デイリーニュース

  • 戦闘の使い方: NYタイムズ記者マーク・マゼッティ 9.11後CIAの任務が諜報から暗殺へ変わった理由

    ニューヨーク・タイムズのピュリッツァー賞受賞記者マーク・マゼッティが新著 The Way of the Knife : The CIA , a Secret Army , and a War at the Ends of the Earth(『ナイフを使う方法;CIA、秘密軍隊、そして地球の果ての戦争』)で、世界の暗部で人間狩りと殺人のための機械と化しているCIAと米特殊作戦部隊の任務の変遷を追っています。それが新しいアメリカ流の戦争のやり方なのです。この本が暴いたものの中には、CIAがパキスタンの過激派ネク・ムハンマドを暗殺してやる見返りに、パキスタン政府が米国の無人機攻撃に同意した一件もあります。ネク・ムハンマドは米国にとっては標的ですらありませんでした。パキスタンとアフガニスタンにおける武力衝突とそれに対するワシントンの反応についてのマゼッティの報道は2009年のピュリッツァー賞に輝きました。その前年も彼はCIAの拘留尋問プログラムに関する報道で同賞の最終候補者となっています。

    dailynews date: 
    2013/4/10(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 討論:動物虐待を隠し撮りした活動家は「農業口封じ法」の標的にされるべきか?

    農場と食肉処理場で 犯罪的な動物虐待を隠し撮りして記録に収めることを違法とする、「農業口封じ法」("ag-gag" laws)という通称を持つ一連の法案が全米に広がっています。ミズーリ、ユタ、アイオワを含む五州では、こうした法律をすでに導入しました。アーカンソー、カリフォルニア、インディアナ、ネブラスカ、ペンシルベニア、テネシー、バーモントなど、法制化を検討している州のリストに、最近ノース・カロライナが新たに加わりました。こうした法案の多くは、企業ロビイストらが州法の作成に参画するための機構である「米国立法交流評議会」(American Legislative Exchange Council : ALEC)の支援を受けています。独立ジャーナリストのウィル・ポッターと、「畜産連合」(Animal Agriculture Alliance)の広報責任者であるエミリー・メレディスに「農業口封じ法」について討論してもらいます。

    dailynews date: 
    2013/4/9(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 潜入活動家が語る動物虐待の隠し撮りと 「農業口封じ法」がそれを中断させる理由

    動物の権利について調査している人物から、彼が動物虐待を隠し撮りするのに費やした10年間と、その取り組みが今、全米に広がっている一連の法律によって危険にさらされている理由について詳しく話を聞きます。身元を明かさないという条件で話してくれたこの人物、「ピート(仮名)」は、農場や食肉処理場の求人に応募し、そこでの動物虐待を隠し撮りしてきました。彼はビデオ映像を法執行機関や「動物に慈悲を」(Mercy for Animals)などの活動家団体に手渡し、全米規模の抗議に拍車をかけたり、虐待者が摘発されることに一役買ってきました。彼の調査と映像は少なくとも15件の刑事訴訟につながり、いくつかのドキュメンタリーでも使われてきました。しかし今、ピートの取り組みは危機にひんしています。10余りの州の議会が、潜入取材によって家畜の虐待を暴露する人々を標的にした法案を導入したからです。「農業口封じ法」("ag-gag" laws)とあだ名をつけられたこれらの法律は、畜産農家で隠し撮りすることや、動物擁護団体との関係を隠したまま畜産農家の求人に応募することを違法とするものです。また、こうした法律は、活動家らに隠し撮りビデオを24時間以内に提出することを義務付けていますが、これにより活動家は資料を数多く集めたり、調査結果を自力で公表することができなくなってしまいます。

    dailynews date: 
    2013/4/9(Tue)
    記事番号: 
    1
  • マーガレット・サッチャー(1925-2013):緊縮経済からアパルトヘイトまで英国元首相の遺したもの、タリク・アリが語る

    英国のマーガレット・サッチャー元首相が死去しました。87歳でした。サッチャーは英国初の女性首相として3期にわたり首相を務めました。「鉄の女」として知られたサッチャーは、米国のロナルド・レーガン元大統領とともに緊縮経済の代名詞となりました。彼女は、新自由主義(ネオリベラリズム)を批判する人びとに「代案はない」と断言したことでも有名です。ストライキを行う鉱山労働者との長い闘いは、英国の組合運動に大打撃を及ぼし、民営化の波をもたらしました。外交政策では、サッチャーはアルゼンチンとのフォークランド紛争を進め、チリの独裁者アウグスト・ピノチェトに対する決定的な支援を行い、南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離政策)を支持してネルソン・マンデラを「テロリスト」と呼んでいたのは有名な話です。サッチャーの遺したものについて、パキスタン系英国人の政治評論家、ライター、活動家でニュー・レフト・レビューの編集者であるタリク・アリにロンドンから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/4/8(Mon)
    記事番号: 
    3
  • アイスランド議員ビルギッタ・ヨンスドティル ツイッターからブラッドリー・マニングまで政府の秘密に迫る

    アイスランド議員のビルギッタ・ヨンスドティルは、2007年7月にイラクで米軍ヘリコプターが12人を殺害、子供2人を負傷させた様子を記録した動画「コラテラル・マーダー」をウィキリークスが公開する上で、重要な役割を果たしました。バージニア州アレクサンドリアで大陪審が密かに開かれ、ウィキリークスとジュリアン・アサンジに対する調査を開始して以来、初めて訪米中のヨンスドティルにスタジオで話を聞きます。ヨンスドティルはまた、もうひとつの注目される法廷闘争─彼女のツイッター記録を米政府が令状無しで入手しようとしたことへの異議申し立て─の渦中にもあり、そこにおける自らの役割についても語りました。さらに彼女は、米軍内部告発者のブラッドリー・マニングと、起訴されたハッカー、ジェレミー・ハモンドの事件を擁護するために米国に来ずにはいられなかったと、訪米の理由を語りました。

    dailynews date: 
    2013/4/8(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 「キッシンジャー・ケーブルズ」:「コラテラル・マーダー」から3年 米国外交をウィキリークスが調査

    内部告発サイト「ウィキリークス」は、1973年から1976年までの元米国務長官のヘンリー・キッシンジャーが書いた当時機密扱いのメモなどを含む米外交文書や機密文書170万の文書からなる 「キッッシンジャー・ケーブルズ」を発表しました。これらの文書は国立公文書館で閲覧ができますが、ウィキリークスは、世界中の人が簡単に探せるよう、検索可能なオンラインデーターベースを構築しました。ウィキリークスの創設者で編集長のジュリアン・アサンジは同データベースの構築の大半をロンドンのエクアドル大使館での亡命中に行ったと報道さています。ウィキリークス広報担当のクリスティン・フラフンソンに文書公開について話を聞きます。また、ちょうど3年前の4月に公開された、米軍がイラク郊外のニュー・バグダッド地区でサイード・シャマーヒーとナミール・ヌール・アッディーンらロイター通信社職員2人を含む12人を殺害した様子を記録した軍動画「コラテラル・マーダー」についても話を聞きます。ウィキリークスがこの動画を入手した後、フラフンソンはイラクで被害者遺族と面会しました。

    dailynews date: 
    2013/4/8(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 新作ドキュメンタリー 『自由の影』 企業のメディア支配が蝕む報道の自由

    新作ドキュメンタリー映画 Shadows of Liberty(『自由の影』)が4日夜、デンバーのメディア改革全国会議で米国での初上映を行いました。映画はジャーナリストの報道が企業や政府によって封じられた様々な事例を取り上げながら、企業が支配するメディアによる事実の隠ぺいを戦争から労働問題に至るまで幅広く論証しています。一例を挙げると、CBSは、ナイキがベトナムの工場で労働搾取を行っていることに関するロベルタ・バスキン記者の調査報道番組の再放送を拒んだそうです。

    dailynews date: 
    2013/4/5(Fri)
    記事番号: 
    4
  • コロラド・インディペンデント紙:刑務所長殺害の容疑者は数年間の独房監禁で参っていた

    今年3月コロラド刑務所のトム・クレメンツ所長が殺害された事件で、新たな動機が浮上してきました。コロラド・インディペンデント紙によると、エバン・スペンサー・エーベル容疑者が殺人に至った理由は、当初疑われていたような白人至上主義グループへの忠誠心というよりも、むしろ数年にわたって独房監禁の状態におかれ他の人間との通常の接触を阻まれたために精神的な煩悶を抱えていたことが大きかった可能性があります。同誌編集者のスーザン・グリーンに話を聞きます。この調査報道について語るグリーンは長くデンバー・ポスト紙の記者でしたが、コロラド州における重要な政治および調査報道の情報源であるインディペンデント紙を維持・復活させるために企業メディアを辞して転職しました。その理由についても聞きます。

    dailynews date: 
    2013/4/5(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 資本主義がインターネットを民主主義の敵に変える: ロバート・マクチェズニーの新著

    長年にわたりメディア改革を主張してきたロバート・マクチェズニーが新著Digital Disconnect(『デジタルのすれ違い』で、米国の政治の将来は誰がインターネットを支配するかによって大きく違ってくると論じています。「『デジタルのすれ違い』とは何かというと、インターネット神話つまりインターネットが民衆に力を与え民主主義を高揚させるという期待感に対して、現実は巨大な独占企業が政府と結託して私的利益の増進のためにインターネットに期待されていたものを取り去ろうとしているということです」とマクチェズニーは言います。彼はフリー・プレスとメディア改革全国会議の創設者の一人です。同書は次のようなシンプルな主張から始まっています。「資本主義がどう作用し、また作用しないかがが、インターネットが社会に果たす役割を決定する」。

    dailynews date: 
    2013/4/5(Fri)
    記事番号: 
    2
  • メディア改革全国会議 マードックやコーク兄弟による統合推進を阻止せよ

    コロラド州デンバーで開かれているメディア改革全国会議から放送します。約2000人が集まる見込みで、メディアと技術と民主主義がどのように交差するのかを考えます。今年の主要テーマの1つはメディアの統廃合です。新聞各紙が生き残りに必死な中、億万長者のデイビッドとチャールズのコーク兄弟がトリビューン社の買収に興味を示しています。同社の傘下にはロサンゼルス・タイムズやシカゴ・トリビューンなどの有名紙があります。メディア王ルパート・マードックもロサンゼルス・タイムズの買収を検討していますが、この地域ではすでに2つのテレビ局がマードックの所有となっています。メディア改革全国会議を主催する団体フリー・プレスの代表でCEOのクレイグ・アーロンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/4/5(Fri)
    記事番号: 
    1

Pages