デイリーニュース

  • 「デッドマン・ウォーキング」: リチャード・グロシップと死刑制度の対決

    最後はオクラホマ州からの話題です。9月30日に予定されていたリチャード・グロシップ死刑囚の刑執行の直前に、オクラホマ州メアリー・フォーリン知事は、刑手続きおよび注射される化学薬品の問題を理由に執行延期を命令しました。グロシップの死刑は国際的な注目を集めています。9月30日、フランシスコ教皇はフォーリン知事に対し、グロシップの有罪判決には疑問が残るという理由で死刑から減刑するよう強く求めました。死刑制度反対運動で世界的に有名なシスター、ヘレン・プレジャンに話を聞きます。プレジャンはベストセラーとなった『デッドマン・ウォーキング』の著者です。

    dailynews date: 
    2015/10/1(Thu)
    記事番号: 
    4
  • プランド・ペアレントフッド公聴会: 共和党議員による質問は「明らかに性差別的」とローレンス下院議員

    何週間にもおよぶ内部争いの末、米議会は午前零時の期限の数時間前に政府機能の停止を回避しました。下院では大多数の共和党議員が、「プランド・ペアレントフッド」(Planned Parenthood)への資金援助撤回の要求を満たさない法案に反対票を投じました。「プランド・ペアレントフッド」への公的資金援助を撤回しようとする動きは、中絶反対派組織が大幅に編集したビデオを公開したことから起こったもので、このビデオの中では同団体の職員が中絶された胎児の細胞を研究に利用していると暴露しています。9月30日の投票前日には、下院で「プランド・ペアレントフッド」のセシル・リチャーズ会長の公聴会が行われ、彼女と共和党議員との白熱した議論が展開されました。公聴会のクリップを放送するとともに、リチャーズ会長への質問は「明らかにセクシスト(性差別的)だった」と語る、ミシガン州選出の民主党の下院議員ブレンダ・ローレンスに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/10/1(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 国連本部でパレスチナ旗を掲揚 イスラエルが「繰返し違反する」合意に拘束されるいわれはないとアッバス議長

    9月30日、ニューヨークの国連本部でパレスチナ旗が初めて掲揚され、パレスチナにとって歴史的な日となりました。パレスチナとバチカン旗の掲揚は、9月はじめの国連総会で決議されました。米国、イスラエルと他6カ国はこの提案に反対、45か国が棄権しました。30日、パレスチナのマフムード・アッバス議長は国連総会での演説で、パレスチナはもはや「オスロ合意」とよばれるイスラエルとの和平合意に拘束されないとの見解を示しました。コロンビア大学のラシード・ハーリーディ教授に話を聞きます。ハーリーディは、 Brokers of Deceit: How the U.S. Has Undermined Peace in the Middle East(『虚偽のブローカー:中東和平を妨げる米国』)を含む多数の本の著者でもあります。

    dailynews date: 
    2015/10/1(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ラシード・ハーリーディ シリア問題を語る: 2003年の米イラク侵攻がこの混乱の始まり

    ロシアがシリアへの空爆を開始してから2日目となりました。これはシリア内線への新たな外国政府による軍事介入です。シリアでは既に24万人以上が犠牲になり、数百万人が難民となっています。この動きに米政府関係者は憂慮を示し、ロシアの攻撃は過激派組織「イスラム国」ではなく、シリアのバシャール・アル=アサド大統領への対抗勢力を標的にしていると述べています。ロシアの標的は、少なくとも最近CIAによる訓練を受けた反政府勢力組織の一つを含むということです。米国とロシアは以前からシリアへの戦略について見解を異にし、米国がアサド大統領に政権交代を求める一方、ロシアは大統領を支持しています。10月1日ロシア政府は、シリア軍と連携して「イスラム国」およびその他の過激派組織を攻撃していると発表しました。ロシアは2015年にシリア空爆に参加した少なくとも10番目の国となりました。他には米国、イギリス、カナダ、フランス、オーストラリア、トルコ、イスラエル、アラブ首長国連邦、ヨルダンが参加しています。コロンビア大学のラシード・ハーリーディ教授に話を聞きます。

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    2015/10/1(Thu)
    記事番号: 
    1
  • ロバート・ライシュ: ドナルド・トランプとジェブ・ブッシュは1%の富裕層のための減税を計画

    共和党の大統領選候補者たちは選挙遊説の中で、全国的な経済的不均等の拡大にも関わらず、富裕層のための大幅減税を提案しています。9月28日、ドナルド・トランプは所得税率を1931年以来最も低い水準へと引き下げ、法人税を軽減し、相続税を廃止する改革案を発表しました。一方、元フロリダ州知事のジェブ・ブッシュは経済政策の一環として、法人と個人を対象にした大幅減税を提案しました。この提案が実現すれば、ブッシュ自身も何百万ドルもの税金を節約できます。クリントン政権下で労働長官を務め、現在はカリフォルニア大学バークレー校の教授ロバート・ライシュに話を聞きます。近著にSaving Capitalism: For the Many, Not the Few(『資本主義を守る:少数ではなく多数のために』)があります。

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    2015/9/30(Wed)
    記事番号: 
    2
  • バーニー・サンダースは真実を語る: クリントン政権の労働長官ロバート・ライシュが見るサンダース候補の躍進

    クリントン政権で労働長官を務めたロバート・ライシュが民主党の大統領選最有力候補バーニー・サンダースとヒラリー・クリントン双方の経済計画、そして自身の新著Saving Capitalism: For the Many, Not the Few(『資本主義を守る:少数ではなく多数のために』)について語ります。本著は、米国内に蔓延する所得の不均等と貧富の格差がこの80年で最大になった要因を検証しています。

    dailynews date: 
    2015/9/30(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 「陪審員は聞かされず」 新たな証言にも関わらず オクラホマ州のリチャード・グロシップの死刑執行目前

    死刑囚リチャード・グロシップの死刑が本日(30日)の午後に執行される予定です。オクラホマ州控訴裁判所は最近、この事件に関する新たな審理の要求を拒否しました。1997年、グロシップがオクラホマ・シティのモーテル「ベスト・バジェット」の支配人として勤務していた時、上司のバリー・バン・トーリスが殺害されました。保守管理人のジャスティン・スニードはバン・トーリスを野球のバッドで殴って死に至らしめたと供述しましたが、グロシップが金銭と仕事を餌に殺人を依頼したと主張しました。判決はスニードの供述のみに基づいており、グロシップが事件に関与した物的証拠は一切ありません。この数カ月間に、スニードと共に服役していた2人の男が名乗り出て、スニードは死刑判決を逃れるためにグロシップに濡れ衣を着せたと証言しました。9月28日、裁判所はこの証言に対し、「以前に申し立てのあった証拠を上み重ねしただけ」と判断し、執行停止を拒否しました。グロシップの助命を求める嘆願書への署名数は24万を超えています。2人のゲストに電話インタビューで話を聞きます。死刑囚リチャード・グロシップの代理人を無報酬で引き受けている弁護士のひとりドン・ナイトと、世界的に著名な死刑廃止活動家のシスター・ヘレン・プレジャンです。プレジャンはカトリック修道女として、30年以上前から受刑者を訪問しています。

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    2015/9/30(Wed)
    記事番号: 
    1
  • インドのダリット女性の声:ルース・マノラマがカースト制に基づいた差別を批判

    インドには、以前は「アンタッチャブルズ」(untouchables)と呼ばれていたダリット(不可触民)が2億人います。インドの国家犯罪記録管理局によると、毎日4人のダリットの女性がレイプされ、 2人のダリットが殺され、2軒のダリットの家が放火されています。現在インドでは、カースト制に基づいた性暴力を終わらせようとする新しい全国運動「ダリット女性の自尊運動」(Dalit Women’s Self-Respect Movement)が進行中です。この運動は、近日公開予定のドキュメンタリー#Dalitwomenfight(『#ダリット女性の闘い』)の主題です。2006年に「ダリット女性の平等獲得への献身と、実効性の高い女性組織を作り上げ国内外で彼女たちの権利のために働いた数十年の功績」によってライト・ライブリフッド賞を受賞した有名なダリットの活動家ルース・マノラマから話を聞きます。

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    2015/9/29(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 米国で数千人がインドのナレンドラ・モディ首相に抗議 人権保護の実績めぐり

    インドのナレンドラ・モディ首相は9月28日国連総会で演説し、米国とインドの通商関係強化に重点的に取り組んだ7日間の米国滞在を終えました。100人を越える米国の学術関係者たちは、モディのシリコンバレー訪問に抗議する手紙を書き、大手技術企業に「人権と市民の自由、そして教育文化機関の自治への軽視が実証された」インド政府とビジネスをすることの危険性を警告しました。モディは首相に選出される前、長年にわたって米国に入国禁止になっていました。モディが州首相を務めたグジャラート州で起きた2002年の反イスラム教暴動で1000人以上が死亡した事件との関わりを問われたからです。彼は当時の行動を謝罪したことも説明したこともありません。今回の抗議の手紙に署名した、トリニティ・カレッジ教授のヴィジャイ・プラシャドと、2006年にライト・ライブリフッド賞を受賞したインド出身のダリット(不可触民)の活動家ルース・マノラマから話を聞きます。

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    2015/9/29(Tue)
    記事番号: 
    2
  • オバマとプーチン 国連で舌戦:シリアの政権交代は戦争で引き裂かれた国をさらに不安定にするのか?

    オバマ大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領は9月28日、ニューヨークで2年ぶりの首脳会談を開き、シリアとウクライナ情勢について話しました。オバマとプーチンは90分の会談の中で、戦闘で20万人以上が死亡し、数百万人が難民化しているシリアでの衝突を避けるために、両国の軍部が話し合いを持つことで合意しました。両国の大統領は9月28日に国連で演説し、プーチンはシリアのバッシャール・アル=アサド大統領への支援を主張する一方、オバマはシリアの危機を解決するためにロシアと協力する意向を示しました。しかし、複数の報道によると、米国は2012年、アサド政権と反対派の平和交渉開始後のある時点で、アサドを退任させるというロシアの申し出を無視しました。また、元フィンランド大統領でノーベル平和賞受賞のマルッティ・アハティサーリは、米国と英国とフランスがシリアの独裁者はもうすぐ失脚すると信じていたために欧米の列強は、2012年のこの提案を利用する機会を失ったと述べています。それ以来、さらに何万人もが死亡し、ISIL(イラクとレバントのイスラム国)の武装集団がシリアの広範囲を掌握しました。シリア危機と、オバマとプーチンの会談について、トリニティ・カレッジの国際学部教授で、インドの雑誌フロントライン(Frontline)のコラムニストであるヴィジャイ・プラシャドに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/9/29(Tue)
    記事番号: 
    1

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