デイリーニュース

  • トランプの「イランへの多面的攻撃」は 新たな制裁と爆撃も視野に

    【20/11/19/2】次期米大統領ジョー・バイデンは、就任後イランとの核合意に再び参加すると発言しています。しかし、ドナルド・トランプ大統領が任期終了を前にイランの核施設空爆を考えていると報じられており、米国とイランの外交関係を再開させようとするバイデンの努力は困難となる可能性があります。ニューヨークタイムズ紙によれば、トランプの補佐官たちは、空爆を実行すれば広範囲の紛争へと発展する可能性があるとして、大統領を止めようとしましたが、トランプはそれでもイランまたはイランの軍事資産を攻撃する道を探すかもしれないと関係者は語っています。ジョンズ・ホプキンズ大学中東学教授のナーゲス・バジョグリ教授に話を聞きます。

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    2020/11/19(Thu)
    記事番号: 
    2
  • クリスマス前の死:COVID-19による死者が25万人を超えた米国 医療従事者は休暇シーズンでの増加に備える

    【20/11/19/1】米国ではCOVID-19による公式の死者が世界記録を塗り替えて25万人を超えました。病院では病床が埋まり、圧倒される医療従事者のための防護具がいまだに足りていません。当局は休暇シーズンの旅行や、感謝祭に家族が集まることで状況はさらに悪化するだろうと述べています。「ここ数日間がどれだけ重要かは強調してもしきれません」と、アトランティック誌の科学ライター、エド・ヨンは言います。「感謝祭で集まって感染した人が、2週間後に病院に詰めかけ、一部はクリスマス前に亡くなるでしょう」

    dailynews date: 
    2020/11/19(Thu)
    記事番号: 
    1
  • この選挙を、見過ごすわけにはいかなかった:先住民の有権者がトランプを打ち負かし、バイデンの勝利を後押し

    【20/11/18/3】米国先住民有権者の投票率が、今回の選挙では大幅に増加し、選挙結果を左右する主要な州で、ジョー・バイデンの勝利を後押ししました。しかし、先住民の部族や彼らがドナルド・トランプを倒すためにどんな役割を果たしたかについて、主要メディアはほとんど目を向けていません。アリー・ヤングに話を聞きます。アリーは、米国先住民のナバホ族の準自治領であるナバホ・ネーション(Navajo Nation)の市民で、「プロテクト・ザ・セイクリッド」(Protect the Sacred)運動の創設者で、馬に乗って投票所へ行こうという運動を組織しました。先住民の若者に、投票する気にさせることが、重要なことだったとアリーはいいます。「若い人たちが、今回の選挙に参加しようという意欲をあまり感じていないことは耳にしていました。かれらに、今回の選挙は、見過ごすわけにはいかないということをわかってもらいたかったのです」。Image Credit: Twitter / @allieyoung13

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    2020/11/18(Wed)
    記事番号: 
    3
  • ノースダコタ州は新型コロナ感染による死者率が世界最高に。先住民コミュニティは州の感染対策を激しく非難

    【20/11/18/2】新型コロナウイルスが全米で猛威をふるっていますが、この感染症が急速に広がったことで、先住民コミュニティはどのような影響をうけているかを、検証します。これらの地域は、先住民以外の地域とくらべて、感染者数と死者数が過度に高くなっています。「ここでは、多くの人が亡くなっています。たくさんの人が死に、たくさんの人が病院に運ばれています」と、ジョディ・アルシャンボーは言います。ジョディは、スタンディングロック・スー族の市民で、オバマ大統領時代には米国先住民問題の大統領特別補佐官を務めました。ナバホ族と全米の先住民の青年のために活動する団体「プロテクト・ザ・セイクリッド」(Protect the Sacred)の創設者、アリー・ヤングは、ナバホ族の準自治領であるナバホ・ネイション(Navajo Nation)では、新型コロナ感染の「上昇率を抑えるために必死でとりくんでいる」が、近隣地域では公衆衛生対策を十分にとっていないため、依然として感染を受けやすい状況に置かれていると、語っています。「ナバホ族は、人々がマスクを着用していない地域を移動しなければなりません。そこの人々は、自分たちが隣人にどれほど悪い影響を与えているか、考えていない」とヤングは批判しています。

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    2020/11/18(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 新型コロナ感染による死者数が急増のエルパソ、病院も移動式遺体安置車も満杯で限界に

    【20/11/18/1】感染率がすでに記録的な高さになっている米国の公衆衛生当局は、感謝祭の休日が始まり、新型コロナウイルス感染の急増が予想される事態に備えています。こうしたなか、マスク着用を義務付けることに反発している共和党の知事の一部で、態度を改める知事が出始めています。それでも、共和党は、マスク着用以外でも公衆衛生上の対策をとることに、いまだに抵抗しています。この間、テキサス州では2度目となる過去最高の新型コロナの感染者数を記録しています。米国とメキシコの国境沿いに位置するエルパソ郡は、住民の80%がラテン系米国人で、米国で最悪規模の新型コロナ感染急増が起きている地域の一つです。現在、10台の移動式遺体安置トレーラーが使われていますが、感染者や死亡者数は地元の病院の収容能力を超え、刑事施設の受刑者が1時間にわずか2ドルという賃金で、遺体を移す作業にあたっています。「私たちは、全力を挙げています。しかし、努力も限界を超えていて、重症の患者でも入院させることができない状況です」。肺疾患と救命救急治療では指折りの医師、エミリオ・ゴンザレス・アヤラは切実な声をあげています。Image Credit: Reuters / Ivan Pierre Aguirre

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    2020/11/18(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 気候変動で強まった2つのハリケーンが中米を直撃 被害の最前線は先住民コミュニティ

    【20/11/17/3】ハリケーン「イオタ」が11月16日、カテゴリー4の勢力でニカラグアに上陸しました。2週間前にはハリケーン「エタ」が中米各地のコミュニティを直撃し、広範な破壊をもらしたばかりでした。「イオタ」は11月にニカラグアに上陸した史上最強のハリケーンです。「一番弱い立場にいる人たちが大きな被害を被っています。被害にあっているのは、えてして中米各地の先住民、アフリカ系コミュニティ、黒人コミュニティの人々なのです」と、ハリケーン「エタ」の被害に苦しんでいる人々に詳しいカリフォルニア大学デービス校のアメリカ先住民研究学科の博士研究員ジョバンニ・バツは言います。

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    2020/11/17(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 「終わりが見えない」 パンデミック9ヵ月 疲弊し意気消沈する看護師と依然不足の個人用防護具

    【20/11/17/2】COVID-19のパンデミックが9ヵ月目に入っていますが、米国最大の看護師組合である「全米看護師連合」(National Nurses United)の新たな報告書は、病院は依然として十分な個人用防護具(PPE)を提供できておらず、インフルエンザシーズンにおける感染者急増の悪化が予想されているなかで準備が整っていないことを明らかにしています。この組合は、少なくとも2000人の最前線の医療従事者がCOVID-19で死亡し、そのうち有色人種の看護師が全体の労働力の4分の1未満であるにも関わわらず、死者数の半分を占めていると推定しています。全米看護師連合の代表ジーン・ロスは、準備不足が医療従事者たちの壊滅的な犠牲につながっていると言います。「病院には依然として感染者急増への対策を持っていません。そして現在、感染者は急増しているのです」と、ロスは言います。「看護師と他の医療従者たちを本当に憂鬱にさせているのは、対応不足と不適切な対応なのです」。

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    2020/11/17(Tue)
    記事番号: 
    2
  • COVIDのワクチン秒読み 公平な世界配布の保証への支援を求められる米国

    【20/11/17/1】米国のCOVID-19の死者数が25万人に近づく一方、製薬会社のファイザー社とモデルナ社は両社ともに感染予防に90%以上の効果があることを示す有望なワクチンの臨床試験結果を発表しました。しかし政府関係者と保健専門家は、世界中で120万人を死に至らしめた新型コロナウイルスに対するワクチンが広範囲に配布された場合、その保管と分配に非常な困難が予想されると警告しています。ワクチン研究者のサアド・オマール博士は、最近のニュースを「心強い」としながらも、製薬会社は単なるプレスリリース以上に、データと問題点について透明性をもっと示すべきだと指摘します。「もう少し詳細があってしかるべきです。そしてそれは、科学的な報告書のような形をとるべきです」と、「イェール・グローバルヘルス研究所」(Yale Institute for Global Health)の所長で、イェール大学医学部の感染症学の教授でもあるオマール博士は言います。

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    2020/11/17(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「冤罪認定が必要」 不当な有罪判決を受け44年間服役し釈放されたロニー・ロングが正義を要求

    【20/11/16/2】「今ここに座っているだけで有難いことです」と、無実の罪で44年間服役させられた後に釈放されたロニー・ロングは言います。アフリカ系アメリカ人のロングは1976年、白人女性をレイプした容疑で全員が白人である陪審員によって有罪とされ、80年の刑を宣告されました。弁護団は2015年、捜査官がロングの無罪を証明する証拠、すなわち犯罪現場から採取された精液サンプルと指紋がロング自身のものとは一致しないこと、検察側の証人が裁判で偽証したことを示す証拠を隠蔽していたことを知りました。しかしロングが第4巡回控訴裁判所の判決によって自由を勝ち取るまでには、更に数年が必要でした。ロングは2020年8月27日、ノースカロライナ州アルベマーレ矯正施設を出て自由の身となりました。現在、ロイ・クーパー州知事による冤罪認定を求めています。これによって名誉を完全に回復し、金銭的な補償を受けられるようになります。「私のように、制度の犠牲にされた人々はいるのです。しかしあなたがたは、社会に戻せば生産的な人生を送るだろうと思っている。人生をやり直すためには冤罪認定が必要です」とロングは言います。

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    2020/11/16(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 占領下の西サハラで停戦終了 米国が支援するモロッコ軍の軍事作戦で

    【20/11/16/1】アフリカ最後の植民地とみなされ占領下にある西サハラで約30年間続いていた停戦が終了しました。モロッコ軍が西サハラ南部の緩衝地帯に侵入し、西サハラの独立を目指すポリサリオ戦線との間で戦闘が幾つかの地域で勃発していました。西サハラではここ3週間、モロッコが建設した道路は違法だとして、デモ隊が道路を封鎖していました。この平和的な道路封鎖は交通渋滞を数キロにわたり引き起こし、モロッコと西サハラの南にあるモーリタリアの交易を停止させていました。ポリサリオ戦線は、数千の志願者を独立のための闘いに動員中だと言っています。「西サハラでこんな戦いを見るのは1991年以来はじめてです」と、コルゲート大学の平和と紛争研究及び中東イスラム研究学科のヤコブ・ムンディー准教授は言います。「これまでも緊張が高まるのは見ましたが、このように戦争が公然と起こるのは重大です」。

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    2020/11/16(Mon)
    記事番号: 
    1

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