デイリーニュース

  • 香港の歴史的デモ 中国本土への容疑者身柄引き渡し条例に反対し 警察の取り締まりの中続く 

    香港当局は政府事務所を閉鎖し、香港特別行政区立法会での議論を延期し、その前日には警察が催涙弾、ゴム製の弾丸、唐辛子スプレーを、デモ隊にあびせました。このデモは香港在住の容疑者を中国本土に引き渡すことを可能にする条例に抗議するもので数万人が参加する大規模なものとなっています。6月12日、デモ隊はこの条例を議員が議論する立法会議事堂に突入しようと試みました。ヒューマンライツ・ウォッチは、香港当局が平和的抗議活動に対し「過度な力」を行使していると非難しています。デモ参加者たちは警察が無差別に力を行使しているといいます。香港を拠点とする作家でニュースサイト「Quartz」記者メアリー・ホイに話を聞きます。ホイは引き渡し条例と抗議活動について報道しています。

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    2019/6/13(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 過密 腐った食事 首つりの縄 :国土安全保障省の監視機関が移民収容施設の劣悪な状況を確認

    全米で52,000人の移民が収監されている営利刑務所の劣悪な実態を見ていきます。トランプ政権下で少なくとも24人の移民が、入国税関管理局(ICE)の収監施設で死亡し、少なくとも4人が釈放直後に死亡しています。国土安全保障省の総括監察官が自ら、拘留中の移民が腐敗した食べ物、ひどい過密、不適切な医療、故障して溢れるトイレに苦しめられているようすを明らかにしています。これとは別に、最近書かれた別の報告書は、テキサス州エルパソにある国境警備隊の移民収容施設の「危険な過密状態」を指摘しています。そんな中、トランプ政権は、約1400人の移民の子どもをオクラホマ州のフォート・シル陸軍基地に収容する計画であると発表しました。第二次大戦中、日系アリカ人の強制収容に使われた場所です。調査報道センター(The Center for Investigative Reporting)のウェッブサイト「リビール(Reveal)」の移民問題記者で、これらの施設で移民と話したアウラ・ボガードから最新情報を聞きます。

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    2019/6/12(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 秘密文書が暴く ブラジルのエリートがルーラ前大統領を刑務所に送りボルソナーロを大統領にした手口

    ブラジルで、政治危機が高まっています。調査報道サイト『インターセプト』(The Intercept)ルーラ前ブラジル大統領(ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ)の実刑判決に判事が一役買い、ルーラの労働者党の大統領再選を阻止する企てとして、汚職事件を担当していた連邦検察官を支援したと同サイトが暴露したのです。同サイトが入手したブラジルの法執行機関の当局者たちの携帯メッセージのリークやその他のデータは、セルジオ・モロ判事と、「オペレーション・カー・ウォッシュ〔洗車場作戦〕」と呼ばれる大規模な汚職事件の捜査を担当していた検察官らが[憲法で禁止されている]協力関係にあったことを示しています。ルーラ前大統領は2018年の大統領選挙の前哨戦で人気を保っているとみられていましたが、多くの人がでっち上げと呼ぶ汚職事件で刑務所に送られ、大統領選挙戦からの離脱を余儀なくされました。このリーク文書はまた、検察官がルーラの有罪に関して強い疑問を抱いていたことも明らかにしました。ルーラの投獄により、極右で元軍人のジャイール・ボルソナロの大統領選挙勝利の道が開かれました。ボルソナロは大統領就任後、セルジオ・モロ判事を法務大臣に指名しました。『インターセプト』のピューリッツァー賞受賞ジャーナリストであるグレン・グリーンウォルドから最新情報を聞きます。

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    2019/6/12(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 手頃な値段の住宅危機と記録的な数のホームレスに直面したニューヨーク州議会が画期的な賃貸者保護法を制定

    ニューヨークでは、州議会議員が賃貸者に過去4半世紀において最強の保護をもたらす法案で合意に達したとの発表を受け、居住の権利活動家は喜びにわきたっています。この合意は、現行の家賃規制法が今週末に期限切れを迎える数日前に達成されました。これにより、アパートの家賃が一定限度を超えると家賃の値上げ規制を解除することを家主に許可し、また家賃が規制されているアパートでも改装をすれば家賃を上げることができた現行法は、廃止されます。議員たちが合意にいたったいきさつを、デモクラシー・ナウの共同ホスト、フアン・ゴンザレスが説明します。同様な立法の試みは全米各地数カ所で行われており、州内の市や町などの地方自治体がもつ家賃規制に関する権限を拡大し、アフォーダブル住宅[収入に応じた適正な家賃や価格の住宅]の供給を増加させることが期待されています。

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    2019/6/12(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 報道の自由への攻撃:アフガニスタンでの戦争犯罪を明らかにした放送局をオーストラリア警察が強制捜査

    報道の自由を求める複数の団体が、ジャーナリストに対する警察による2件の強制捜査に警鐘を鳴らしています。オーストラリア連邦警察は6月5日、シドニーにあるオーストラリア放送協会の本社を強制捜査し、オーストラリアの特殊部隊の兵士たちがアフガニスタンで戦争犯罪を犯したかもしれないと明らかにした2017年の報道についての情報を求めて数千の書類を捜索しました。この強制捜査は、メルボルンの警察がヘラルドサン紙の記者アニカ・スメサートの自宅を家宅捜索した翌日に行われました。オーストラリア人の教授ジョセフ・フェルナンデスと、「ジャーナリストの自由のための同盟」(Alliance for Journalists’ Freedom)の創設者で代表のピーター・グレストに話を聞きます。グレストはエジプトでの政治危機を取材していた2013年から2014年に400日間投獄されていました。

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    2019/6/11(Tue)
    記事番号: 
    3
  • ジェイ・インスレー知事が語る環境難民、ボーイング社への税控除、彼がトランプは人種差別主義者だと感じる理由

    ワシントン州のジェイ・インスレー知事に、2020年の大統領選への彼の出馬、移民問題、軍産複合体について話を聞きます。インスレーはさらに、今まで以上の難民の受け入れ、トランプ大統領によるイスラム教徒の入国禁止令を終わらせることを公約しています。ワシントン州は2017年、トランプの最初の入国禁止令に異議申し立ての提訴をした最初の州でした。

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    2019/6/11(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 「私たちは存在の危機に直面している」インスレー知事 気候変動討論会を拒否する民主党全国委員会を非難

    民主党全国委員会(DNC)は、気候変動危機だけを議論する討論会開催を求める呼び掛けを拒否し、さらに気候問題に関するDNC主催ではない討論会に参加する候補者全員をブラックリストに入れると脅したことで批判にさらされています。DNCのトム・ペレス会長は最近、気候活動家たちに対し、特定の問題について討論会を主催することは現実的ではないと話しました。気候変動に焦点を当てた討論会を呼び掛けた初の民主党大統領候補であるワシントン州のジェイ・インスレー知事に話を聞きます。彼は、気候問題の解決策を議論しようとする人たちの声を黙らせようとしているとして、DNCを非難しています。インスレーは「次の大統領のあとにもう一度別のチャンスがくることはないのです。私たちは今行動しなければ天変地異に直面することになります」と述べました。

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    2019/6/11(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ウィリアム・バーバー牧師:人種差別的な選挙区分けが南部に共和党の牙城を築いた 断固として奪い返すべき

    長年にわたって公民権運動を率いてきたウィリアム・バーバー牧師が6月6日、2017年におこなわれた抗議活動での不法侵入で有罪判決を受けました。抗議はノースカロライナ州の医療制度改悪、ゲリマンダリング(不正な選挙区分け)に対する抗議でした。バーバーは、投票所でのID提示を義務付ける有権者ID法と選挙区の再区画は黒人票の影響力を弱める懸念があるとして共和党指導者に面会を求めたところ拒否され、ノースカロライナ州議事堂での座り込みを組織、退去命令に従うことを拒否していました。全米黒人地位向上協会(NAACP)ノースカロライナ支部代表で、「貧者の運動:道徳復活のための全国的呼び掛け(Poor People's Campaign: A National Call for Moral Revival)」のリーダーの一人でもあるバーバーは、「投票者の抑圧やゲリマンダリングに顕著にみられる組織的な人種差別と、貧困、医療の欠如、環境破壊、戦争経済を結びつけて考え始める必要があります」と言います。6月12日には米国の最も脆弱なコミュニティーを攻撃するトランプ政権に抗議するためワシントンDCで宗派のリーダーや宗教グループに加わり、ホワイトハウスまでデモ行進します。

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    2019/6/10(Mon)
    記事番号: 
    2
  • トランプのかんしゃく 「対メキシコ関税見送りは偽の危機への偽の解決策」とロリ・ウォラック

    メキシコとの対立の深まりと共和党からの反発に直面していたトランプ大統領は6月7日、メキシコからの全輸入品に対する5%関税を回避することで両国が合意したと発表しました。この関税措置は10日にも発効し、10月までに25%に引き上げられる予定でした。ワシントンでは、トランプの発表まで3日にわたってメキシコと米国との交渉が行われていました。米当局は、合意が実現したのは、メキシコが国家警備隊を全国、特に南部国境に配備し、米国に向かって北上する移民の流れを食い止めることを約束したためだと述べています。当局はまた、亡命を求める中米からの移民について、移民裁判所での認可が出るまで米国がメキシコに送り返すことができる「メキシコ残留政策」(Remain in Mexico policy)の拡大にメキシコが同意したと発表しました。しかしニューヨーク・タイムズ紙は8日、国境に軍隊を送る計画は既に3月に合意されていたと報じています。パブリック・シチズンのグローバル・トレード・ウォッチ代表で、The Rise and Fall of Fast Track Trade Authority(『ファストトラック貿易権限の盛衰』)の著者ロリ・ウォラックに話を聞きます。

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    2019/6/10(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 「セントラルパーク・ファイブじゃない」冤罪少年たちの人間性を回復するエイバ・デュバネイのTVシリーズ

    本日の番組はエイバ・デュバネイ監督のロングインタビューです。デュバネイ監督の新作テレビ・シリーズ(4部作)When They See Us(『彼らが私たちに会うとき』)は、ハーレム出身の5人の10代の少年たち(4人はアフリカ系、1人はラティーノ)の物語です。5人は、ニューヨークのセントラルパークでジョギングに来ていた白人女性をレイプし殺害しかけたとして、誤って訴追され有罪判決を受けました。少年たちの人生に決定的な影響を及ぼした夜は、1989年4月19日、30年以上前のことでした。その後のセンセーショナルな裁判で、彼らは「セントラルパーク・ファイブ」として知られるようになりました。アントロン・マクレイ、ケビン・リチャードソン、ユセフ・サラーム、レイモンド・サンタナの4人はそれぞれ6〜7年の服役、また唯一成人として裁かれたコリー・ワイズは 13年以上も刑務所で過ごしました。このテレビシリーズは見るのが苦しくなるような細部を描くことにより、刑事司法制度の内部の働きが非白人を裏切るように設計されていることをあばき、少年たちへの冤罪判決が引き金となった数十年にわたるトラウマを明るみに出しています。また、冤罪を生み出した人々の責任も、手厳しく追及しています。

    dailynews date: 
    2019/6/7(Fri)
    記事番号: 
    1

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