ガボンの軍事クーデターはアフリカにおけるフランスの新植民地主義への反乱の一環

ガボンでは昨日、軍指導者たちが政権を奪取しました。先週実施された選挙による現職アリ・ボンゴ大統領の当選が発表された直後のことです。ボンゴ大統領とその一族は60年近くにわたりガボンを統治してきましたが、その間に自分の懐を肥やすために国を犠牲にしたと非難されていきました。軍事評議会は、クーデターを率いたブライス・オリギ・ンゲマ(Brice Oligui Nguema )将軍が暫定政権の指導者となることを発表しました。ガボンの出来事は、旧フランス植民地で相次ぐ軍事クーデターの最新のもので、ニジェール、マリ、ギニア、ブルキナファソ、チャドに続く権力奪取です。フランスがアフリカに築いた植民地帝国に詳しいフランス人ジャーナリストのトマ・デルトンブは、「ガボンが本当に独立したことは決してありませんでした。いま起きているのは第二の独立、新たな脱植民地化のプロセスなのかもしれません」と言います。もう一人のゲストダニエル・メンガラ(Daniel Mengara)教授はフランスとフランス語圏の研究者で、亡命反体制運動「ボンゴは退陣せよ」(Bongo Must Leave)の創設者であり、現在も代表を務めています。「これは、ガボン人が国民的対話に参加するまたとない機会です」とメンガラ教授は語りますが、クーデター指導者たちの意図はいまだ不透明であるとも警告しています。

dailynews date: 
2023/8/31(Thu)
記事番号: 
1

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