【20/10/14/3】共和党は、トランプ大統領が指名した最高裁判所判事候補エイミー・コニー・バレットの承認を11月3日の大統領選挙の前に行い、司法の最高機関を保守派が数十年にわたって多数を固めることができるようにと躍起になっています。そうしたなか、ジョー・バイデンに対して、大統領に当選したら、最高裁判所判事の定数増員を求める声が高まっています。しかし、エール大学の法学者サムエル・モインが提唱するのは、判事の数を増やすことや、最高裁判所のイデオロギー構成を均衡させるために提案されている一般的な方法などではありません。民主主義を守るために、最高裁判所全体を弱体化しなければならないと、言うのです。「この国は、少数派の人々による支配と民主主義の排除に基づいて建国されました。その構図の一角を最高裁判所が占めており、ずっとそれが続いているのです。今、右派による統制が打ち立てられようとしている危機に瀕しており、最高裁は危険な存在なのです」。