トルコでは10月10日、首都アンカラで開かれていた平和集会で起きた同時爆発で128人が死亡しました。負傷者は245人以上に達しました。同時爆発が起きたのは、トルコ政府軍とクルド人戦闘員との衝突の再燃に抗議するクルド人グループ、労働組合、左派組織がデモを準備している最中でした。トルコのアフメト・ダウトオール首相は12日、爆発はISIL(「イスラム国」)による犯行だと非難しました。しかしデモ主催者は、それを未然に防ぐことが出来なかった政府を批判しています。爆発が起きた日は、トルコの総選挙を3週間後に控えた日でした。トルコでは今年6月の総選挙で与党・公正発展党(AKP)が過半数を失い、エルドガン大統領が大きな敗北を喫して以来、緊張が高まっています。 野党の人民民主党(HDP)は13パーセントの得票率を獲得、初めて議席を確保しました。選挙以来、トルコ治安部隊とクルド人武装組織の関係は急速に悪化していました。 トルコ国会議員のヒシャー・オイサイとUCLA教授のアスリ・バーリに話を聞きます。