デイリーニュース

  • より高い透明性の公約にも関わらず、市民からの情報公開請求の検閲と拒否がオバマ政権で増加

    新たな報告書によって、2012年に米政府が一般市民からの「情報公開法」(Freedom of Information Act)によるリクエストを拒否または検閲した件数は、オバマ政権の発足以来で最大だったことが明らかになりました。AP通信社の分析によると、オバマ政権は情報非公開の理由として例外規定、特に国家安全保障関連の規定を挙げることが多くなり、2012年には他のどの年よりも多くなりました。米中央情報局(CIA)は2012年に情報公開請求の60%を拒否しました。2011年は49%でした。AP通信社のジャック・ギリアムとアメリカ自由人権協会のアレクサンダー・アブドから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/3/12(Tue)
    記事番号: 
    4
  • 「この戦争は継続中」 米国は2014年の撤退に備えるものの、終わりの見えないアフガニスタン占領

    3月11日は2つの事件で7人の兵士が死亡し、米軍にとっては2013年にはいって最悪の日になりました。カンダハル郊外でのヘリコプター墜落で、5人の米兵が死亡。その数時間前には、ワルダク州の特殊作戦施設で「内部襲撃」が起き、アフガン軍の制服を着た男が米兵とアフガン兵に発砲し、2人の米兵が射殺されました。警察高官によると、この攻撃で3人のアフガニスタン人警官と2人の軍人が死亡しました。攻撃は、米国特殊部隊のワルダクからの撤退期限が切れた後で起こりました。アフガニスタンのハミド・カルザイ大統領は、米軍指揮の下でアフガン部隊が罪なき人々を拷問したり殺害しているという告発を受けて、米国特殊部隊に撤退を要求していました。カブールを拠点とするヒューマン・ライツ・ウォッチのアフガニスタン人調査員へザー・バールに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/3/12(Tue)
    記事番号: 
    3
  • ダニエル・エルスバーグ:良心から行動したマニングの答弁を聞き、漏えいテープがメディアの中傷に反論

    最近マスコミにリークされたブラッドリー・マニングの法廷答弁の録音テープについて、おそらく米国で最も有名な内部告発者であるダニエル・エルスバーグに話を聞きます。エルスバーグは1971年、ベトナム戦争に関する米国の極秘の歴史をまとめたペンタゴン・ペーバーズを漏えいしました。「今まで私たちが聞かされてきたのは、例えばニューヨーク・タイムズ紙のように一貫してマニングを中傷する声ばかりでした。彼は頭がぼんやりしていて、米国民に不正を知らせようと決意するに至った具体的な出来事を思い出せないというような。しかし米国民は今初めて、漏えいが必要だと彼が感じた理由を、ブラッドリー自身が感情を込めて詳細に話すのを聞くことができるのです」と、エルスバーグは言います。

    dailynews date: 
    2013/3/12(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ブラッドリー・マニングの肉声:漏えいされた法廷録音の中で陸軍内部告発者が初めて自ら語る

    米陸軍の内部告発者ブラッドリー・マニングが、2月末の軍事法廷での予備審問で行った答弁の録音テープが漏えいされました。マニングは、米国民に“戦争の本当の代価”を知らせ、“イラクとアフガニスタンに関する米軍の役割と外交政策全般について、米国内の議論に火をつける”ために、数十万の機密文書をウィキリークスに提供したことを認めました。マニングの肉声が公の場で聞かれるのは、3年近く前に彼が逮捕されて以来初めてのことです。彼が文書の漏えいを決めた瞬間、そして米軍アパッチ(戦闘)ヘリコプターによるイラク民間人の“巻き添え殺人”ビデオを見た時に感じた憤りなど、マニングの証言の一部を本人の声で放送します。

    dailynews date: 
    2013/3/12(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 福島メルトダウンから2年 日本政府の原発依存に抗議行動

    日本は、世界最悪の原発事故から2年目を迎える今、原発への依存をめぐる岐路に立っています。2011年3月11日、巨大地震が大津波を引き起こし、日本の東北沿岸部を直撃、2万人以上が死亡し、数十万人が住居を失いました。2重の自然災害はさらに東京電力福島第1原発でメルトダウンを引き起こし、これらすべてを合わせて今もなお31万5000人が避難生活を送っています。これに対し、日本政府は原子力関連のプロジェクトをほぼすべて凍結する対応を行いました。しかし、福島第1原発に残った2基の原子炉は再稼動が可能な状態となり、大間原発の建設は再開されました。週末には、数千人の日本人が脱原発デモを行いました。京都からグリーン・アクション代表のアイリーン・美緒子・スミスに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/3/11(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 米政府がアンワル・アウラキ殺害の理由を変更? NYタイムズ紙の11年無人機攻撃記事をめぐる議論

    ニューヨーク・タイム紙一面に掲載された米政府によるアンワル・アウラキ暗殺の検証記事は、オバマ政権の国外での標的殺害を批判してきた人びとから批判されています。アメリカ自由人権協会と憲法上の権利センター(Center For Constitutional Rights)は共同声明を発表し、この記事を「選んだ情報だけを公開する一連の一方的な報道が続いているが、これはその最新版であり、政府の殺害計画に対する有意義な公開討論を妨げるばかりでなく、政権の政治的説明責任への追及をも阻害しかねない」として批判しています。この記事と米政府の暗殺プログラムについて、ニューヨーク・タイムズ紙の国家安全保障担当記者のスコット・シェーンと内部告発者保護団体「政府の説明責任プロジェクト(Government Accountability Project)」で国家安全保障および人権の部門責任者で、司法省元倫理顧問のジェスリン・ラダックの2人を迎え、話をききます。

    dailynews date: 
    2013/3/11(Mon)
    記事番号: 
    2
  • アンワル・アウラキ:いかにしてオバマ政権が米国生まれの聖職者の殺害を正当化し実行したか NYタイムズ紙1面記事

    ジョン・ブレナンのCIA長官就任が承認されましたが、本日は、ブレナンがオバマ大統領のテロ対策担当特別顧問だった際に起きた最大の問題の1つ、米国政府による標的殺害──アンワル・アウラキの殺害──について検証していきます。米国生まれの聖職者アウラキは、2011年9月の米無人機攻撃で、米国市民のサミル・カーンとともに死亡しました。アウラキの16歳の息子アブドルラーマンも、その数週間後に別の無人機攻撃で死亡しています。10日、ニューヨーク・タイムズ紙は「いかにして米国人が米国の攻撃照準に入ったのか」と題したアンワル・アウラキ殺害に関する一面記事を掲載しました。この記事の取材班の1人、ニューヨーク・タイムズ紙のスコット・シェーンがワシントンD.C.から番組に参加します。

    dailynews date: 
    2013/3/11(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 国際女性デーにバンダナ・シバが語る「資本主義の家父長支配が女性暴力を悪化させた」

    国際女性デーの放送の最後は、インドのフェミニストで活動家、思想家のバンダナ・シバです。多数の著作があり、最新作はMaking Peace with the Earth(『地球との和平』)です。シバは「”暴力的”世界経済秩序」と彼女が呼ぶものが女性に及ぼす影響について、また昨年デリーで起きた23歳の学生の集団レイプ殺人事件を契機にインド全土で盛り上がった女性主導の反性暴力キャンペーンについて話します。世界的に知られる物理学者シバは、インドの一農民と巨大アグリ企業モンサントが対峙する最近の米連邦最高裁訴訟に関しても話します。「地球に対する経済や拝金主義や資本主義の家父長的支配を通じた多面戦争を終わらせましょう。私たちは自らも地球の一部だということを自覚せねばならならなりません」とシバは言います。「地球の解放、女性の解放、すべての人の解放が、自由の推進の次の一歩となり、平和構築の次の一歩にせねばなりません」。

    dailynews date: 
    2013/3/8(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 女性に対する暴力法 アメリカ先住民や性的少数者にも保護を拡大する歴史的修正

    家庭内暴力や性的暴行の被害者を保護する「女性に対する暴力法」(VAWA)」が、保護の対象を拡大した歴史的な修正新法としてオバマ大統領の署名で復活しました。VAWA法は1994年に成立しましたが、2011年に、新たな保護対象の拡大をめぐって共和党が修正案を阻止したため失効しました。修正新法は今年2月末、ようやく共和党が採決に合意したため下院で可決されました。新法はアメリカ先住民の部族の土地で起きた虐待に関して非先住民アメリカ人に対しても部族当局が公訴権を持つという画期的な追加条項を含みます。さらに史上初めてのこととして、ゲイ、レズビアン、バイセクシュアル、トランスジェンダーの虐待被害者をも保護対象に含むと特記してあります。ホワイトハウスで7日の同法再承認式に臨んだ2人のゲストを迎えます。フアナ・マヘル・ディクソンは「アメリカインディアン全国会議」(National Congress of American Indians)の初代副会長です。マラ・キースリングはトランスジェンダーの権利活動家で「トランスジェンダーの平等を求める全米センター」(National Center for Transgender Equality)の創設者で事務局長です。

    dailynews date: 
    2013/3/8(Fri)
    記事番号: 
    2
  • ウゴ・チャベス葬儀:米メディアの嘲りを尻目にベネズエラ大統領は国内外の貧困層を応援

    ベネズエラ大統領ウゴ・チャベスの葬儀に首都カラカスには彼の死を悼む数百万人が集まっています。ベネズエラ国民が安置された遺体を見送るため長蛇の列を作る中、世界30カ国以上の指導者たちが今日の告別式に出席する予定です。葬儀参列のために帰国したベネズエラのニューヨーク総領事カロル・デルガードにカラカスから話を聞きます。米国の企業メディアがチャベスを墓場までも追い回して一斉批判していることに対し、デルガードは、彼の社会政策がベネズエラの大多数を占める貧困層に恩恵を与え、さらに世界的にその影響を広げ、米国の貧困地区にまで影響を及ぼしたにもかかわらず、そしてむしろそれ故にこそ、彼は攻撃されているのだと主張します。

    dailynews date: 
    2013/3/8(Fri)
    記事番号: 
    1

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