デイリーニュース

  • バングラデシュ工場崩壊の死者400人を超える 労働者が生産する製品のブランドと同等の保護を求める声高まる

    今日は世界中でメーデーの活動が行われますが、4月24日に起きた工場の建屋崩壊で400人以上が死亡し150人が行方不明となっているバングラデシュでも、職場の安全を求めて数千人の労働者がデモ行進を行います。この崩壊事故は衣料産業史上最悪の死亡事故であり、バングラデシュでは過去5カ月間で3度目の労働災害です。工場建屋の所有者は逮捕されており、バングラデシュの裁判所は建屋内にあった5つの縫製工場の所有者たちの資産を凍結しました。ここの工場労働者たちの大半の平均賃金は月額38ドル程度、時給にして21セント足らずを支払われて、西側諸国のアパレル企業に多くの製品を供給してます。労働者の権利活動家のリーダー的存在で世界労働人権研究所(Institute for Global Labour and Human Rights)所長のチャーリー・カーナガンに話を聞きます。「企業は、行動規約を降りかざしますが、そんなのはまったく無意味です。ただの紙切れにすぎません。労働者が求めているのは法的な裏付けをもつ権利です」とカーナガンは言います。「われわれは立ち上がってこう宣言すべきです、『アメリカに何でももちこめばいい。だが、児童労働や組合を組織する権利を与えられない労働者の手で作られた製品は断じてもちこまない』 と。それがバングラデシュの労働運動にもたらす影響は多大です」

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    2013/5/1(Wed)
    記事番号: 
    2
  • オバマ グァンタナモ閉鎖を求めると誓うが 収容者のハンスト死の回避には即時行動が必要

    オバマ大統領はグァンタナモ米軍事基地の収容所閉鎖に向けて努力を再開すると約束しましたが、閉鎖を最初に公約してからすでに4年以上経過しています。ホワイトハウスでの記者会見で、オバマは100人以上が無期限拘束されている事態は容認できないとしたものの、自由を求めてハンストを3ヶ月も続けている収容者たちに強制的に食物を摂取させることに関しては擁護しました。グァンタナモ収容者たちの弁護士たちはオバマの同収容所閉鎖の公約を歓迎しつつも、すでに移送許可が出ている86人の即時釈放や、オバマが自ら決めたイエメン国籍の収容者たちの本国送還への一時停止措置の解除などを直ちに実行するよう訴えています。憲法上の権利センター(Center For Constitutional Rights)の上級弁護士で、ハンストを行っているグァンタナモ収容者ガレブ・アルビハニの代理人でもあるパーディス・ケブリアイに話を聞きます。「オバマ大統領はグァンタナモに関する大変重要な声明を出したのはこれが初めてではありません。いま必要なのは行動です」とケブリアイは語ります。「グアンタナモ問題は米国の国家安全保障上の負担となっています。法的にも支弁護できませんし、道徳的にも間違っている。それは正義にもとっています。全世界がそのことを知っています。オバマ大統領も知っている。アメリカの人びとも知るべきです。

    dailynews date: 
    2013/5/1(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 4人の子供の母親で妊娠中のキンバリー・リベラ:イラク任務拒否で軍事刑務所での禁錮刑を言い渡される

    良心的兵役拒否者で、4人の子を持ち現在妊娠中の米陸軍上等兵キンバリー・リベラは、イラク戦争の任務を拒否したことで軍事刑務所での禁錮刑を言い渡されました。リベラは2006年12月、2週間の休暇中に、イラクでの2度目の兵役に戻らないことを決めました。彼女と家族は2007年2月にカナダに逃れて暮らしていましたが、2012年に米国に強制送還されました。軍事裁判所は2013年4月29日、彼女に禁錮10ヶ月の判決を下しました。彼女は5番目の子供を12月に出産する予定です。キンバリーの夫で現在は4人の幼い子供たちの主な面倒を見ているマリオ・リベラと、キンバリーをはじめ何十人もの他の良心的兵役拒否者たちの代理人を務める弁護士であるジェームズ・ブラナムに話を聞きます。

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    2013/4/30(Tue)
    記事番号: 
    2
  • イサベル・アジェンデが語る『マヤのノート』、薬物中毒、1973年のチリ・クーデターと詩人パブロ・ネルーダの死

    チリのベストセラー作家イサベル・アジェンデは、新著 Maya’s Notebook: A Novel(『マヤのノート:ある小説』)を発表しました。同著はマヤ・ビダルという名の十代の少女が薬物中毒、悲哀、そして歴史と格闘する様子を描いています。フィクションという形を取っていますが、この物語は実際の悲劇に基づいています。アジェンデの3人の継子は薬物中毒に苦しみ、そのうちの2人は薬物が原因で死んでいます。一人は1994年、もう一人は1月前の3月に亡くなりました。小説の中で、マヤはまた、チリの過去の暗い秘密を発見し、民主的に選出された大統領サルバドール・アジェンデを失脚させた1973年9月11日の軍事クーデター後に自分の親戚たちに何が起こったのかのを知ります。イサベル・アジェンデに、この小説、彼女の従兄弟であるサルバドール・アジェンデを失脚させた米国支援のクーデターとの彼女の個人的な関係、チリの詩人パブロ・ネルーダの死因がクーデター政権の諜報員による毒殺かどうかを調べるために、遺体を発掘して調査することになった件について話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/4/30(Tue)
    記事番号: 
    1
  • カントリーミュージシャン、ウィリー・ネルソンが80歳の誕生日:「一人のメッセージが世界を変えられる」

    カントリーミュージックの大御所ウィリー・ネルソンが今日、80歳の誕生日を迎えました。28日、彼は今月はじめに肥料工場爆発事故により14人が亡くなる惨事が起きた、テキサス州ウェストの消防署への寄付を募るためにオースティンで開催された誕生日チャリティーコンサートに出演しました。ネルソンは、1933年テキサス州アボット市の数マイル先で生まれました。ネルソンは最も有名なカントリーミュージシャンの一人ですが、長い間政治的な活動も行っています。彼は、小規模農家への理解を高め支援することを目的としたチャリティコンサートを毎年開催する「ファームエイド」の共同創設者のひとりです。トラックの燃料となる食物油を製造するバイオディーゼル工場も共同経営しています。また、マリフアナ法規制の改正を求める全米組織、NORML(National Organization for the Reform of Marijuana Laws)の顧問委員会委員も務めています。本日は、2008年にデモクラシーナウ!のスタジオで行った、1時間のネルソンのインタビューの一部をお送りします。

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    2013/4/29(Mon)
    記事番号: 
    3
  • テロ戦争の忘れられた女性たち:ビクトリア・ブリッテンが語る、取り残された妻たちと家族

    オバマ大統領に対するグアンタナモ米軍基地収容所閉鎖への圧力が高まる中、何年もこの米軍収容所の密着取材を行っている、英国ジャーナリストのビクトリア・ブリッテンに話をききます。Shadow Lives : The Forgotten Women of the War on Terror(『影の命:テロ戦争の忘れ去られた女性たち』)は、彼女の新著です。「この本で採り上げた女性の中には、グアンタナモの囚人の妻も何人かいます。中でも、第一章に登場する女性は、私の親友の一人で、彼女の夫がグアンタナモ収容所に収容されてきたとても長い間、彼女と彼女の子どもたちといわば生活を共にした人です。そして彼女は、夫がなぜそこに収容されたのか、いつ釈放されるのか、何の情報も知らされず、連絡が全くできない状態です」とブリッテンは話します。

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    2013/4/29(Mon)
    記事番号: 
    2
  • グアンタナモ収容所の悲惨な状態:130人以上の囚人がハンストを決行 数十人が強制的に栄養を与えられる

    グアンタナモ米軍基地の収容所でハンガーストライキを行っている囚人数が100人に達したことを初めて米軍が認めました。ハンストを行っている人の約5分の1は、現在、強制的に栄養を与えられています。囚人の弁護士たちによると、130人以上の男性がこの2月から始まったハンストに参加しているそうです。ハンスト参加者の一人は、イエメン人のサミル・ナジアル・ハサン・モクベルです。ニューヨーク・タイムズ紙に掲載された手紙の中で「毎日、自分の食事を拒否し、命の危険を犯すというの方法を、私たちは選びました。私たちが味わっている痛みをきっかけに、手遅れになる前に世界の目がもう一度グアンタナモに目を向けることを望んでいます」と語っています。本日は、グアンタナモの囚人11人を代表する弁護士、カルロス・ワーナーに話を聞きます。26日、彼は囚人の一人と話をしました。「彼らが拘禁されているのは、残念ながら、大統領にグアンタナモ収容所を閉鎖する政治的意思がないからです。大統領は、それが米国の利益にかなうと思えば、囚人を移送する権限を持っています。けれども、166人のグアンタナモ囚人は米国に対してさしたる影響力ももたないため、大統領にはことを起こす政治的意思がありません。それなのに、一般の米国人は、この囚人の半分、86人にはすでに釈放の許可が出ていることを知りません」とワーナーは語ります。

    dailynews date: 
    2013/4/29(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 『モハメッド・アリの試練』:ボクシングチャンピオンのベトナム戦争徴兵忌避は彼の人生の戦いだった

    独占放送です。モハメッド・アリの闘争の人生を描いた新作ドキュメンタリー映画から抜粋を放送します。映画はイスラムへの改宗やベトネム戦争での兵役の拒否、それに伴うボクシング界からの追放と最終的にリングに復帰するまでの数年にわたる道のりを描いています。アリはスポーツ史上最も偉大なボクサーであるといわれます。徴兵を忌避して良心的兵役拒否者になったとき、彼は禁固刑を言い渡されヘビー級チャンピオンのタイトルも剥奪されました。連邦最高裁判所まで争って投獄は免れましたが、ボクシングの試合への出場許可を取り戻すまでに4年もかかったのです。映画The Trials of Muhammad Ali(『モハメッド・アリの試練』【訳注:trial には裁判、試合の意も】)は今夜、ニューヨーク市のトライベッカ映画祭で世界プレミア上映されます。番組ゲストのビル・シーゲル監督は「これはボクシング映画ではありません。でも闘争の映画ではあります。これは旅の映画です。彼の旅であると同時に私たちの旅の映画でもあってほしいですね」と言います。エグゼキュティブ・プロデューサーのゴードン・クインにも話を聞きます。

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    2013/4/26(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 「愛に色はない」:ジョージア州の高校生たちが初の人種統合プロムを開催へ

    南部ジョージア州の高校生グループが卒業パーティー(プロム)が人種別であることに異議を唱える歴史的な行動を起こしています。生徒たちの努力に加えて全米黒人地位向上協会(NAACP)などの団体の支持もあって、ウィルコックス・カウンティ高校では初めての人種統合プロムを27日の土曜日に開催することになりました。ブラウン対教育委員会裁判で全米の学校システムから人種差別を撤廃するという判決が出てから60年近く経っています。同高のプロムはこれまで私的なグループによって主催されてきており、白人向けの「ホワイト・プロム」を後援する親たちはアフリカ系の生徒の出席を断ってきたのです。地元自治体当局は、人種別のプロムが続いてきたのは私的に開催されるため学校区の管理外にあるからだと説明しています。このニュースはソーシャルメディアを通じてあっという間に拡散し、オーストラリアや韓国といった遠くの国々からも人種統合プロムへの支持や寄付が集まっています。この人種統合プロム開催に尽力する生徒2人に話を聞きます。マレシア・ラッカーとブランドン・デイビスです。またマレシアの試みを支援してきた母親トニ・ラッカーとも話します。

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    2013/4/26(Fri)
    記事番号: 
    2
  • おとり捜査のせいでFBIはボストン爆弾事件容疑者を見逃したか?

    米警備当局が、ボストン・マラソン爆弾事件を防ぐことができたかもしれない警告に注意を払わなかったのではないかという疑惑が膨らんでいます。兄タメルラン・ツァルナエフ容疑者が実は米国の諜報レーダーに引っかかっていたというニュースが流れて以来、連邦機関には捜査における優先事項を見直すべきだとの声が多く寄せられるようになっています。特に犯罪誘発のワナに当たるとも批判されるおとり捜査を、もっと重要視せよと言う声です。この1月に出版されたThe Terror Factory : Inside the FBI’s Manufactured War on Terrorism(『テロ工場:FBI産テロ戦争の内幕』)の著者トレバー・アーロンソンに話を聞きます。彼はフロリダ調査報道センター(Florida Center for Investigative Reporting)の共同代表でマザー・ジョーンズ誌の寄稿記者でもあります。

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    2013/4/26(Fri)
    記事番号: 
    1

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