今日は世界中でメーデーの活動が行われますが、4月24日に起きた工場の建屋崩壊で400人以上が死亡し150人が行方不明となっているバングラデシュでも、職場の安全を求めて数千人の労働者がデモ行進を行います。この崩壊事故は衣料産業史上最悪の死亡事故であり、バングラデシュでは過去5カ月間で3度目の労働災害です。工場建屋の所有者は逮捕されており、バングラデシュの裁判所は建屋内にあった5つの縫製工場の所有者たちの資産を凍結しました。ここの工場労働者たちの大半の平均賃金は月額38ドル程度、時給にして21セント足らずを支払われて、西側諸国のアパレル企業に多くの製品を供給してます。労働者の権利活動家のリーダー的存在で世界労働人権研究所(Institute for Global Labour and Human Rights)所長のチャーリー・カーナガンに話を聞きます。「企業は、行動規約を降りかざしますが、そんなのはまったく無意味です。ただの紙切れにすぎません。労働者が求めているのは法的な裏付けをもつ権利です」とカーナガンは言います。「われわれは立ち上がってこう宣言すべきです、『アメリカに何でももちこめばいい。だが、児童労働や組合を組織する権利を与えられない労働者の手で作られた製品は断じてもちこまない』 と。それがバングラデシュの労働運動にもたらす影響は多大です」