デイリーニュース

  • カリフォルニアのジェノサイドに関わったフニペロ・セラを列聖する教皇フランシスコに先住民が抗議

    18世紀のスペイン人宣教師フニペロ・セラを列聖するというフランシスコ教皇の決断が、多くの先住民グループによる猛烈な抗議を引き起こしました。せラはカリフォルニアで現在の州の基礎となった21の伝道団のうちの9つを設立した人物です。宣教師たちの到着後、何十万もの人々が亡くなりました。歴史家のアルビン・ジョセフィーは、カリフォルニア州で起きたことは、「北アメリカ大陸において、すべての部族民に降りかかった、もしくは今後降りかかるであろう、ジェノサイドに近いものだった」と言います。アマ・ムツン部族代表のバレンティン・ロペスに話を聞きます。ロペスはフニペロ・セラを列聖するという教皇の決定に反対する運動を率いています。

    dailynews date: 
    2015/9/23(Wed)
    記事番号: 
    2
  • ローマ教皇の訪米:慈愛の革命を呼びかけ世界一の金持ち国に降り立つ

    ローマ教皇フランシスコの歴史的な米国巡回の旅が始まりました。6日間の滞在中に、教皇は慈悲と質素を尊ぶメッセージを、世界でいちばん裕福で強力なこの国で説いて回るものとみられます。9月22日、ローマ法王のチャーター機が首都ワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地に着陸すると、オバマ大統領とジョー・バイデン副大統領は78歳の教皇を飛行場で出迎えて敬意を表しました。フランシスコ教皇がアメリカの土を踏むのは今回が初めてです。訪米中に教皇を一目でも見ようと多くの信者がワシントンD.C.に押し寄せました。世界12億人のカトリック教徒の最高指導者は本日、オバマ大統領と大統領執務室で45分間の公式会談を行う予定です。24日(木)には、歴代の教皇で初めて、上下両院合同会議で演説する予定です。25日(金)にはニューヨーク市の国連本部で総会演説を行い、その翌日はフィラデルフィアに向かい、150万人の参加が見込まれる屋外ミサを執り行います。訪米の直前に訪れたキューバでは、教皇は締めくくりに「自愛の革命」を呼びかけました。

    dailynews date: 
    2015/9/23(Wed)
    記事番号: 
    1
  • ノーム・チョムスキー トランプ候補について 「他の候補者たちもそんなに違わないことを認識するべき」

    ノーム・チョムスキーは9月19日、ニューヨークのニュー・スクール大学での講演で、米国の大統領選についての自身の見解に触れました。共和党の候補者ドナルド・トランプについての質問への回答の中で、チョムスキーは政治状況について次のように俯瞰を述べています。「現在の民主党は、かつて共和党員穏健派と呼ばれた立場に近い。共和党は、もうあっちの世界です。彼らは、極端な富と権力のほうに傾倒しすぎたため票を集めることができません。それでどうなったかというと、彼らは、昔から存在している米国の特定グループを動員しました。トランプは喜劇的な息抜きかもしれませんが、主流候補も大差はない。そのことの方がもっと重要だと思います。」

    dailynews date: 
    2015/9/22(Tue)
    記事番号: 
    3
  • ノーム・チョムスキー:世界平和に最大の脅威をもたらしているのはイランではなく米国

    ノームチョムスキーは9月19日、ニューヨークのニュー・スクール大学での講演で、米国が世界平和に最大の脅威をもたらしていると彼が信じる理由を説明しました。「[米国]は、国際法や国際協定に無関心で、意のままに暴力に訴えることをよしとする、ならず者国家です。例えば、クリントン・ドクトリンがあります。「米国は安全保障上や人道的な懸念がある場合は言うまでもなく、重要市場やエネルギー供給、重要資源への無制限のアクセスを確保するという目的のためにさえ、一方的な軍事力の行使を自由に行うことができる」というものです。このドクトリンはきわめてしっかり守られ、行使されています。それについては、現代史の事実を検証する気のある人々の間では、ほぼ議論の余地はありません」。
    チョムスキーはさらに、米国と、その最も近い同盟国であるサウジアラビアとイスラエルが、中東のにおける平和の展望を損なっていると考える理由を説明しました。「我々が、国際社会はイランの政策に反対しているとか、国際社会はこれこれだというとき、それが意味するのは、米国と、たまたま米国に同調している他国のことにすぎません」。

    dailynews date: 
    2015/9/22(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ノームチョムスキーが語るジョージ・オーウェルと思考の抑圧 アメリカ例外主義の神話

    デモクラシー・ナウ!の特別番組として、世界的に有名な体制批判家、言語学者、作家で、マサチューセッツ工科大学の名誉教授ノーム・チョムスキーを時間いっぱい特集します。彼は半世紀以上にわたって同大学で教鞭をとってきました。チョムスキーは、月刊コラムをまとめた新刊Because We Say So (『我々がそう言うから』)を含む、100冊以上の本を執筆してきました。チョムスキーは9月19日、ニューヨーク市にあるニュー・スクール大学のジョン・L・ティシュマン講堂で、1000人近くの聴衆を前に講演しました。チケットは完売でした。On Power and Ideology(『権力とイデオロギー』)というタイトルの演説の中で、彼は頑固に続くアメリカ例外主義、イランの核交渉を破綻させようとする共和党の企て、米国とキューバの国交正常化などについて論じました。

    dailynews date: 
    2015/9/22(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 『フラクチャー』の著者ジョイ=アン・リードが語るバラク・オバマ、クリントン夫妻、人種格差

    MSNBC放送で国内特派員を務めるジョイ・アン・リードがFracture: Barack Obama, the Clintons, and the Racial Divide(『フラクチャー バラク・オバマ、クリントン、人種格差』)を新しく刊行し、米国での人種間の歴史を考察、クリントン夫妻とオバマ大統領の関係を通して民主党の政治的変遷をたどりました。「民主党が過去50年間引きずってきた根本的問題は、ジョンソン大統領の遺産〔公民権の拡大〕をどうするのか、つまりそこから逃げ出すかどうかです。結局、民主党は逃げることにしたわけですが、その急先鋒が民主党を大幅に右寄りに導いたビル・クリントンでした。これは民主党指導者の多くが、あまりに多くの社会変革を受け入れたことが選挙に及ぼした影響とみなすものを是正する措置だったのでしょう」とリードは言います。リードはMSNBC放送の『ザ・リード・レポート』のホストでした。2008年の大統領選挙では、バラク・オバマ候補のフロリダ州選挙戦最終局面で報道補佐を務めました。

    dailynews date: 
    2015/9/21(Mon)
    記事番号: 
    2
  • ローマ教皇がキューバを訪問 「世界は第三次世界大戦の様相を示している 和解が必要」

    ローマ教皇フランシスコは20日、初となる米国訪問に先立ちキューバを訪れ、首都ハバナの革命広場で数十万人が参加する大規模なミサを行いました。アルゼンチン生れのフランシスコ教皇は初のラテンアメリカ出身の教皇です。教皇は米キューバの国交正常化に向けた秘密会談の仲介役を担ったことでキューバでは広く称賛され、教皇も「全世界に和解の模範を示した」として両国の緊張緩和を讃えました。教皇は説教の中で、コロンビア政府がキューバを舞台に3年越しで行っている革命軍との和平交渉にふれ、交渉の成功を呼びかけた以外は、直接的な政治的メッセージを述べることはありませんでした。教皇フランシスコは22日ワシントンに到着し、米国議会で演説した後、オバマ大統領との会見を行う予定です。教皇フランシスコのキューバ米国歴訪について、カルロス・アルスガライ・トレトとアンドレア・バルトリに話を聞きます。トレトは元キューバ外交官で元ハバナ大学教授です。バルトリは、シートン・ホール大学外交国際関係学部の学部長を務め、カトリックのリベラル派グループ「聖エジディオ共同体」の会員として国際情勢に取り組んでいます。

    dailynews date: 
    2015/9/21(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 「米国はいつムスリムを一掃できるのか」との質問を はぐらかすトランプ ユダヤ人の話だったら?

    17日のニューハンプシャー州タウンミーティングで、共和党大統領候補として出馬した実業家ドナルド・トランプが、いつ米国はムスリムを「一掃」できるのかという支持者の質問に抗弁しなかったことに非難が集中しています。ドナルド・トランプと排外主義について、ラルフ・ネイダーに聞きます。「同じことを、イスラム教徒ではなくユダヤ教徒について発言していたら、どうなっていたでしょう? あるいはイスラム教徒の代わりにキリスト教徒と言っていたら?」と、ネイダーは問いかけます。

    dailynews date: 
    2015/9/18(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 「GMが罪を犯し ドライバーが刑期を勤める」 ラルフ・ネイダー GM役員を訴追できない米国政府を語る

    司法省がゼネラル・モーターズ社(GM)と交わした9億ドルの和解では、 少なくとも124人の死亡につながった点火スイッチの欠陥を隠ぺいしたことに関し、同社役員は誰ひとり起訴されません。この取引は、オバマ政権が犯罪を告発された企業と交わしてきた一連の起訴猶予合意の最新のものに過ぎません。長年消費者運動活動を行っているラルフ・ネイダー、Why Not Jail?(『投獄すれば?』)の著者レナ・ステンゾー、GM車事故犠牲者の母ローラ・クリスチャンに聞きます。

    dailynews date: 
    2015/9/18(Fri)
    記事番号: 
    2
  • GM車事故被害者の母「司法省はなぜ GMが小切手を切って殺人罪を免れるのを許すのか?」

    米司法省は、少なくとも124人の死者を出す原因となった点火スイッチの欠陥を隠ぺいしていたゼネラル・モーターズ社(GM)に対する犯罪捜査で和解に合意しました。GMは起訴猶予合意の一環として9億ドルを支払いますが、人命損失につながる欠陥を隠ぺいしたとして訴追されるGMの役員はいません。GMと和解した司法省に消費者運動家や遺族からの批判が広がっています。自動車安全センター長のクラレンス・ディトローは「GMは欠陥イグニション・スイッチと知りながら100万台以上の車に装備し、100人以上を殺したのです・・・ゼネラル・モーターズ役員は顧客の死なせておきながら、自社のロビイストのおかげで無罪放免されました」と語ります。本日はローラ・クリスチャンに話を聞きます。彼女の娘のアンバー・ローズは、2005年7月29日、彼女のシボレー・コバルトが衝突事故を起こし、エアバッグが膨らまず死亡しました。アンバーはわずか16歳でした。それ以来、ローラ・クリスチャンは自動車安全運動家になりました。彼女は「GMリコールの遺族」というフェイスブックのページを運営しています。

    dailynews date: 
    2015/9/18(Fri)
    記事番号: 
    1

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