デイリーニュース

  • 「歴史的瞬間」:結婚する平等な権利を求めて数十年も法廷闘争を続けたカリフォルニアのカップル

    スチュアート・ギャフニーとジョン・ルイスは同性婚の合法化を求める苦闘にずっと深く関わってきました。彼ら2人はカリフォルニアが同性婚を禁じたのは同州憲法に違反していると判決した歴史的な2008年の訴訟でも原告でした。人生を共にして26年の2人は、修正提案8号が可決される前の2008年に結婚もしました。2人とも結婚平等権を求める団体「マリッジ・イクウォリティーUSA」で活動しています。ギャフニーはメディア部長で、ルイスは法務部長です。加えて、ギャフニーは彼の両親の結婚をめぐって存在した法律的な難題のことも重ね合わせます。というのも、彼の母親は中国系アメリカ人、父親は白人だったからです。1948年、カリフォルニア州最高裁は異人種間結婚を合法化しましたが、他の州ではこの結婚は認知されなかったのです。

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    2013/3/27(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 同性婚をめぐる歴史的な米最高裁審理: 法廷内の口頭弁論と原告会見を放送

    米最高裁が同性婚問題に真正面から向き合って2日目、今日の口頭弁論では合法的に結婚したとしても同性婚のカップルには連邦法上の恩恵は与えないとする結婚防衛法(DOMA)の合憲性をめぐる弁論が行われます。1日目の昨日26日は、同性婚を禁じたカリフォルニア州の州憲法修正提案8号(Proposition 8) の合憲性が討論されました。同性婚禁止に異議を唱えている2組のカップルの代理人のテッド・オルソン弁護士はこの提案8号を非難しました。「これはゲイとレズビアンたちを、人生で最も重要な関係である結婚から門前払いするものだ」と彼は言います。「そうして同じカリフォルニア州民の中のあるグループを、彼らの身分を基に烙印を捺し、彼らの最も慈しむ関係を第2級のもの、異形のもの、平等に値しないもの、つまりダメなものだとレッテル張りしているのです」。法廷内での審問の録音の抜粋と最高裁前で記者会見した原告たちの話を放送します。

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    2013/3/27(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 『自由な身での死: 勇敢な家族の物語』:シェリル・ウィルスが明かす奴隷から解放までの家族の歴史

    2013年は奴隷解放宣言から150年の記念すべき年です。本日はケーブルTV局「ニューヨーク・ワン」(NY1)のキャスターで、自分の5世代前の祖、サンディとエマ・ウィルスの物語を明らかにしたシェリル・ウィルスから話を聞きます。サンディは自分の所有者から逃げ出した奴隷で、南北戦争で戦うために合衆国黒人部隊に参加しました。ウィルスの著書『Die Free: A Heroic Family Tale』(自由な身での死:勇敢な家族の物語)は、米国国立公文書館からの数千の書類を元に執筆されました。同書の題名は、フレデリック・ダグラスの言葉「自らを解放する者は奮闘しなければならない。奴隷として生きるより、自由な身で死んだ方がましだ」から引用したものです。国連での「奴隷及び大西洋間奴隷貿易による犠牲者を追悼する国際デー」(毎年3月25日)は今年6回目を迎えました。その翌日ウィルスから話を聞きます。

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    2013/3/26(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 米エネルギー長官候補のアーネスト・モニ-ズ: フラッキングと原子力発電への肩入れし BP社GE社サウジとの関係が強いと批判される

    オバマ大統領の次期エネルギー省長官候補が、化石燃料、フラッキング(水圧破砕)、原子力産業と深く結びついていると非難されています。マサチューセッツ工科大学(MIT)の原子物理学者であるアーネスト・モニーズは、石油大手BP社およびゼネラル・エレクトリック社の諮問委員会のメンバーを務め、サウジアラムコ(サウジアラビアの国営石油会社)が支援する非営利団体「王立石油研究所」(the King Abdullah Petroleum Studies and Research Center)の理事でもありました。モニーズは2011年、天然ガスの将来についてのMITの重要な研究論文を主筆しました。「公共説明責任イニシアティブ」(Public Accountability Initiative)の新たな報告によると、天然ガスの「フラッキング」についての重要な研究が発表される数日前に、ICFインターナショナルという掘削を支持する企業で高給職に就いた事実をモニーズは公表しませんでした。エネルギー省長官への彼の指名に対する反応は、環境団体を二分しています。「パブリック・シチズン」(Public Citizen)や「フード&ウォーター・ウォッチ」(Food & Water Watch)などの権利保護団体は、モニーズ指名への反対運動を行っています。

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    2013/3/26(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 危機にある資本主義:緊縮財政の中止、新たな雇用プログラム、仕事の民主化 リチャード・ウルフが呼びかけ

    米国会議員が新たな緊縮財政法案を推進する中、経済学者のリチャード・ウルフは、米経済と金融システムの根本的な改革の必要性を呼びかけています。緊縮財政策の一環としての850億ドルの予算削減、 破綻させるには巨大すぎる銀行、2008年の経済崩壊から教訓を学ばなかった連邦議会、そして新著Democracy at Work : A Cure for Capitalism(『仕事場の民主主義:資本主義への治療法』)について話をききます。また、ウルフは、フォックス・ニュースのキャスター、ビル・オライリーに対し、経済学入門の講義を施します。

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    2013/3/25(Mon)
    記事番号: 
    2
  • キプロスの民衆蜂起:EUの銀行預金取り上げ計画に抗議デモ、リチャード・ウルフが語る

    金融界の目はいま、地中海の小さな島、キプロスに集まっています。キプロス政府は、銀行部門の崩壊を食い止めるため、130億ドル規模の救済計画にギリギリの段階で欧州トップと合意しました。これにより、約13万ドル以上の銀行預金は全て凍結され、銀行部門の負債返済に充てられます。前回の救済案では、預金に最高10%の税金を課されることにキプロスの国民が抗議の街頭デモを行い、救済案は前週、決裂しました。前救済案の際には大規模なデモが起こり、さらに預金を守ろうと国民が殺到したことで預金引き出しのパニックがおきました。「世界の片隅で起きたとても印象的な大衆の力の誇示であり、そして、反対運動に対するいくばくかの楽観論の基盤をもたらした」とマサチューセッツ大学アマースト校の経済学名誉教授でニュー・スクール大学の客員教授のリチャード・ウルフは語ります。彼は新著Democracy at Work : A Cure for Capitalism(『仕事場の民主主義:資本主義への治療法』)を含む数多くの本を執筆しています。

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    2013/3/25(Mon)
    記事番号: 
    1
  • BBCとガーディアン紙 ウィキリークスを基にイラク拷問施設と米軍高官の関係を暴露

    英ガーディアン紙とBBCアラビア語放送が、複数の拷問施設を運営しているイラクの暗殺部隊を米軍が訓練し武器を供与していたという衝撃の内容を報道しています。この報道は、1980年代の中央アメリカにおける米国が支援した暗殺部隊から、勾留中の米陸軍内部告発者ブラッドリー・マニングにまでまたがります。この報道に付随した記録映画 James Steele : America’s Mystery Man in Iraq(『ジェイムズ・スティール:イラクの謎のアメリカ人』)の抜粋をお送りします。映画はエルサルバドルやニカラグアにおけるアメリカの代理戦争に従軍した元米軍大佐ジェイムズ・スティールが、イラクの警察特殊部隊の訓練において果たした役割を暴露しています。「サマラで任務に就いた若いアメリカ人兵士たちを探し当てるのに、6カ月ほどかかりました」と、映画の制作責任者マギー・オケインは話します。彼女によれば、この調査のきっかけになったのはウィキリークスが公開したイラク戦争関連の機密文書の中に見つけたメモでした。「でも多くの人々は怖気づいていました。ブラッドリー・マニングがどんな目にあったか知っていますからね」。米国防総省の報道官はガーディアン紙に対し、記事には目を通しており、状況を調査するつもりだと話しています。

    dailynews date: 
    2013/3/22(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 独占:死を前にしたイラク帰還兵トーマス・ヤング ブッシュ前大統領とチェイニー前副大統領への「最後の手紙」を朗読

    イラクからの帰還兵トーマス・ヤングは、2004年 にイラクで攻撃を受け、麻痺が残りました。3ヶ月後に病院から退院し帰宅すると、反戦イラク帰還兵の会(IVAW)のメンバーとして活動を始めました。ヤングは先日、投薬と栄養チューブを使った流動食による食事を絶つと発表しました。これは、死期を早めることを意味します。カンザス・シティの自宅より、ヤングが番組に参加し、執筆した手紙A Message to George W. Bush and Dick Cheney From a Dying Veteran(『ジョージ・W・ ブッシュとディック・チェイニーへ、死にゆく退役軍人からのメッセージ』)を朗読します。ブッシュ前大統領とチェイニー前副大統領に対しヤングは 「あなたがたは司法の裁きを免れたかもしれないが、私たちの目には二人とも、戦争犯罪、略奪、そして殺人の重罪犯です。幾千もの若きアメリカ人――私の仲間である米国の兵士――も殺され、あなた方の手でその未来を奪い取られました」と言います。

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    2013/3/21(Thu)
    記事番号: 
    3
  • フィル・ドナヒュー 2003年の解雇を語る 反戦の声をつぶした「リベラルな」MSNBC局

    2003年、 著名なテレビ司会者フィル・ドナヒューは、イラク侵攻を目前とした時期にMSNBCでプライムタイムに放送されていたトークショー番組『ドナヒュー』から解雇され ました。問題は視聴率ではなく、ドナヒューの意見でした。MSNBCの内部メモによると、ドナヒューは「ライバル局がことあるごとに愛国心をあおっている時期に、リベラルな反戦政策を求める声の受け皿となって」おり、「戦争の時期に、NBCの公 の顔として問題ある存在」だったのです。10年後の今、ドナヒューはこの解雇について、「彼らは反戦の声を恐れていたのです」と語ります。

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    2013/3/21(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 独占:死を目前にしたイラク帰還兵トーマス・ヤング 自らの命を絶つ決断を語る

    今週は米国のイラク侵攻から10周年 にあたります。イラク帰還兵トーマス・ヤングの壮絶な人生と迫り来る死に目をむけましょう。イラクで負った傷はヤングに麻痺を残しましたが、その傷から耐えがたい痛みが生じていることから、ヤングは投薬と栄養チューブを使った流動食による食事を絶ち、自らの命を終わらせる決断をしたと、先日発表しました。カンザス・シティの自宅より、妻のクラウディア・クエラーと共に、ヤングがその決心について語ります。著名なトークショー司会者で、2007 年にドキュメンタリーBody of War(『ボディ・オブ・ウォー』)を制作したフィル・ドナヒューにも話を聞きます。ヤングのリハビリと、政治に目覚めイラクへの侵攻と占領に反対の声を上げる反戦米退役軍人の代表的人物の一人となるまでの過程を描いたドキュメンタリーです。「病いに冒され消耗していることにいやけがさして 疲れたこと。それがひとつ。そしてもう一つは、衰弱していく自分を見たくないから」とヤングは、決意の理由を語ります。ドナヒューは、ヤングの宣言について「たぐいまれな精神的勇気だと思う。彼は人々にこれを見てもらいたいのです。彼は私が生涯目にした中で最も、血なまぐささが見えなくされた戦争から帰還した人ですから。こ ういうことが私たちの目に触れることはありません。

    dailynews date: 
    2013/3/21(Thu)
    記事番号: 
    1

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