デイリーニュース

  • トラップ? なぜイランのトップ核科学者の暗殺がバイデン外交を縛りかねないか

    イランのトップ核科学者モフセン・ファクリザデが11月27日金曜日、テヘラン郊外の高速道路を運転中に暗殺されました。イランは、イスラエルがこの殺害を指揮したと非難しています。この殺害はイランの核計画に関与する科学者を標的とした一連の暗殺の中で最新のものです。2010年から2012年の間に4人のイラン人核科学者が暗殺されました。ファクリザデの暗殺は、次期大統領ジョー・バイデンが、2015年にイランと結ばれた歴史的核合意に復帰することを困難にするためと評論家は見ています。イランは長年にわたり、核計画は平和目的だと主張しています。「イスラエルはこれまでいつも暗殺への関与を否定してきました。しかしイスラエルは動機と能力の両方を有する唯一の国です」と、イラン系アメリカ人ジャーナリストで「イラン・ポッドキャスト」のホスト、ネガル・モルタザビは言います。モルタザビは、この暗殺はイランの指導者たちとバイデン政権の外交関係を複雑にするための企てであるばかりでなく、「イランの武力報復を挑発し、アメリカをより大きな軍事対立に引きずり込む」企ての可能性もあると言います。

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    2020/11/30(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 占領下の西サハラでの4日間 停戦が終了したアフリカ最後の植民地の内部をレアな視点で見る

    【20/11/27/1】デモクラシー・ナウ!独占ドキュメンタリーの特別再放送です。私たちはメディア排除の壁を破ってアフリカ北西部の西サハラに赴き、この占領地におけるサハラ人の数十年にわたるサハラ人の自由のための闘いとモロッコの暴力的な弾圧を記録しました。西サハラは1975年以来ずっと、隣国モロッコが国連や国際社会の抗議をしり目に占領を続けています。モロッコの占領に対する抵抗運動の中で、何千人ものサハラ人が拷問され、投獄され、殺され、行方不明になっています。1,700マイルの壁が、占領地に残ったサハラ人と、域外に逃れたサハラ人を隔てています。今月初め、西サハラでは30年続いてきた停戦が破られました。モロッコ軍が11月13日に南部の立ち入り禁止緩衝地帯に侵入し、サハラ人の民間人を攻撃し、独立を求めるサハラ人の解放運動であるポリサリオ戦線と銃撃戦を繰り広げたのです。モロッコの行動は、米軍の最高級司令官の一人が西サハラを含むモロッコ王国軍南部方面の司令官と会談した直後に起こりました。モロッコ軍とポリサリオ戦線の交戦が続く中、西サハラ占領地では数十人が逮捕されています。デモクラシー・ナウ!は2016年末、西サハラの都市ラユーンへの潜入に成功し、国際的な取材チームとしては数年ぶりの占領地からの報道を成し遂げました。

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    2020/11/27(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ブリー・ニューサムとエディ・グロード教授:ブラック・ライブス・マター運動は民主党がトランプに勝利するのを助けた

    【20/11/26/3】ジョー・バイデン次期大統領とカマラ・ハリス次期副大統領が政権移行の準備を進めていますが、本日は米民主党の今後の方向性について高まる議論を見ていきます。ジェームズ・クライバーン多数党院内副総務は先日、「警察予算の打ち切りや削減」を求める声を批判、このような主張が民主党の下院議員候補を傷つけると発言しました。「今米国が直面する大きな問題に、古ぼけた型の政治で対処しようとするなんて、実際ばかげています。……(クライバーンのような)主張は、昔に戻ってレーガン支持の民主党員にアピールすることに夢中になっているように見えます」と、作家でプリンストン大学アフリカ系米国人学部長のエディ・グロード教授は言います。「トランプを生み出した政治に逆戻りするなんて理解できません」。アーティトで反人種差別活動家ブリー・ニューサム=バスにも話を聞きます。ニューサム=バスは、黒人有権者は「その時の都合で身代わりにされ、事情が変われば今度は裏切られるのです……この図式を変える必要があります」と主張します。

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    2020/11/26(Thu)
    記事番号: 
    3
  • フアン・ゴンザレス:大手メディアはラテン系有権者の投票率の実態を見逃した

    【20/11/26/2】今回の大統領選では約1億6000万人の有権者が投票し新記録を打ち立て,
    次期大統領ジョー・バイデンは得票数で600万票以上の差をつけました。非白人の有権者が投票率の上昇に大きく貢献した一方、白人による投票数は前回の大統領選とほとんど変わりませんでした。「今回の選挙では歴史的投票数が一番話題になりましたが、白人以外、特にラテン系有権者のあいだで前代未聞の投票率の上昇が見られました」と、デモクラシー・ナウ!
    の共同司会者のフアン・ゴンザレスは言います。「何十年も政治専門家がラテン系市民の票が増えると言い続けてきましたが、今年はそれが現実となったのです」

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    2020/11/26(Thu)
    記事番号: 
    2
  • COVID-19で打撃を受ける先住民コミュニティ トランプ落選に重要な役割を果たす

    【20/11/26/1】COVID-19が米国で猛威を振るう中、急激に広がるウイルスが先住民族コミュニティに与える影響を見ていきます。先住民族コミュニティは、今回のパンデミックで他地域と比べて過度な感染および死亡率に直面しています。スタンディング・ロック・スー族市民で、オバマ政権でネイティブ・アメリカン局元特別補佐官を務めたジョディ・オシャンボルトに話を聞きます。また、「聖地を守れ」(Protect the Sacred)創設者でナバホ・ネイションのアリー・ヤングにも話を聞きます。

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    2020/11/26(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 先住民団体は、エンブリッジ社のタールサンド・パイプライン建設への承認後も闘いつづける、と宣言

    【20/11/25/3】ミネソタ州でカナダのパイプライン運営会社エンブリッジ(Enbridge)が進めているライン3の石油パイプライン建設計画を、今週、米陸軍工兵隊が承認したため、大規模な反対運動が起きています。このパイプライン建設は、部族の主権を侵害し、土地と水を汚染する恐れがあると、先住民コミュニティが数年前から反対運動をおこなっていますが、この月末までには工事が始まることになりました。このパイプラインは、カナダのアルバータ州からウィスコンシン州スーペリアのターミナル(石油の最終取り扱い基地)にタールサンド石油を運ぶというもので、ミネソタ州の先住民地域を横断し、200を超える川の下をパイプラインが通るため、論争を引き起こしています。建設が始まると数千人もの派遣労働者が、新型コロナの感染者が急増しているミネソタ州にやってくることになります。「今、問題になっているプロジェクトに対して、7年もの間、闘いを続けています」と、タラ・ハウスカは言います。ハウスカは先住民の弁護士、活動家で、先住民の女性団体ギニウ・コレクティブ(Giniw Collective)の創設者で、北米先住民族カウチヒジング・ファースト・ネイションのオジブワ族の出身です。

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    2020/11/25(Wed)
    記事番号: 
    3
  • バーバラ・ランスビー、デビッド・シロタ、バイデンの閣僚指名は企業と密接なつながりがあると警戒

    【20/11/25/2】ジョー・バイデン次期大統領は今週、国家安全保障の主要ポストなど、政権人事の一部を明らかにし、「アメリカは戻った」と表明しました。また、ドナルド・トランプが進めた「アメリカ・ファースト」の外交政策から撤退し、多国間協調路線を重視すると、明言しました。バイデンは閣僚候補として、国務長官は、長年の側近であるトニー・ブリンケン、国連大使には外交分野でキャリアを積んできたリンダ・トーマス=グリーンフィールド、今回新設された閣僚ポストの気候変動問題特使にジョン・ケリー元国務長官などを指名しました。歴史家で、作家でもある活動家のバーバラ・ランスビーは、これまでのところ、バイデンが指名しているのは、ほとんどが民主党中道派のエスタブリッシュメントであり、進歩派を代表する人は入っていないといい、「必要とされるのは、思いやりがあり、もっとも立場の弱い人々に対して責任を持ち、地球を守ると公約してくれる人々です。また、白人至上主義や警察の暴力に対する闘いの意義を明確に理解し、自らも闘いに取り組む人々です」と、述べます。調査ジャーナリストのデビッド・シロタにも話を聞きます。バイデンの人選は、「旧来のワシントンを回復しようとする狙い」が表れているとシロタはいいます。シロタは大統領予備選挙では、バーニー・サンダース上院議員の顧問を務め、演説原稿を作成していました。

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    2020/11/25(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 「フェミニズムは軍国主義ではない」、メディア・ベンジャミン、ミシェル・フロノイの国防総省長官起用への動きに反対

    【20/11/25/1】ジョー・バイデン次期大統領は今週、国務長官、国家情報長官、国家安全保障問題大統領補佐官、国土安全保障長官、国連大使を含む国家安全保障チームの主要ポスト人事を発表しました。国防長官の指名発表はまだですが、防衛産業と密接な関係を持つタカ派で、国防総省元次官のミシェル・フロノイを、バイデンが指名する意向だとの報道があり、進歩派は警戒感を高めています。指名されれば、フロノイは女性初の国防総省長官となります。戦争に反対する米国の女性団体「コードピンク」(CodePink)の共同創設者メディア・ベンジャミンは、「フロノイは、軍事産業複合体への天下りと政府高官への舞い戻りを繰り返す、ワシントンの「行きつ戻りつ組」の最悪の典型です。フロノイの経歴はすべて、国防総省に入っては去ることで築かれてきました。国防総省では、米国が関与したすべての戦争を支持し、軍事予算の増加を後押ししたのです」と、批判しています。

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    2020/11/25(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 2020年はトランスジェンダー殺害の記録を更新 支援運動家たちは全体論的で元気づけるメディア報道を求める

    【20/11/24/4】新たなヒューマン・ライツ・キャンペーン(HRC)の報告によると、少なくとも37人のトランスジェンダーとジェンダー・ノンコンフォーミング(社会が期待するジェンダーロールに従わない人)の人々が2020年、暴力的に殺害され、こうした人々にとって史上最悪の年になりました。殺害された37人中、22人が黒人で、7人がラテン系米国人でした。HRCがトランスの人々に対する暴力を記録・報告し始めた2013年以来、200人以上のトランスジェンダーとジェンダー・ノンコンフォーミングの人々が暴力で死亡しています。「私たちが有名人の場合か死んだ場合に」トランスとジェンダー・ノンコンフォーミングについて報道するメディアが制度的な差別を固定化させている、とHCRの「トランスジェンダーの正義のためのイニシアチブ」(Transgender Justice Initiative)のコミュニティ活動部長トリ・クーパーは言います。クーパーは実際の死者数はもっと多い可能性があるとも指摘します。「大切なのは、メディアが私たちにつきまとう否定的なイメージを払拭することです。私たちのコミュニティを元気づけるような、私たちについて全体論的に理解できるような報道をすることによってです」いて包括的に理解できるような報道をすることによってです。」

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    2020/11/24(Tue)
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    4
  • 賭博? タイソン・フーズ社の管理者たちが何人の労働者がCOVIDに感染するかを賭け 擁護団体は恐ろしいパターンと指摘

    【20/11/24/3】アイオワ州のタイソン・フーズ社の工場の管理者たちは労働環境が病気につながることを分かっており、しかも何人の労働者が感染するか賭けまでしていたと、COVID-19で死亡した元精肉労働者の家族が訴訟の中で陳述しています。4月に亡くなったイシドロ・フェルナンデスの家族の訴えによれば、工場の責任者は勝者総取りの供出基金を設定、それを使って管理職や現場監督らが新型コロナウイルスの感染について賭けをしていたといいます。パンデミックが始まって以来、アイオワ州のこの施設では6人の労働者が亡くなり、1000人以上がCOVID-19の検査で陽性となっています。タイソン・フーズ社は、この賭博容疑に関わった管理職を停職処分にしましたが、労働者の権利擁護の運動家たちは、これは食肉産業における虐待と搾取のさらなる証拠であると言います。「こうした企業は労働者たちを動物のように扱っています。彼らは労働者たちを消耗品として扱っているのです」と、鶏肉工場労働者の擁護団体「ベンセレーモス」(Venceremos)の代表マガリ・リコリは言います。

    dailynews date: 
    2020/11/24(Tue)
    記事番号: 
    3

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