デイリーニュース

  • ラゴスの大虐殺:平和的に抗議するデモ隊に実弾を発射 ナイジェリア軍がついに認める

    【20/12/3/1】CNNの報道で、10月にナイジェリアの首都ラゴスで、抗議活動をするデモ隊が殺害された事件における軍の役割が明らかになりました。これはデモが行われた主要道路であるレキ料金徴収所に集まったデモ隊に兵士が発砲した事件です。この虐殺で、少なくとも12人が殺害されました。軍は当初これを否定しましたが、ナイジェリアの悪名高き警察隊「対強盗特殊部隊」(SARS)に対する抗議デモを数週間に渡り抑圧しました。CNNのシニア国際特派員ニーマ・エルバギアはこの大虐殺が抗議運動に「萎縮効果をもたらし」、多くのナイジェリア人が激怒していると言います。「(行方不明になった)家族を探す人々が、ナイジェリア政府がこの痛ましい大事件との関係を否定するのを聞いて非常に傷ついたという話を繰り返し耳にしました」とエルバギアは言います。

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    2020/12/3(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 『死者はよみがえる』:マルコムXの新しい伝記で語られる、その幼年時代、暗殺、KKKとの密談

    【20/12/02/3】マルコムXの新しい伝記の大作the Dead are Arising (『死者はよみがえる』)の共同執筆者、タマラ・ペインがゲストです。このほど、2020年度の全米図書賞をノンフィクション部門で受賞したこの伝記は、マルコムXの家族、友人、仲間や敵対者などとの数百に及ぶインタビューを織り込み、マルコムXの人生を網羅しています。同書は、レス・ペインが数十年にわたって行ったマルコムX研究を基盤にしています。レスは2018年に他界し、娘のタマラ・ペインがこの伝記を完成させました。「父がマルコムに敬服したのは、内面的なものも含めて黒人が置かれている状況に取り組み、こうした状況の中で私たち黒人が黒人自身をどのようにみているかを問題にしたからです」と、タマラはいいます。タマラは、父親について、公民権運動の時代をいかに生きたか述べ、マルコムXが説いたことばをしっかりと理解していた人だったと語っています。

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    2020/12/2(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 「新手のゴールドマン・サックスか」、バイデンがブラックロック社の幹部2人を経済担当閣僚に指名し、この巨大投資企業は、影響力の拡大を期待

    【20/12/02/2】新政権の経済チーム立ち上げにむけ、ジョー・バイデン次期大統領は、投資大手のブラックロック(BlackRock)社関係者を複数指名しました。同社は、「政府の第4部門」と呼ばれています。バイデンが、国家経済会議(NEC)委員長に指名したブライアン・ディースは、バラク・オバマの元顧問で、現在はブラックロック社の、持続可能投資の国際部長です。同社は世界最大の資産運用企業で、金融資産(portfolio)は7兆ドルを超えています。進歩派がウォール街の影響力のない閣僚人事を要求している時に、このような人事が行われているのです。「ブラックロック社は、うまく立ち回り、ウォール街の『善玉』のような評価を高めてきました」が、同社の実際の行動は違うと、政治誌『ニュー・リパブリック』のスタッフライター、ケイト・アロノフは指摘します。「何度も何度も、ブラックロック社は規制を逃れ、とりわけ昨年はそれが顕著で、ブライアン・ディースが現職にいた間、環境問題に配慮している印象を与えてながら、みごとに利益をあげたのです」。Image Credit: Reiss Center // Mandel Ngan/Reuters

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    2020/12/2(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 「進歩派どこにいる」、バイデンが指名したニーラ・タンデンらの経済チームについて、ブリアナ・ジョイ・グレイに聞く

    【20/12/02/1】ジョー・バイデン次期大統領は今週、経済顧問主要メンバーを発表し、次期政権がめざす経済回復政策の基調を打ち出しました。行政管理予算局長には、民主党系シンクタンク、アメリカ進歩センター(Center for American Progress)のニーラ・タンデン所長が、指名されました。[上院で承認されれば]、タンデンは、非白人系の女性として、また、南アジアの女性として初めて、この地位に就くことになります。一方、同シンクタンクが資金提供企業と深い関係にあること、タンデンが民主党の進歩派を攻撃し、傷つけてきた経験があり、外交的立場が攻撃的であることから、タンデンの起用に反対する声もあります。バーニー・サンダースの2020大統領選挙運動で全米報道担当だったブリアナ・ジョイ・グレイは、バイデンの新政権チームが「個人のアイデンティティを重視して選ばれていることが強調されている」が、いろいろな社会・エスニック層から選ぶだけでは不十分だといいます。「選ばれた人のなかには重大な問題点を抱えている人もいて、大半の米国人、とりわけバーニー・サンダースに共感を寄せる人々の考え方を代表するような進歩派の人物は、だれひとりとして、いません」。Image Credit: Mike Segar/Reuters

    dailynews date: 
    2020/12/2(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 世界エイズデーが想起させる感染拡大の冷酷な現状 2019年はHIV/エイズで70万人が死亡

    【20/12/01/3】12月1日は「世界エイズデー」(World AIDS Day)です。世界がCOVID-19の効果的なワクチンを待ち望むなか、今も続くエイズのまん延と、新型コロナウイルスがヒト免疫不全ウイルス(HIV)と共に生きる人々の治療にとっていかに脅威になっているかを検証します。作家でジャーナリズム学の教授スティーブン・スラッシャーは、新型コロナウイルスは、エイズが数十年間にわたってしたのと同じように、人種、階級、その他の格差を拡大させている、それに対する効果的な治療は反人種差別的かつ反資本主義的な基礎の上に立つべきだ、と言います。「HIV/エイズによって死亡する人の数はあまりにも多すぎます。2019年は約70万人が死亡しました。問題は単に薬だけではありません。ウイルスに感染することにつながる人々の生活環境なのです」とスラッシャーは言います。

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    2020/12/1(Tue)
    記事番号: 
    3
  • ワクチンの倫理:米国で配布準備が進むなか COVIDワクチン接種への対価支払いに医師たちが警告

    【20/12/01/2】新型コロナウイルスワクチンの配布が近づいていますが、最近の世論調査は42%の米国人がワクチン接種に前向きでないことを示唆しています。これに対し、メリーランド州の元連邦下院議員で大統領選にも出馬したジョン・ディレイニーを含む一部の人々は、ワクチン接種に対価を支払う案を推奨しています。シカゴ大学医学部准教授で医療格差研究者でもあるモニカ・ピーク医師を含む多くの人々は、この動きに反対しています。彼女は、ワクチンの安全性と効力についての民衆の疑念を払拭しつつ感染危険度の高いグループにどうやってワクチン接種を保証するかは大きな課題ではあるが、ワクチンを接種させるために人々に金を払うのは間違っていると考えています。「このワクチンが安全であるという民衆の信頼を得る必要があります。そこを端折るわけにはいきません」と、彼女は言います。

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    2020/12/1(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 「解決策の一部」 COVIDで父親を失った後にワクチン治験に参加した黒人医師

    【20/12/01/1】製薬会社のファイザー社とモデルナ社が新型コロナウイルスワクチンの緊急承認を求めている一方で、公衆衛生機関と調整機関はワクチンをいかに配布し、誰がアクセスできるようにするかを検討しています。パンデミックはアフリカ系米国人、ラテン系コミュニティ、そして先住民コミュニティに偏った打撃を与え、長く続いてきた米国の医療制度の不平等と制度的人種差別を露呈しています。これらのコミュニティはまた、COVID-19ワクチンの臨床試験に適正に含まれていません。その原因のひとつは医療研究者たちによる数世紀にわたる虐待的扱いにあります。ニュージャージー州ニューアークの公衆衛生医師クリス・パーネルに話を聞きましょう。彼女は、COVIDで亡くなった彼女の父親に敬意を表するため、そしてアフリカ系米国人が研究に含まれることを確かにするために、モデルナ社のワクチン治験に参加しています。「公衆衛生医師として、私には解決策の一部になる方法が必要でした。本当に効果的な解決策を得るためには、黒人種と褐色人種が参加することが重要だと私にはわかっていました」と、彼女は言います。

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    2020/12/1(Tue)
    記事番号: 
    1
  • レームダックの死刑執行人:トランプ大統領は大統領任期の終了直前に5人の死刑執行を準備

    トランプ政権の司法省は大統領就任式の前に、前代未聞となる5人の死刑執行を予定しています。最初の執行はブランドン・バーナードに対して国際人権デーに予定され、最後の執行はダスティン・ヒッグズに対しマーチン・ルーサー・キング牧師の誕生日である1月15日に予定されています。5人のうち4人は黒人男性で、1人は人生を通じて性的虐待を受け重度の精神疾患がある女性リサ・モンゴメリーです。彼女の死刑が執行されれば、約70年ぶりの女性に対する死刑執行となります。世界的に著名な死刑廃止活動家であるシスターのヘレン・プレジャンは、「生死に関わる絶対的権力を政府の役人に与えれば、彼らはやりたい放題です」と言います。また、団体「希望の旅」(Journey of Hope)共同創設者ビル・ペルケの生涯と遺産についても語ります。ペルケはプレジャンと組んで、ペルケの祖母を15歳の時に殺した罪で死刑囚となった女性の救命活動をおこないました。

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    2020/11/30(Mon)
    記事番号: 
    4
  • リサ・モンゴメリーの死刑執行を急ぐトランプ 連邦政府による女性の死刑執行はほぼ70年ぶり

    トランプ政権の任期満了まで数カ月となるなか、多くの連邦政府による死刑執行が予定されています。最も衝撃的なケースのひとつは、残虐な妊婦殺人事件で2007年に死刑を宣告されたリサ・モンゴメリーです。1月12日に執行されれば、連邦政府によるほぼ70年ぶりの女性に対する死刑執行となります。支援者たちは、モンゴメリーは生涯にわたる虐待と性的暴行が原因で精神疾患を患っており、寛大な措置に値すると言います。コーネル大学の法学教授サンドラ・バブコックは、「モンゴメリーは重度の精神障害です。多くの死刑囚の中で、なぜリサ・モンゴメリーのような人の死刑執行を急ぐのでしょうか?今私たちが目にしているものは残虐性そのものであると私には思えます」と言います。

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    2020/11/30(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 射殺 毒ガス 電気椅子:トランプ大統領は死刑執行の方法を拡大

    世界的に著名な死刑廃止活動家であるシスターのヘレン・プレジャンは、トランプ政権による相次ぐ死刑執行は、死刑執行の数に制限を設けない「法の根本的な欠陥」を反映していると言います。「生死に関わる絶対的権力を政府の役人に与えれば、彼らはやりたい放題です」とプレジャンは言います。

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    2020/11/30(Mon)
    記事番号: 
    2

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