米国各地の州で性と生殖に関する権利への攻撃が強化されるなか、28日最高裁判所は、胎児の性別・人種・または身体障害に基づく中絶を禁じるインディアナ州の法律への裁定を拒否しました。この棄却決定により、同法案に対する下級裁判所の差し止め命令の実効が継続されます。しかし最高裁は、インディアナのいわゆる「胎児埋葬法」の施行を許可する裁定をくだしました。この法令は中絶医院に、中絶された胎児を埋葬または火葬により処理するよう規定しています。同法令は、2016年、当時、知事であったマイク・ペンスが署名し制定されました。最高裁の裁決の意義と、ロー対ウェイド判決への脅威の高まりについて、ACLU上級職員のアレクサ・コービー・モリナスに話を聞きます。「今年起こっていることは、トランプ大統領の反中絶というアジェンダに力を得て、本当にそれを一歩先へと進め、…直接ロー対ウェイド判決に狙いを定め、中絶を禁止するという目標を掲げる政治家たちによる全国的で手に手を取った企てなのです」と彼女は言います。また、イリノイ州の産婦人科医で、ホープ女性クリニック(Hope Clinic for Women)所長であるエリン・キング博士にも、中絶を提供する医師たちが日々直面している危険について話を聞きます。