デイリーニュース

  • トランスジェンダー追悼の日:ヘイトに殺された仲間を慰霊し「生ける者を祝う」

    11月20日はトランスジェンダー追悼の日。世界中でトランスジェンダーおよびジェンダー規範に従わなかったために殺害された何千人もの人々を称える日です。追悼の日はまた、トランスジェンダー・コミュニティの抵抗を称え、トランスジェンダーの命と暮らしを守るための政策と文化の変容を求める行動を呼びかける日でもあります。今年、米国で殺害されたトランスジェンダーおよびジェンダー規範逸脱者の数は少なくとも22人にのぼります。2008年以降、世界全体で3,000人以上のトランスジェンダーおよびジェンダー規範逸脱者の命が奪われました。トランスジェンダーの権利の擁護に長年たずさわり、米国に住む黒人トランスジェンダー女性たちの体験を描いた“Womanity Project”(女性たちのプロジェクト)制作のドキュメンタリー映画シリーズLaLa’s World(『ララの世界』)」の共同プロデューサーあるララ B ザンネルに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/11/20(Wed)
    記事番号: 
    3
  • イラン:抗議弾圧で死者100名以上か?当局はインターネットを遮断

    イランでは、先週の燃料価格の突然の値上げを発端にして起きた全国規模のデモが続いています。このデモで、21都市で100人以上の抗議者が治安部隊によって殺害されたとアムネスティ・インターナショナルが報告しています。ただし、死者数はずっと多いかもしれないと報告書は注意しており、死者は200人に達するとする報告もあります。イラン国営メディアによると、逮捕者は1,000人を超えました。イランでは14日、ガソリン価格の50~300%の上昇が発表されました。17日の日曜に抗議が勃発するとすぐ、イラン政府は、インターネットをほぼ全面的に遮断し、抗議者たちがソーシャルメディアを使って画像や情報を共有することをほぼ不可能にしました。ワシントンD.C.から、イラン系アメリカ人ジャーナリストで英国紙『インディペンデント』 (The Independent)の外交特派員ネガー・モルタザビに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/11/20(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 「異常」「不適切」「不当」「間違っている」 トランプ大統領がウクライナに圧力をかけバイデン親子への捜査を求めたことを米国政府高官たちが非難

    「自分が耳にしていることを信じられませんでした」―陸軍中佐アレックス・ビンドマンは19日の米下院弾劾調査公聴会で、7月のトランプ大統領とウクライナ大統領ウォロディミール・ゼレンスキーのあいだの電話会談を傍聴した時の感想を、そう語りました。その電話の中で、トランプ大統領は、政敵のジョー・バイデンと、その息子でウクライナの天然ガス会社ブリスマの取締役を務めていたハンター・バイデンを調査するように、ゼレンスキーに圧力をかけました。国家安全保障会議(NSC)のビンドマン欧州担当部長は、19日に開かれた2つの公聴会の最初の会で、ペンス副大統領のロシア担当外交顧問ジェニファー・ウィリアムズとともに証言しました。元ウクライナ担当上級部長のカート・ボルカーと、国家安全保障会議のヨーロッパおよびロシア担当のシニア・ディレクターであるティム・モリソンも証言しました。共和党議員は繰り返し弾劾手続きを批判しましたが、民主党は擁護に徹しました。ワシントンD.C.から、ローリングストーン誌のワシントン支局長アンディ・クロールに話を聞きます

    dailynews date: 
    2019/11/20(Wed)
    記事番号: 
    1
  • #予備選は白人だらけ:最も白人が多い2つの州が大統領候補に最初に投票する理由

    米国が多様さを増す一方、大統領候補指名の過程では全米で最も白人が多い2つの州アイオワとニューハンプシャーが依然として重要視されています。候補者たちは場合によっては1年以上をかけて、アイオワとニューハンプシャー両州全土で頻繁かつ広範な選挙運動を行います。これに対し、最初の2つの州の関心事が予備選全体を通じた議題に必要以上に影響を与えるとの批判もあります。エリザベス・ウォーレン上院議員は、11月初めにサウスカロライナ州で行われた史上初の環境正義についての大統領候補討論会で、「私はここでのゲームの一参加者にすぎません」と言って予備選のスケジュールを批判することを拒否しました。しかし、別の2020年大統領候補、フリアン・カストロは既存体制を声高に批判し、米国の人口構成は、ここ数十年間で劇的に変わったと指摘しました。彼は11月第2週、「私たちはアイオワとニューハンプシャーが最初の予備選の州ということにずっと縛られる必要はないと思います」とケーブルニュース局のMSNBCに話しました。テキサス民主党の議長ジルベルト・イノホサとオンラインニュース、Voxの上級記者イアン・ミルハイザーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/11/19(Tue)
    記事番号: 
    3
  • ヌーラ・エラカット 米国によるイスラエル入植の承認は「人種隔離体制を堅固にする」

    トランプ政権は、占領地ヨルダン川西岸へのイスラエル入植をもはや国際法違反とみなさないと発表しました。これはイスラエルとパレスチナの和平交渉の可能性にとっての新たな打撃です。米国のマイク・ポンペオ国務長官は11月18日、米国の立場転換を発表、これにより米国は国際社会と反目することになりました。2016年の国連決議は入植を国際法の「甚だしい侵害」と宣言しました。苦境に立つイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相はポンペオの発表をイスラエルにとっての歴史的な日として歓迎しましたが、パレスチナの交渉責任者サエブ・エラカットは米国の決定を非難しました。マイク・ポンペオが新たな米国の政策を発表した直後、イスラエルのアメリカ大使館はイスラエル、ヨルダン川西岸、ガザで米国人に渡航警告を発しました。ワシントンDCからパレスチナ人の人権弁護士で法律学者のヌーラ・エラカット(Noura Erakat)に話を聞きます。彼女はラトガース大学の准教授でJustice for Some: Law and the Question of Palestine(『一部の者のための正義:法律とパレスチナ問題』)の著者です。

    dailynews date: 
    2019/11/19(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ボリビア国連大使:「人種差別的エリ―ト」がボリビアを新自由主義に戻すためクーデター策略

    社会主義の長期政権を敷いたエボ・モラレス大統領が軍の圧力によって辞任したことを受け11月第3週に大統領就任を宣言した、右派の上院議員ヘアニネ・アニェスの辞任を求め、11月18日ボリビア全土で数千人がデモ行進しました。このクーデターによって危機に陥ったボリビアでは、国中に暴力が広がり少なくとも23人が死亡しました。11月15日にボリビア軍がモラレス派の抗議者9人を射殺したコチャバンバ郊外では、11月18日に再び先住民による街頭デモが行なわれました。さらに数千人がラパスにある大統領官邸へとデモ行進しました。この抗議の波は、暫定大統領アニェスの下ので反先住民暴力の急増を非難し、エボ・モラレスの帰国を求めています。アニェスは以前から人種差別的で反先住民的な言葉を使っていましたが、彼女は11月第2週、軍が暴力行動で起訴されないようにする法令を発行し、モラレスがボリビアに戻るなら彼は起訴されると述べました。モラレスはボリビア初の先住民大統領で、ボリビアの人口の過半数は先住民です。2012年からボリビアの国連大使を務めるサチャ・ジョレンティに話を聞きます。「私たちは単なるクーデターではなく、暴力的なクーデターを経験しているのです」と、ジョレンティは言います。

    dailynews date: 
    2019/11/19(Tue)
    記事番号: 
    1
  • テキサス裁判所がロドニー・リードの死刑執行を停止 1996年殺人事件について無実を証明する機会を得る

    テキサス州控訴裁判所は15日、否認を続けている殺人罪で死刑宣告を受けたアフリカ系アメリカ人ロドニー・リードの死刑執行を一時停止するという驚くべき決定を下しました。死刑は20日に執行される予定でした。同裁判所は、検察側に不正があるとする申立を調査する再審理を命じました。1996年、当時19歳の白人女性ステーシー・スタイツを殺害したのは他の男であることを示唆する証拠が続出し、米国ではここ数週間でリードの無実の訴えを支持する人が数百万人に達しています。1998年、全員が白人の陪審はスタイツの体内からリードのDNAが発見されたことをうけてリードに死刑を宣告しました。リードとスタイツは事件当時、恋愛関係にありました。しかし、これまで無視されていた事件の詳細に新事実が浮上、当時スタイツの婚約者だった白人警察官ジミー・フェネルが犯人である可能性が出てきました。フェネルは後に別件の誘拐および強姦で服役しています。先月、フェネルと同時期に刑務所で服役していた男性が、フェネルが服役中、黒人男性と浮気した婚約者を殺したと認めたと記した宣誓供述書に署名したのです。ロドニー・リードの兄弟ロドリック・リード、義理の姉妹ウワナ・アクパン、長年リードの弁護を務めてきた「イノセント・プロジェクト」(Innocence Project)の上席弁護士ブライス・ベンジェットから詳しく聞きます。

    dailynews date: 
    2019/11/18(Mon)
    記事番号: 
    3
  • ボリビア コチャバンバの虐殺 クーデターを非難する大規模デモの一方で先住民への暴力が加速

    ボリビア初の先住民大統領エボ・モラレスが軍の要求に応じて辞任して以来、ボリビアでは暴力が激化し、少なくとも23人が死亡しました。政治的混乱は急速に暴力を伴う混乱となり、コチャバンバ近郊では15日、モラレスを支持する先住民のデモ参加者に軍が発砲、少なくとも9人が死亡、100人以上が負傷しました。武力弾圧が始まったのは、コチャバンバ県サカバで抗議者数千人が平和的な行進のために集まり、県都コチャバンバへの軍の検問所を通過しようとした直後でした。デモ隊の多くはコカ葉の栽培に従事する先住民です。暴力のエスカレートと先住民への人種差別報道が広がる中、抗議者たちは、自ら暫定大統領だと宣言したヘアニネ・アニェスの辞任を求めています。アニェスはボリビアの右翼政治家・上院議員であり、定足数に満たない議会で自身を大統領に指名しました。アニェスは、モラレス大統領は11月10日に軍に解任されメキシコに亡命した社会主義者であり、次期大統領選挙への立候補は許されないと語り、ボリビアに戻ってきたら訴追されることになると述べています。ボリビア人口の過半数は先住民です。国連特使ジーン・アルノーは17日、ヘアニエ・アニェスとモラレスの政党社会主義運動党(MAS)との対話を呼びかけましたが、日程は決まっていません。

    dailynews date: 
    2019/11/18(Mon)
    記事番号: 
    2
  • イランの機密流出 米国が「潰した」イラクにイランが深く介入

    イラン政府の内部から前代未聞の機密情報がリークされました。米国の2003年イラク侵攻後、いかにイランがイラク政府を牛耳ったかに新しい光があてられています。漏洩元はイラン情報安全保障省で、漏洩先は米ニュースサイト「インターセプト」です。インターセプトはニューヨークタイムズと共同で公表しました。文書には、700頁に及ぶ2014年から2015年にかけての機密文書が含まれています。CIA工作員として働いていた多くのイラク人が、イランの諜報機関と協力するようになっていった経緯が明らかにされています。「インターセプト」記者ムルタザ・フセインから詳しく聞きます。「マクロで見ると、米国が破壊したイラク社会の破片をイランが拾いにきたという構図です」とフセインは言います。

    dailynews date: 
    2019/11/18(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ロドニー・リードに正当な裁きを:無罪を示す新証拠の出現で数百万人がテキサス州に死刑執行中止を求める

    連邦最高裁判所は11月15日(金)、ロドニー・リード事件について審議するかどうかを検討します。ロドニー・リードは、テキサス州のアフリカ系アメリカ人の死刑囚であり、本人は認めていない殺人の罪で1週間以内に処刑される予定です。彼の家族は14日(木)、最高裁判所の外で野営して、判事たちに死刑執行の差し止めを求めるビジルを寒さの中で決行しました。彼らの主張への賛同は全米に広がり、ここ数週間で数百万人に膨れ上がっています。1996年に19歳の白人女性ステイシー・スタイツが殺害された事件は、別の男性が犯人であるという証拠が積みあがっているのです。ロドニー・リードは1998年に、全員が白人の陪審員によって死刑判決を言い渡されました。殺されたスタイツの体内にリードのDNAが見つかったからです。彼女が亡くなったとき、二人は恋愛関係にありました。しかし、当時は無視されていた事件の詳細に関する新事実が浮上しました。当時スタイツの婚約者だったジミー・フェネルという白人警察官が、本当の殺人犯であった可能性があるのです。先月、フェネルと刑務所で一緒だった男性が、フェネルが刑務所で、婚約者が黒人男性と浮気していたために彼女を殺害したと認めたという宣誓供述書に署名しました。この新事実にもかかわらず、ロドニー・リードは11月20日に処刑される予定です。

    dailynews date: 
    2019/11/15(Fri)
    記事番号: 
    3

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