米国が南米最貧国への気候対策援助を削減する理由

2010/4/21(Wed)
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オバマ政権は昨年11月のCOP15で、コペンハーゲン協定への署名を拒んだ国への気候対策資金援助をみなおすと脅しました。実際に少なくとも2カ国への援助が停止されました。ポリビアへの300万ドルとエクアドルへの250万ドルを取りやめたと国務省が認めました。しかし、ボリビアでは気候変動によって氷河が溶け出し、大規模な干ばつ被害も出ています。ボリビアの気候問題交渉担当主任アンヘリカ・ナバロが、昨年のコペンハーゲン会議の失敗と、その後の展開、ボリビアの気候被害の現状などについて語ります。

気候変動の被害をまっ先に受ける中南米の最貧国ボリビアに対し、米国は援助を人質にとって脅し上げ、従来の国際合意をくつがえす密室協定に署名せよと迫ります。一握りの国々だけの強引な取り決めで逃げようとする先進国に対して、途上国が要求する「気候債務」の返済とは? (中野真紀子)

*アンヘリカ・ナバロ(Angelica Navarro) 気候変動問題ボリビア交渉担当主任

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字幕翻訳:関房江/校正・全体監修:中野真紀子・付天斉