デイリーニュース

  • 動揺とパニック トルコ史上最悪規模のテロ攻撃で128人が死亡

    トルコでは10月10日、首都アンカラで開かれていた平和集会で起きた同時爆発で128人が死亡しました。負傷者は245人以上に達しました。同時爆発が起きたのは、トルコ政府軍とクルド人戦闘員との衝突の再燃に抗議するクルド人グループ、労働組合、左派組織がデモを準備している最中でした。トルコのアフメト・ダウトオール首相は12日、爆発はISIL(「イスラム国」)による犯行だと非難しました。しかしデモ主催者は、それを未然に防ぐことが出来なかった政府を批判しています。爆発が起きた日は、トルコの総選挙を3週間後に控えた日でした。トルコでは今年6月の総選挙で与党・公正発展党(AKP)が過半数を失い、エルドガン大統領が大きな敗北を喫して以来、緊張が高まっています。 野党の人民民主党(HDP)は13パーセントの得票率を獲得、初めて議席を確保しました。選挙以来、トルコ治安部隊とクルド人武装組織の関係は急速に悪化していました。 トルコ国会議員のヒシャー・オイサイとUCLA教授のアスリ・バーリに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/10/12(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ラティーノ初の桂冠詩人フアン・フェリペ・エレーラ 移民農業労働者、国境、アヨツィナバについて語る

    第21代アメリカ桂冠詩人に任命されたフアン・フェリペ・エレーラに話を聞きます。メキシコから移民してきた農夫の息子エレーラは、米国初のラテン・アメリカ系桂冠詩人となりました。英語とスペイン語の両言語で書かれた彼の作品は、そのエネルギーやユーモア、情緒そしてアメリカの多様性の意識をとらえる能力で、40年以上にわたり賞賛されてきました。エレーラ任命の発表時に、「エレーラの詩はアメリカ起源の作品だと思います。『草の葉』のように荘厳で寛大な作品であり、それを発展させています。彼の詩は…優れた人の声であり、伝統であり、歴史であり、またアメリカ人のアイデンティティの核心である文化的観点です」と米国議会図書館館長ジェームス・H・ビリントンは話しました。エレーラは187 Reasons Mexicanos Can’t Cross the Border(『メキシコ人が国境を越えられない187の理由』)や近著Notes on the Assemblage(『集会でのノート』)を含む、28冊の本の著者です。彼は過去に全米批評家協会賞や国際ラティーノ・ブック賞を受賞しています。

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    2015/10/9(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 他人の不幸で一儲け? 移民危機からアフガニスタン、ハイチまで、惨事便乗資本主義を検証

    災害の発生で儲けるのはだれ? ジャーナリストのアンソニー・ローエンステインの著書Disaster Capitalism: Making a Killing out of Catastrophe(『惨事便乗資本主義:大災害から大儲け』)は、これを問います。ローエンステインは世界各国を回って、G4S、セルコ、ハリバートンのような企業がいかに災害で金儲けをしているかを検証しました。これらの企業が、営利目的の民間請負業者を雇って戦場に配属し、難民、囚人、亡命希望者を収容する営利目的の民間拘留施設を建設している様子を説明しています。最近では、ローエンステインは映画作家ソア・ニューライターとタッグを組み、国際支援や投資がハイチ、アフガニスタン、パプア・ニューギニアなどの国々のコミュニティにどのような影響を与えているのかを年代別にまとめた、書籍と同じ表題のドキュメンタリー映画を作成しています。

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    2015/10/9(Fri)
    記事番号: 
    2
  • ノーベル平和賞はチュニジア市民社会団体へ 「アラブの春」後の対話による民主化努力を評価

    今年のノーベル平和賞はチュニジアの「国民対話カルテット」として知られる市民社会団体に授与されました。チュニジア人の露天商人が焼身自殺を図ったのをきっかけに、米国の支援を受けてチュニジアを長年支配していた独裁者ザイン・アル=アービディーン・ベン・アリーが倒され、「アラブの春」に発展してから、約5年後の受賞となりました。「カルテットは、民主化のプロセスが政治的暗殺や広がる社会不安により頓挫しそうになっていた2013年夏に組織されました。チュニジアが内戦の危機に瀕していたとき、武力に代わる平和的な政治解決の手続きを確立させたのです」と、ノルウェー・ノーベル委員会のカーシ・クルマン・フィーべ委員長は説明しました。チュニジアの国民対話カルテットは、「チュニジア労働総同盟」、「チュニジア産業貿易手工業連盟」、「チュニジア人権擁護連盟」、そして「チュニジア弁護士会」の4団体で構成されています。ノーベル賞委員会は、今回受賞となったカルテットの偉業は「他の国の手本になるように」と話しています。本日は、カーネギー国際平和基金の「民主主義と法の支配プログラム」上級参与サラ・チェイスに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/10/9(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 「ピープル・ハヴ・ザ・パワー 」:フランシスコ教皇とバチカンでの演奏をパティ・スミスが語る

    パティ・スミスは、この2年間で2度バチカンに招待され演奏しました。スミスの「ピープル・ハヴ・ザ・パワー」(People Have the Power) のパフォーマンスの一部を放送するとともに、現教皇がアッシジの聖フランチェスコにちなみ「フランシスコ」という教皇名を選んだとき喝采を送った理由についても話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/10/8(Thu)
    記事番号: 
    4
  • パティ・スミス:19世紀の詩人ウィリアム・ブレイクと政治的アート創作について「躊躇なしに」語る

    伝説的ミュージシャン、パティ・スミスがデモクラシー・ナウ!のスタジオでMy Blakean Year(「マイ・ブレイキアン・イヤー」)を演奏、詩人ウィリアム・ブレイク(1757–1827)の影響について語ります。ブレイクの詩「虎」(The Tyger) にスミスが歌をつけ録音した曲も放送します。スミスは長年、詩にロック・ミュージックを融合させたとして称賛されてきました。

    dailynews date: 
    2015/10/8(Thu)
    記事番号: 
    3
  • パティ・スミス: グアンタナモ基地閉鎖 故レイチェル・コリー オバマ大統領に対する不満を語る

    パティ・スミスは、音楽と著述活動だけでなく活動家として反戦集会や政治的チャリティーコンサートで演奏してきたことでも知られています。スミスはまた、グアンタナモ基地元囚人ムラート・クルナスや、2003年にイスラエル軍のブルドーザーにひかれて死亡した23歳の大学生レイチェル・コリーについて歌でとりあげています。スミスにこれらの曲についてと、オバマ政権に対する評価を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/10/8(Thu)
    記事番号: 
    2
  • パティ・スミス: 新作回想録『Mトレイン』と全米図書館賞に輝く著書『ジャスト・キッズ』を語る

    本日のデモクラシー・ナウ! は、伝説的な詩人でシンガー、そして活動家でもあるパティ・スミス特集です。スミスの新回想録M Train(『M トレイン』)は先日発売されたばかりです。2010年には、ベストセラーとなった回想録『ジャスト・キッズ』が全米図書館賞ノンフィクション部門賞を受賞しました。『ジャスト・キッズ』では1989年に亡くなったフォトグラファー、ロバート・メイプルソープとの関係を振り返りました。新著では94年に亡くなった夫フレッド・"ソニック"・スミスのことも回想しています。今年は、ローリング・ストーン誌のベスト・アルバム100にも選ばれた、画期的なスミスのデビューアルバム『ホーセス』の40周年記念でもあります。

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    2015/10/8(Thu)
    記事番号: 
    1
  • パレスチナは言論の自由の適用外? 教授職を解雇されたスティーブン・サライタ

    「憲法上の権利センター」(the Center for Constitutional Rights)と「パレスチナ・リーガル」(Palestine Legal)による新レポートは、米国内でパレスチナの権利を求める活動家たちがパレスチナを擁護したために受けた数百件もの嫌がらせ、懲罰、解雇、告訴、検閲や脅迫の事例を記録しています。これら事例の85%は学生や学者を標的にしたものです。スティーブン・サライタの例をみてみましょう。2014年サライタは、イスラエルのガザ攻撃をツイートで厳しく非難した後、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校での終身雇用の採用を取り下げられました。同校は、サライタの意見に批判的な寄付供与者、学生、保護者や卒業生から圧力を課され、資金援助取り消しの脅しも受けました。サライタの一件で、数千人もの学者たちがサライタの採用回復を求めた嘆願書に署名し、講師たち数人は講義をキャンセルし、「米国大学教授教会」(the American Association of University Professors)はイリノイ大学の対応は「学問の自由と適正な手続に反している」と批判しました。8月に、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校のフィリス・ワイズ大学総長はサライタの採用取り消しに関する詳細を記したメールの隠蔽に関与したとして辞職しました。

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    2015/10/7(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 「無為無策という狂気」: 銃規制に関する共和党大統領選候補者たちの発言に射殺されたリポーターの父親が苦言

    米国で、銃乱射事件が1日に1件以上起きる中、2016年の大統領選の選挙遊説では銃規制法の問題が主要な議題になっています。民主党の大統領候補ヒラリー・クリントンは銃暴力の抑制を公約していますが、共和党の候補者たちは先週アンプクワ・コミュニティカレッジで大量殺戮が発生したにも関わらず、銃規制への呼びかけを避けています。ドナルド・トランプはNBC放送の『ミート・ザ・プレス』(Meet the Press)で、銃乱射犯について「制度を崩壊することができるのだから、ある意味で天才だ」と発言しています。ジョン・ケーシック候補は米国ヒスパニック商工会議所に向けて「銃規制で問題が解決するとは思わない。深層にあるのは、孤立、孤独の問題だ」と述べました。ベン・カーソン候補はオレゴン州での銃乱射について、「私なら、ただそこに立たずんで撃たれるままにはならなかった」と、犠牲者たちが身を守る行動を怠ったかのような発言をしました。ジェブ・ブッシュはこの事件当日の午後、「いろいろなことが起きるのが世の常だ」とコメントしました。

    dailynews date: 
    2015/10/7(Wed)
    記事番号: 
    2

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