デイリーニュース

  • 『他者の沈黙』: 新作映画が警告 スペインはファシストに支配された過去を繰り返そうとしている

    スペインでは反移民、反妊娠中絶を主張する極右政党が地方選挙で議席を増やし、反対デモが起っています。フランシスコ・フランコ将軍が1975年までおよそ40年にわたり残忍な独裁軍事政権を敷いたスペインでは、若い世代にその記憶がありません。 注目の新作ドキュメンタリーElSilencio de Otros/The Silence of Others(『他者の沈黙』)は、スペイン国民にファシズムに支配された過去を振り返らせ、歴史を繰り返えさないことを目指しています。この作品はフランコ政権下で生き残ったサバイバーが正義を求める過程を追います。スペイン出身の映画製作者アムデーナ・カラセードに話を聞きます。カランセードはロバート・ベーハーと共に『他者の沈黙』を製作、脚本、監督しました。
    画像クレジット:Silence of Others

    dailynews date: 
    2018/12/6(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 潜入 監視 再教育のための収容施設: イスラム教徒ウィグル人への迫害で 中国に批判

    中国政府が大型の反イスラム「再教育」のための収容施設を新疆(しんきょう)ウィグル自治区の北西部に設置し、イスラム教徒であるウィグル人を洗脳するため拘置しており、多数のウィグル人が行方不明になっていると、国連と人権保護団体が非難しています。複数の再教育収容施設で200万人以上が拘束されているという推定もあります。中国政府は数カ月にわたり、この「再教育施設」の存在を否定してきましたが、10月になってその存在を認め、これは過激派対策の一貫だと主張しています。しかしウィグル人によれば、これは集団懲罰の一種であり、自分たちはイスラム教根絶を目指す中国政府によるハイテク監視下で暮らしているといいます。ワシントンを拠点とするウィグル系米国人活動家ルシャン・アッバスに話を聞きます。アッバスは2018年に入ってから中国政府のウィグル人弾圧を非難しましたが、その後彼女の叔母と姉妹の消息が途絶え、現在も行方不明のままです。

    dailynews date: 
    2018/12/6(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 虚偽証言と大規模な米国のプロパガンダマシンがブッシュ・シニアのイラク戦争をいかにして支えたか

    先日逝去したジョージ・H・W・ブッシュの回想を各メディアが展開していますが、デモクラシー・ナウ!では、1991年のイラク侵攻の長期に及ぶインパクト、そして侵攻を促す効果を上げたプロパガンダキャンペーンに目を向けます。湾岸戦争は1991年2月に終了しましたが、イラクでの米国の戦争は最初は破壊的な制裁の形で、その後は2003年のジョージ・W・ブッシュによって発動された侵攻の形で、その後何十年にもわたって続くことになりました。イラクにはいまなお、米軍と軍事請負会社の数千人が残留しています。ブッシュ・シニアのイラク戦争で多くの人が忘れているのは、侵攻開始前に米国内で大々的に繰り広げられたプロパガンダの取り組みです。米国のメディアがいかにイラク戦争を促したかをジャーナリストのジョン・リック・マッカーサーと振り返ります。マッカーサーはハーパーズ誌の社長兼発行人でSecond Front: Censorship and Propaganda in the 1991 Gulf War(『第二の前線:1991年湾岸戦争の検閲とプロパガンダ』)の著者でもあります。

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    2018/12/5(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 「議会クーデターだ」 共和党優位のウィスコンシン州議会が民主党知事就任目前に土壇場の権力奪取

    ウィスコンシン州の共和党議員らは、民主党の次期知事トニー・エバーズの就任前にその力を削ごうと、前例のない権力奪取に向けて足並みをそろえています。「議会クーデター」との声も上がるこの異常な動きで、共和党議員らが4日夜から5日朝にかけて奔走し、1月の共和党知事のスコット・ウォーカーの任期終了前に共和党優位の州議会に権力を委譲する一連の「レイム・ダック法案」を採択しました。共和党優位のウィスコンシン州上院は、新たに選出された民主党の知事と司法長官の権限を制限し、期日前投票の期間を狭める措置を採択しました。ウィスコンシン州の上下両院は5日早朝、メディケイド(低所得者用医療扶助)受給に就業条件を付加し、子供のいない健常者の成人が公的給付を受けるためには仕事をしなければならないとする州法を次期知事が改正する権能を制限する法案を採択しました。ウィスコンシン州に拠点を置く雑誌「プログレッシブ(The Progressive)」の編集員、ルース・コニフに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/12/5(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 「アメリカ大陸で孤軍奮闘のアムロ」 メキシコ大統領が野心的な左派の政策と共に就任

    メキシコの新大統領アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール(AMLO、アムロ)は12月第1週末、数万人がメキシコの数十年ぶりの左派大統領を祝うために首都に集まり注目を浴びる中で就任しました。アムロは就任演説の中で、安全保障に取り組み、汚職と刑事免責を終わらせることを公約しました。受賞作家でニューヨーク大学のラテンアメリカ史の教授であるグレッグ・グランディンに話を聞きます。彼は次のように言います、「トランプ政権が引き起こした国境の危機は、深い構造的な根源もありますが、今後はアムロが象徴する希望と共に展開することになるでしょう。ラテンアメリカの左派は至る所で敗北を喫してきました。アムロは孤軍奮闘することになります。ブラジル、コロンビア、アルゼンチンといった主要国はすべて、右翼政府によって支配されています。」

    dailynews date: 
    2018/12/4(Tue)
    記事番号: 
    5
  • アリエル・ドルフマン ジョージ・H・W・ブッシュは私を含む世界中の多くの被害者にとって生き続ける

    ジョージ・H・W・ブッシュは米国の大統領でただひとり中央情報局(CIA)長官を務めた経験を持ちます。この役割が彼の経歴と政治活動を決定付けたのかもしれません。彼はかつて、この情報機関のことを「私の心臓の鼓動の一部」と表現しました。H・W・ブッシュは1976年1月から1977年1月までCIAの実権を握っていました。彼はその期間、ラテンアメリカ諸国が連携して政治的反体制派を排除した、1970年代と80年代の米国支援の「コンドル作戦」の指揮を執りました。この作戦は、アルゼンチン、ボリビア、ブラジル、チリ、パラグアイ、ペルー、ウルグアイの軍事独裁政権と関係していました。ベストセラー作家で脚本家、詩人、活動家であり、デューク大学で教えるアリエル・ドルフマンに話を聞きます。彼は1973年、チリのサルバドール・アジェンデ大統領の首席補佐官の文化顧問を務めていました。彼は、ジョージ・H・W・ブッシュは「チリの独裁者ピノチェトが複数の強制収容所を開いたときCIAを仕切っていました。彼らは人々を拷問し、処刑し、迫害しました。そして彼らは国外でも人々を殺していました」と言います。 受賞作家 でニューヨーク大学のラテンアメリカ史の教授であるグレッグ・グランディンと、ニューヨーク市立大学ジョン・ジェイ刑事司法校の教授ホセ・ルイス・モリンにも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/12/4(Tue)
    記事番号: 
    4
  • ジョージ・H・W・ブッシュによるイラン・コントラ共謀者たちへの恩赦がトランプの刑事免責の土台を築いた過程

    報道機関がジョージ・H・W・ブッシュの功績を称賛する中、イラン・コントラ事件における彼の役割を検証します。レーガン政権がレバノンのアメリカ人人質解放を確実するためイランに違法に武器を売却し、連邦議会を欺き裏をかくべく謀略をめぐらした際の副大統領はH・W・ブッシュ でした。武器の売却益はニカラグアの反政府組織「コントラ」に違法に資金供給するために使われました。 H・W・ブッシュ が大統領だった1992年、彼はキャスパー・ワインバーガー、ロバート・マクファーレーン、エリオット・アブラムスを含む、イラン・コントラ事件の何人かの被告に恩赦を与えました。受賞作家でニューヨーク大学のラテンアメリカ史の教授であるグレッグ・グランディンに話を聞きます。

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    2018/12/4(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 米州人権委員会:ブッシュによる侵攻で米国はパナマに賠償金を払う義務がある

    米州人権委員会(IACHR)は、ジョージ・H・W・ブッシュの1989年の違法なパナマ侵攻に対し、パナマへ賠償金を支払うよう米政府に求めました。1990年以来、パナマへの賠償金支払い実現に取り組んでいる、国際人権弁護士のホセ・ルイス・モリンに話を聞きます。彼はニューヨーク市立大学ジョン・ジェイ刑事司法校の教授で、ラテンアメリカおよびラティーノ研究学部の学部長です。

    dailynews date: 
    2018/12/4(Tue)
    記事番号: 
    2
  • グレッグ・グランディン:ジョージ・H・W・ブッシュの1989年のパナマ侵攻がそれ以降の米国の戦争の土台を築いた

    ジョージ・H・W・ブッシュの死が米国のニュースメディアを数日にわたって席巻していますが、ブッシュが大統領就任後の最初の年に行ったパナマ攻という決定的な出来事についてはあまり関心が払われていません。H・W ・ブッシュは1989年12月19日、パナマの指導者マヌエル・ノリエガに出された麻薬密売罪での逮捕令状を執行するという名目で、パナマに数万人の兵士を派遣しました。ノリエガ将軍はかつて、米政府と密接な関係にあり、米中央情報局(CIA)から金を受け取って協力していました。ブッシュは全米でテレビ放送された演説の中で、パナマの民主主義を守るために侵攻が必要とされたと主張しました。米国は侵攻中、ニューヨーク市警察よりも小さい規模の軍隊しか持たないパナマに対し、極めて高度な兵器を装備した24,000人の軍隊と航空機を送り込みました。この攻撃で、およそ3000人のパナマ人が死亡しました。受賞作家でニューヨーク大学のラテンアメリカ史の教授でもあるグレッグ・グランディンにパナマ侵攻が与え続けている影響について話を聞きます。

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    2018/12/4(Tue)
    記事番号: 
    1
  • バーニー・サンダースが語るイエメン戦争終結 メディケア・フォー・オール グリーン・ニューディール ベゾス法

    サンダース・インスティチュートが開催する催しに参加するため先週末、国際的な進歩的指導者数百人がバーモント州バーリントンに集まりました。グリーン・ニューディール、最低賃金の引上げ、ソーシャル・セキュリティ制度の保護などについて、エイミー・グッドマンがバーモント州無所属上院議員バーニー・サンダースと話し合いました。11月末に上院で可決した歴史的投票についても語りました。サウジアラビアが主導し米国が支援するイエメンでの戦争を終結に向かわせるための法案です。サンダースも共同提出者の一人です。

    dailynews date: 
    2018/12/3(Mon)
    記事番号: 
    3

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