最近の記事は、「フェイスブックは今や普通の安っぽい会社」(Facebook Is a Normal Sleazy Company Now)と題されています。

    dailynews date: 
    2018/11/16(Fri)
    記事番号: 
    3
  • フェイスブックが共和党系の会社を使って批判者を攻撃し偽情報を拡散した手口をニューヨークタイムズ紙が調査報道 

    「遅らせろ、否定しろ、話をそらせ」──これは、フェイスブックに関するニューヨークタイムズ紙の最新爆弾報道の見出しです。最高経営責任者マーク・ザッカーバーグと最高執行執行者シェリル・サンドバーグを含むフェイスブック社の経営陣が、ロシアの偽情報作戦がソーシャルメディア・ネットワーク上で展開されていることに気づいており、フェイスブックの評判が落ちないように、強力なロビー活動を展開して批判者を攻撃し偽情報を流すなど一連の異常な秘密行動を取ったことを明らかにしています。フェイスブック社が、共和党系の敵陣営調査会社ディファイナーズ・パブリック・アフェアーズ(Definers Public Affairs)を雇い、フェイスブック批判者の信用を失墜させるため、リベラル派に寄付する億万長者ジョージ・ソロスとの関係づけたと報道しています。また、ユダヤ系圧力団体「名誉棄損防止同盟」(Anti-Defamation League)に働きかけて、フェイスブック社に対する批判を反ユダヤと決めつけて批判させたとも報じられています。この調査報道を受けて、フェイスブック社はディファイナーズ社との関係を絶つと発表しています。ディファイナーズ社に攻撃された組織の一つ「カラー・オブ・チェンジ」(Color of Change)の代表ラシャド・ロビンソンに詳しく聞きます。

    dailynews date: 
    2018/11/16(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 独占放送:米国政府のジュリアン・アサンジ訴追は世界の報道の自由を危うくする ウィキリークス弁護士が警告

    米国司法省は、ウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジを訴追する用意があることを意図せず漏らしてしまいました。ことの起こりは極めて異例で、アサンジ訴追に関する文言が、それとは無関係の裁判所記録にコピペされており、その文書が最近機密解除されたのです。文書の中で、ケレン・S・ドワイヤー連邦検事補は、「被告側の高度の技術やこの事件に関する世間の関心の高さから、これ以外の手続きではアサンジが起訴されている事実を隠しておくことはできないだろう」と述べています。このニュースは15日夜、司法省がアサンジ訴追を計画しているとウォールストリート・ジャーナル紙が報道した数時間後に明らかとなりました。ジュリアン・アサンジは、2012年にロンドンのエクアドル大使館に政治亡命を申請して以来ずっと大使館の中で暮らしています。アサンジに対する罪状は不明です。司法省がこれまで検討してきたのは、2016年の大統領選挙の際に民主党全国委員会の内部Eメールがハッキングにより公開された事件でアサンジが果たした役割や、米軍内部告発者チェルシー・マニングが流出させた「イラク・アフガニスタン戦争記録」(Iraq and Afghanistan War Logs)を公表したことに関する罪状です。報道の自由を唱道する人々は、アサンジの事件を注意深くフォローしています。

    dailynews date: 
    2018/11/16(Fri)
    記事番号: 
    1
  • バーモント州の移民権利保護団体 団体への監視 潜入 追跡で移民関税捜査局を提訴

    移民当局が移民保護の活動家を標的にしていると主張する、新たな大型訴訟がバーモント州連邦地裁に提訴されました。訴状によれば、移民関税捜査局(ICE)、国土安全保障省(DHS)、そしてバーモント州車両管理局は複数年にわたり「移民正義」(Migrant Justice)のメンバーに対して政治的報復を行ってきたと非難しています。同団体には情報提供者が潜入したことがあり、メンバーは繰り返し電子監視の対象にされてきたといいます。活動に参加するメンバー少なくとも20人がICEにより逮捕され、拘束されてきました。バーモント州を拠点とする、移民農業従事者が設立、運営する「移民正義」の一員ウィル・ランベックに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/11/15(Thu)
    記事番号: 
    3

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