5月11日、米国を除く世界中のほとんどの国がプラスチックごみ削減へ歴史的一歩を踏み出しました。180カ国以上が有害廃棄物の越境移動およびその処分の管理に関するバーゼル条約にプラスチックを加えることに同意したのです。30年前に発効されたこの条約を批准していないのは米国を含む2カ国のみです。ジュネーブで行われた交渉では、米環境保護庁(EPA)および米国務省がプラスチック産業と共に、この歴史的で法的拘束力を持つ合意を挫折させようとしました。しかし条約の参加国は、他国からの混合またはリサイクル不可能なごみの廃棄を阻止できるため、米国もこの影響を受けることになります。今回修正されたこの条約では、リサイクルができない状態のプラスチックごみの輸出が禁止されるため、富裕国が貧困にあえぐ国々にリサイクルできないプラスチックごみを送り付けることが困難になります。国連の推定によれば、1億トンのプラスチックごみが世界中に漂っています。「国際汚染廃絶ネットワーク」(International Pollutants Elimination Network)共同議長で、「有害物質に対するアラスカ・コミュニティ・アクション」(Alaska Community Action on Toxics)代表のパム・ミラーに話を聞きます。