クリントン長官の途上国向け資金援助提案は露骨な脅迫

2009/12/17(Thu)
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気候変動に関する国際連合枠組条約(UN FCCC)の事務局から漏洩した内部文書には、たとえ現在の各国の排出削減目標が達成されたとしても、世界の気温は摂氏2度以上上昇すると書かれています。現在の排出削減目標では、摂氏3度の気温上昇もありえるとも書かれています。この文書について、フランスのジャーナリスト、ジェイド・リンガードに話を聞きます。

また、コペンハーゲンに到着した米国のクリントン国務長官は、包括的合意に達するならば、米国は年間1000億ドル規模の貧困国向け国際支援基金を2020年に設立することを検討すると述べました。この基金に米国自身が拠出する金額は不明です。各種支援団体は、1000億ドル程度では不十分だと言っています。ジャーナリストのナオミ・クラインは、この提案を途上国に対する露骨な脅迫状だと批判します。(中野)

*ジェイド・リンドガード (Jade Lindgaard)
 フランスのニュースサイトMediapartの記者

*ナオミ・クライン (Naomi Klein)
 作家、ジャーナリスト。COP15会議に関する報告をネイション誌のブログblogging from Copenhagen に載せている。

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翻訳:かまきさきえ/校正:桜井まり子
全体監修:中野真紀子・付天斉