パレスチナ人による殺傷事件、イスラエルの取り締まり強化などによって、イスラエルおよびパレスチナ占領地内では暴力事件の死者が新たに増えています。イスラエルでは18日、21歳のアラブ系市民が兵士をナイフで殺傷した後、ベールシェバのバス・ターミナルで発砲、10人が負傷しました。犯人は射殺されました。これに伴い、人種によるプロファイリングの明らかな例として、第2の襲撃者と誤認されたエラトリア人男性が兵士と見物人の集団に銃撃され、殴打され死亡するということが起こりました。イスラエルは先週、東エルサレム内の地区を封鎖し、アラブ系住民への取り締まりを拡大、ヨルダン川西岸地区全体とガザ地区での軍事行動を継続しています。国連は先週、西岸地区およびイスラエルのパレスチナ人への襲撃としてはここ10年で最悪の事態だと述べ、「武力の過剰使用、個人の安全と生活権の侵害」を警告しました。イスラエルの市民権を持つパレスチナ人の人権弁護士ジャミール・ダクワル、「エルサレムでの紛争の処置を誤る」という新しい記事をニューヨーク・タイムズ紙に書いた「インターナショナル・クライシス・グループ」(ICG)の上級アナリストであるネイサン・スロールに話を聞きます。