デイリーニュース

  • あなたのEメールをFBIとIRSが令状なしに盗み読み?

    アメリカ自由人権協会(ACLU)が入手した文書で、連邦捜査局(FBI)と国税庁(IRS)が米国市民のEメールやその他の電子通信を令状なしで閲読しているかもしれないことが明らかになりました。折しも、オバマ政権が政府によるインターネット監視体制の抜本的見直しを検討中というニュースも報じられました。ニューヨーク・タイムズ紙によると、新規則ではインスタントメッセージなどのウェブサービスの利用者の盗聴がより簡単になるそうです。「FBIは考えられるすべての種類の通信を傍受できるようにしたいのです」と、アメリカ自由人権協会の言論プライバシー技術プロジェクトの責任者ベン・ウィツナー弁護士は言います。「FBIの要求は基本的に、全ての民間ネットサービス企業がコードを書き換えて政府の監視強化を可能にすることです……それを達成するために、インターネット全体の機密性を弱めるつもりなのです」

    dailynews date: 
    2013/5/10(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 家族が投獄され亡命中のバーレーン活動家マリアム・アルハワジャが迫害を非難

    バーレーン政府が反対派の抗議の弾圧を続けています。デモは鎮圧され多数の反体制派が投獄されています。バーレーン屈指の人権活動家マリアム・アルハワジャがスタジオに来ています。彼女の一家は米国の支援する君主体制を厳しく批判してきましたが、そのために支払った代償も大きなものでした。マリアムの父親アブドゥルハディ・アルハワジャは人権弁護士で、終身刑を宣告されました。すでに獄中で2年が過ぎました。彼女の姉(妹)ザイナブ・アルハワジャも投獄されています。一家の近しい友人であるナビール・ラジャブも収監されています。ラジャブはバーレーン人権センターの所長だった人物です。「2年以上も続いている人権侵害に関して、バーレーン政府は説明責任をほとんど果たしていません」とアルハワジャは言います。バーレーン人権センターはいま彼女が所長代行を務めています。

    dailynews date: 
    2013/5/10(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 大量殺戮の証拠を尻目にグアテマラ元独裁者はジェノサイド裁判で無実を叫ぶ

    米国が支援したグアテマラの独裁者エフライン・リオス・モントの歴史的裁判の判決が本日中にも出ると予想されています。大虐殺の罪で裁判を受ける国家元首は米州では彼が初めてです。彼の罪状は、1982年の権力掌握以降、グアテマラの先住民(マヤ人)地域で1700人以上の殺害を差配したというものです。9日には公判で初めて証言台に立ち、「私は自分の無実を宣言する」「私は国内のいかなる民族集団の殲滅を意図したことも目的としたこともない」と述べました。公判中、100人近い検察側証人が国軍による大量殺戮、拷問、強姦の詳細を描写しました。「もしリオス・モントが有罪ならば、次の問いは、では(現グアテマラ大統領オットー・)ペレス・モリナはどうなのか、さらにはリオス・モントがジェノサイドの罪を問われている犯罪を支援するために武器や資金や爆弾、銃弾や政治的支持を与えた米国の後援者たちの罪はどうか、ということです」と、グアテマラシティから調査歩道ジャーナリストのアラン・ネアンが問いかけます。ネアン記者は1980年代に、グアテマラでの大虐殺と独裁政権への米国の支援に関する数多くの記事を発表しました。」

    dailynews date: 
    2013/5/10(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 米の支援を受けたグアテマラの独裁者リオス・モント 大量虐殺裁判で禁固75年 求刑

    米国の支援を受けたグアテマラの独裁者エフライン・リオス・モントが、アメリカ大陸の国家元首のなかではじめて大量虐殺で告発された歴史的裁判は、最終弁論に入りました。リオス・モントは、1982年の政権掌握後にグアテマラのイシル族の居住域で1700名以上の虐殺を指揮した罪に問われています。グアテマラのオットー・ペレス・モリナ大統領の介入と、軍関係者による裁判官と検察に対する殺害脅迫により裁判は中断された後、再開されました。5月8日、検察はリオス・モントに対し、禁固75年を求刑しました。9日には、弁護側が最終弁論を行うと見られています。グアテマラ・シティより、調査報道記者アラン・ネアンに話を聞きます。1980年代、ネアンは、イシル虐殺における軍の広範な責任について詳細な取材を行ないました。

    dailynews date: 
    2013/5/9(Thu)
    記事番号: 
    4
  • リパブリック・ウィンドウズ占拠より5年 シカゴで社員共同所有の新工場がオープン

    ニュー・エラ・ウィンドウズ共同組合(New Era Windows Cooperative)の労働者は、労働者が所有し運営する労働組合による新しい会社の創業を祝っています。約1年前の2012年5月にこの窓製造工場が閉鎖された際、元社員のグループが上司がいないまま独自の窓ビジネスをはじめました。資金調達に成功した彼らは、共同で元工場を買収し、民主的に運営しています。労働者のなかには、2008年にリパブリック・ウィンドウズ・アンド・ドアーズ社(Republic Windows and Doors)が、たった3日前に工場閉鎖の通達を行った際、有名な6日間の座り込みをおこなった人たちも含まれています。この座りこみは全米の注目を集め、組合員は示談により1人6000ドルを受け取りました。2012年に再度、解雇の危機が訪れた時には約65名の社員が工場を占拠しました。オープンされたばかりのニュー・エラ・ウィンドウズ共同組合の所有者で社員の2人と、彼らの闘いを支援した労働運動組織運動家に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/5/9(Thu)
    記事番号: 
    3
  • クリーブランドの誘拐事件の背景に 「有害な男性像」と ジェンダーがらみの暴力文化

    クリーブランドの誘拐被害者アマンダ・ベリー、ジーナ・デヘスース、ミシェル・ナイトは、容疑者であるアリエル・カストロから何年にもわたり肉体的、性的暴力を受けてきたと見られています。ここにきて、カストロが1993年と2005年に元妻のグリミルダ・フィゲロアに暴行を加えたとして告発されたにも関わらず、警察当局はなぜもっと早くきちんとした捜査を行わなかったのかという疑問が生まれています。裁判記録によれば、カストロはフィゲロアの鼻と肋骨を折り、肩を脱臼させ、歯を1本を折り、脳に血栓ができるほど殴りつけたとされています。「女性と行動とメディア」(Women, Action and the Media)代表で、論集、Yes Means Yes: Visions of Female Sexual Power and a World Without Rape(『イエスだけが本当のイエス:女性の性的パワーとレイプ無き世界へのビジョン』)を編集したジャクリン・フリードマンは、今回の事件を「米国に広く浸透しているダイナミクス、すなわち男らしさについての有毒な見解の極端な例」だと言います。「米国文化全体に見られる現象の典型です。男たちは、男らしさとは女性を力で押さえ込みその人間性を奪うことにあるという考えを仕込まれています。」とフリードマンは説明します。

    dailynews date: 
    2013/5/9(Thu)
    記事番号: 
    2
  • クリーブランド監禁事件 警察の怠慢と 容疑者の家庭内暴力不処罰が 監禁期間を長引かせた?

    5月9日クリーブランドの裁判所で、若い女性3人を誘拐し、自宅に10年間監禁した容疑でアリエル・カストロの罪状認否が行われました。3人の被害者、アマンダ・ベリー、ジーナ・デヘスース、ミシェル・ナイトは、それぞれ14~21歳のときに行方不明となりましたが、これらの事件につながりがあるとは観られていませんでした。監禁中に生まれたベリーの6歳の娘も共に保護されました。当局の発表では、被害者の3人は時に鎖や綱で繋がれ、食事もろくに与えられず、暴力や性的暴行を受けました。週刊新聞、クリーブランド・シーン(Cleveland Scene)のエリック・サンディ記者に、カストロ容疑者の経歴について、元妻に対し残虐な暴力を振るったにも関わらず、一度も刑務所へ送られなかったことを含め話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/5/9(Thu)
    記事番号: 
    1
  • エドゥアルド・ガレアーノ ラテンアメリカの『収奪された大地』の作家が 新作『時代の子供たち』を語る

    ラテンアメリカで最も賞賛される作家の1人エドゥアルド・ガレアーノが新作 Children of the Days : A Calendar of Human History (『時代の子供たち:人類史のカレンダー』)を発表しました。ガレアーノの古典的名作『収奪された大地 ラテンアメリカ五百年』は、2009年の米州首脳会議で、当時のベネズエラ大統領ウゴ・チャベスがオバマ大統領に1冊プレゼントしたことでも話題になりました。『収奪された大地』は1971年の刊行以来チリやアルゼンチン、そしてガレアーノの母国であるウルグアイでも発禁となったにもかかわらず世界中で100万部以上が売れています。1973年のクーデターでウルグアイ軍部が政権を握った後に彼は亡命生活を送ることになりましたが、そこで古典的三部作『火の記憶』の執筆を開始し、南北アメリカの5世紀にわたる歴史を書き直しました。

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    2013/5/8(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 国防総省の調査報告 昨年度の米軍内での性的暴行2万6000件 1日70件見当

    米国防総省から、米軍内では毎日70件ほどの性的暴行事件が起きているという衝撃の調査結果が発表されました。この調査によれば、2012年に起きた性的犯罪は推計26000件で2010年から37%の増加となっています。しかしほとんどの犯罪は届け出られていないのです。この調査結果が発表された2日前には、空軍の性的暴行予防対策部隊の隊長ジェフリー・クルシンスキ中佐が性的暴行容疑で逮捕されています。5月7日に行われた軍内の性犯罪に関する上院軍事委員会公聴会から抜粋を放送し、「兵役女性のアクションネットワーク(Service Women’s Action Network)」の代表で共同創設者のアヌ・バグワティに話を聞きます。「これはとんでもない数字です。私たちは転換点に来ていると思います」とバグワティは言います。「アメリカ社会は激怒しています」

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    2013/5/8(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 「国境越しの射撃」:罪もないメキシコ人を国境越しに射殺した米国国境警備隊員 罪は問われず

    ワシントン・マンスリー誌(Washington Monthly)と「ネイション・インスティチュート調査基金」(Investigative Fund of the Nation Institute)の共同調査により、過去5年間で、米国の国境警備隊員が国境の反対側に向かって少なくとも10回発砲し、6人のメキシコ人がメキシコ領内で死亡したことが明らかになりました。メキシコ人犠牲者はメキシコ領内で死亡したため、米国の裁判所で訴訟を起こす資格がないという裁決が出されたため、この殺害は処罰の対象となっていません。調査記者のジョン・カルロス・フレイは次のように書いています。「今回の調査で浮き彫りにされたのは、国境警備隊は、ろくに訓練も受けていない数千人の新人によって構成されており、米国人が通常法執行機関に期待する透明性、説明責任、明確な活動規則の整備がなされていないということです」。フレイから、これらの発砲事件について、さらに政府の現在の移民政策における“国境警備”に関する合意がメキシコの民間人の犠牲者を増加させかねないと彼が懸念する理由について話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/5/7(Tue)
    記事番号: 
    3

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