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2016年4月22日(金)

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  • ジェイコブ・ルー 米財務長官は、新20ドル紙幣の表に奴隷所有主だった元大統領アンドルー・ジャクソンの代わりにハリエット・タブマンの肖像を採用する意向を発表しました。50万人がジャクソンの代わりとしてタブマンに投票したことを踏まえた動きです。ですが、実際はジャクソンの肖像は完全に消えるわけではなく、20ドル紙幣の裏面に移動するだけです。ハリエット・タブマンの肖像を米国紙幣に使用する考えそのものに批判的な人も中にはいます。昨日再び急速に拡散された2015年発表のエッセイで、文筆家のフェミニスタ・ジョーンズは:「ハリエット・タブマンの顔を新20ドル紙幣に採用することで、その紙幣を女性がもっと使えるようになるのなら私は大賛成だったのですが、むしろこれは米国資本主義の土台への抵抗に根付いた彼女の遺産を歪曲するだけになるでしょう」と書いています。本日は、米ガーディアン紙のウィークリーコラムニストで、"To put Harriet Tubman on the $20 bill would be an insult to her legacy"(「ハリエット・タブマンを20ドル紙幣に使うのは彼女の遺産を侮辱することになる」)という見出しの記事を執筆したステーブン・スラッシャーに話を聞きます。また、デンバーにあるメトロポリタン州立大学教授でアフリカ研究学部長のウィンストン・グレイディ=ウィリィスにも話をききます。

  • 高く賞賛され影響力を持った音楽旋風プリンスの死を世界中が悼んでいます。彼はミネソタの自宅で21日に死亡しました。享年57でした。彼の作品はファンク、ロック、ジャズにまたがり、レコーディングも販売も全て本人が仕切っていました。かつてワーナーブラザーズによる待遇に抗議して頬に「奴隷」と書いたこともありました。「人種や性別やアイデンティティについて取り上げた今までの自分の作品を振り返りると、二元的な性別の中で生きることを拒んだ人物を最初に見たのがプリンスだったと気が付きました」と”Prince broke all the rules about what black American men should be"(「黒人アメリカ人男性はこうあるべしというルールを全て破ったプリンス」)という見出しの記事を書いたスティーブン・スラッシャーは、「プリンスとして知られたア―ティストを名乗った時、というかそのシンボルを使った時、彼は社会が押し付けるゲームに参加するのを拒んだのです」。また、プリンスの終生のファンであり、デンバーにあるメトロポリタン州立大学でアフリカ研究学部長のウィンストン・グレーディー=ウィリィスにも話をききます。

  • コロラド州の、デンバーから生中継でお届けします。コロラド州では2012年の住民投票で、娯楽目的のマリファナ使用を合法化することが決まりました。現在、米国の23の州とコロンビア特別区で医療目的や娯楽目的のマリファナの使用が合法化されており、大麻産業は米国内で最も急成長している産業の一つです。しかし、大麻販売が生み出す何十億のお金を手にしようとする人々に対し、疑問の声もあがっています。ベストセラーThe New Jim Crow: Mass Incarceration in the Age of Colorblindness(『新たな黒人隔離:カラーブラインド時代の大量投獄』)の著者ミシェル・アレグザンダーは、麻薬政策連盟(the Drug Policy Alliance)との会話の中で、「白人男性が、大々的に大麻事業に乗り出し、大麻の販売で一攫千金をもくろんでいます。でも、これまで40年間にわたり、貧しい黒人の子どもがマリファナを売った罪で投獄され、家族も未来も破壊されてきたのです。それなのに今、白人男性が、まったく同じ行為をして、金持ちになろうとしているのです」と指摘します。デンバーに拠点を置くマリファナ薬局シンプリー・ピュアの代表取締役ワンダ・ジェイムズに話を聞きます。彼女はコロラド州でマリファナ薬局を経営している初めてのアフリカ系アメリカ人女性です。彼女が薬局事業を思い立ったきっかけは、自分の兄弟が17歳の時に麻薬関連の軽罪で投獄され、自由を得るためにテキサス州で4年間の綿花摘み労働を強いられたという体験です。

    ☆このセグメントは、2016年度学生字幕翻訳コンテストの課題に取り上げられています。→ http://democracynow.jp/contest/

  • 世界が「アースデイ」を祝う中、気候変動を遅らせるためのパリ協定に署名するため、世界60カ国以上の首脳が国連本部へ集まりました。パリ協定は、人為的な温室効果ガスの55パーセントを排出する55カ国が批准して初めて効力を生じることになっていますが、多くの国ではいまだに正式承認が得られていません。この協定で約束されている削減幅では、危険な地球温暖化を防ぐのに不十分だと専門家は見ています。調印式の直前に、メキシコ湾岸では住民たちがBPの石油流出事故から6年の節目に際し、今後いっさいの石油採掘をしないよう要求しました。長年、石油業界を追ってきたジャーナリストのアントニオ・ユハスに話を聞きます。ローリング・ストーン誌に寄稿した最新記事は"Six Years After BP Gulf Oil Spill, Residents Demand No New Drilling"(「BPによるメキシコ湾原油流出から6年、住民は一切の新規採掘を拒絶」)です。近著はBlack Tide: The Devastating Impact of the Gulf Oil Spill(『黒い潮;メキシコ湾原油流出事故の破壊的影響』)です。

  • コロラド州に来ています。州都ボールダーで持ち上がった、国際紛争にかかわる論争に目を向けましょう。ボールダー市議会は、イスラエルが占領するヨルダン川西岸地区の都市ナブルスと姉妹都市協定を結ぼうという提案をめぐって起きた論争を仲裁するため、調停者を雇って住民委員会を召集することに同意しました。ナブルスを姉妹都市と認めるよう市議会に申請した住民グループは、「ボールダーとナブルスは共通点が多く、姉妹都市になって当然です…相互理解を深めるには人と人とのつながりに勝るものはないと思います」と書きました。ナブルスを姉妹都市として認めよという前回の運動は、2013年ボールダー市議会の投票で否決されました。2人のボールダー市民との討論会を開催します。ナブルスを姉妹都市として正式に認めるよう申請した「ボールダー=ナブルス姉妹都市プロジェクト」理事長のエスリア・シャーリンと、この計画に反対する元弁護士のブルース・シャファーです。

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