デイリーニュース

  • 米国は化学兵器使用疑惑のシリアに攻撃準備 英国議会はシリアへの軍事介入を否決

    国防総省の複数の高官が明らかにしたところによると、米海軍はすでに巡航ミサイル「トマホーク」を搭載した駆逐艦5隻を地中海東部に配備し、起こり得るシリア攻撃への準備を行っています。一方、英国議会は29日、アサド政権が21日に使用したとされる化学兵器に関して、シリアに対して採られる国際的な行動を支援するという議案を否決しました。この動きは、反政府勢力が制圧している地区で毒ガス攻撃が使われたという証拠を一週間に渡り調査した国連調査団が31日に潘基文国連事務総長に対し調査の予備結果を提出する直前に起こりました。米国が国際的な連携態勢の模索を継続する中、ジョージ・メイソン大学の中東研究プログラム部長でJadaliyya.comの共同創設者バッサム・ハダッドに話を聞きます。「米国はイラクのファルージャやそれ以外の地域で、神経ガスのマスタード・ガスや白リン弾を実際に使用し、イラク全土に劣化ウラン弾を残して結果的に何世代にもわたる命と生活の破壊を行った国です。その国がいまシリアの人々を「守る」ために同じことをしなくてはならないと言うわけです。これから起こるであろうことは、どんな侵略、どんな攻撃であっても「守る」とは正反対のことです。いまここでテーマになっている特定標的の攻撃でシリアの人々を「守る」ことはあり得ない」とハダッドは言います。

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    2013/8/30(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 成長著しいチャータースクール・チェーン 試験点数を上げようと特殊教育が必要な児童を停学に

    デモクラシー・ナウ!共同ホストのフアン・ゴンザレスがニューヨーク・デイリー・ニューズ紙に書いた自身の記事について話します。ニューヨーク市で最も成長著しい公的チャータースクール(訳注: 公的資金で学区の規制を受けず運営される特別認可学校)チェーンの1つ「サクセス・アカデミー」が他の公立小学校に比べ甚だしく高い生徒の停学率を示しているというのです。「30人近い親たちが彼らの子供の教育に関する苦情を持ち込んできています。この子ども達は特別な配慮や特殊教育を必要とする、また行動に問題を抱える子ども達です」とゴンザレスは書きます。「親たちは、チャータースクールがテストの平均点を上げるために自分たちの子どもを除け者にしているまたは強制的に排除していると、感じています」。サクセス・アカデミーは、この高いテスト・スコアを資金を集めるために利用し、実際500万ドルの交付金を確保しました。現在この資金を使って20校あるチェーン・スクールを100校まで拡大しようとしています。ゴンザレスは内密に記録された面談録音を入手しました。この面談では、学校の経営者が母親に特殊教育が必要な彼女の園児を普通の公立学校に戻すように迫っています。

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    2013/8/30(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 歴史家テイラー・ブランチ ワシントン大行進と キング牧師の運動に対するケネディ大統領の嫌悪感を語る

    ワシントン大行進と、マーティン・ルーサー・キング師の「私には夢がある」演説50周年記念特集の一環として、公民権運動の記録で高い評価を受けるテイラー・ブランチに話を聞きます。ピュリッツァー賞受賞経験もあるブランチは、公民権運動時代の歴史を描写した大作America in the King Years(『キング牧師時代のアメリカ』)三部作で有名です。ブランチの新作は、大学の講義向けに三部作より編さんしたThe King Years: Historic Moments in the Civil Rights Movement(『キング師の時代:公民権運動の歴史的瞬間』)です。

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    2013/8/29(Thu)
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    2
  • シリアを巡る討論:アサドの化学兵器使用疑惑に対し 米国には武力行使のための証拠と権限をもっているのか?

    オバマ政権は米国内外の新たな障壁にも関わらず、シリアに対する武力攻撃を敢行しようとしているもようです。8月28日、国連安全保障理事会の非公式会議は、8月3週目にアサド政権軍が行ったとされる、グータへの化学兵器攻撃に対する軍事的な対応に、ロシアと中国が真っ向から反対したため、なんの合意にも達することができませんでした。英のデビッド・キャメロン首相は、国内の圧力が高まっていることから、シリアに対する武力行使については議会の承認を求める、しかもそれは国連による現在の調査完了してからになると発表しました。ワシントンでは、オバマ大統領に対し武力行使については議会の支持を求めるよう声が高まっていることから、ホワイトハウスは議員に対する要点説明を8月29日に行います。オバマ政権は収集した情報を近く公開すると見られていますが、アサド政権の関与を証明する決定的証拠は、未だあがっていないと疑問を呈す声もあります。シリアへの武力介入について、「ニュー・レフト・レビュー」(New Left Review)誌を編集しているタリク・アリと、「アトランティック」(The Atlantic)誌のエディター、ティーブン・クレモンズに議論してもらいます。

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    2013/8/29(Thu)
    記事番号: 
    1
  • ワシントン大行進から50年 1970年製作のドキュメンタリー映画が捉えたキング牧師の旅路

    ワシントン大行進50周年の本日の記念の1つとして、マーティン・ルーサー・キング師と公民権運動を描いたアカデミー賞候補のめったに見られないドキュメンタリー映画が全米で劇場上映されています。King: A Filmed Record...Montgomery to Memphis(『キング:フィルムが捉えた記録……モンゴメリーからメンフィスへ』)は大部分がオリジナルのニュース映像から構成され、1970年に全米650映画館で一夜のみ「1回きり」のイベントとして公開されました。しかしそれ以来ほとんど上映されることのなかった映画です。同映画からキングが50年前の1963年8月28日に行った有名な「私には夢がある」演説の抜粋を放送します。映画の共同プロデューサーのリチャード・カプランにも登場願います。

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    2013/8/28(Wed)
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    4
  • 福島の災害過酷度を引き上げ 放射性物質流出は「悪化する一方」と専門家

    日本の原子力規制委員会は28日、福島第一原発で放射能汚染水がタンクから漏れている直近の事故について国際原子力事象評価尺度(INES)の評価を正式に「レベル3」(重大な異常事象)に引き上げました。同原発を運営する東京電力は先週、高濃度放射能汚染水330トンが施設内貯水タンクから漏れたと発表しました。作業員チームが大急ぎで放射能汚染水を貯めているその他数百のタンクでの漏出の有無を検査しています。原子力規制委は東電が貯水タンクを正しくモニターしていなかったと批判しています。「問題は悪化する一方です」と警告するのは米国内70カ所の原子力発電所のプロジェクトをまとめてきた元原発会社幹部アーニー・ガンダーセンです。「放射能汚染水が漏れ出ていると言いますが、それはつまり同じ速さでこの原発内に地下水が漏れ入ってきているということなんです」

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    2013/8/28(Wed)
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    3
  • 環境活動家の勝利 バーモント州のヤンキー原発廃炉へ 他に続く原発は?

    米国で最古の原子炉の1つで最も物議を醸した1つでもある原子力発電所が2014年暮れに閉鎖されることになりました。同原発を運営するエンタージー社が27日に発表したもので、バーモント州バーノンに位置するバーモント・ヤンキー原発が経済的理由で閉鎖となります。この施設は何十年にもわたって抗議の対象で、何度も放射性物質であるトリチウムの漏出事故を起こしてきました。バーモント州上院は2010年、さらに20年の同原発の追加運用を許可する権限を州委員会に与える法案を否決しています。この閉鎖で米国の稼働原子炉は99基となります。本日のゲスト、原発会社幹部だったアーニー・ガンダーセンは日本で現在も続く東電福島原発の核災害の影響もあり、米国ではさらに多くの原発が閉鎖となるだろうと見ています。「こうした小規模の単基のみの原発で、特に福島第一と似たものは、これからさらに閉鎖に向かいます。なぜなら稼働43年近い老朽化した原発を運用して、しかも福島事故に関連した仕様変更に数億ドルをかけねばならないのは経済的にも意味をなさないからです」とガンダーセンは言います。

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    2013/8/28(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 近づくシリア攻撃 米国は暴力の上乗せを避ける外交路線を放棄するのか?

    英国は国連安全保障理事会にシリアへの軍事行動を認める決議案を提出する予定です。米国とその同盟国はアサド政権への攻撃を念頭に入れて準備を進めています。決議案は化学兵器を使用したとしてシリア政府を非難し、「市民を保護する必要な手段」を取ることを承認するものです。ロシアと中国はこれに拒否権を発動すると見られ、そうなると米国主導の空爆はNATO(北大西洋条約機構)経由で行われることになりそうです。オバマ政権はシリア国内でのこの軍事行動は化学兵器の使用に対するものであり、政権の退陣を求めるものではないとしています。しかし批判者は同じような主張がリビアへのNATO介入の当初にも行われたと指摘します。「軍事的な解決は存在しない」と言うのは政策研究所(Institute for Policy Studies)のフィリス・ベニスです。「米国からのさらなる攻撃は状況を悪化させるだけです。シリアの一般市民をよりひどい危険にさらすだけで、保護などしません」

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    2013/8/28(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 91歳の公民権運動動先駆者グロリア・リチャードソンが語る1963年のワシントン大行進で沈黙させられた女性たち

    50年前の8月最終週、マーティン・ルーサー・キング牧師、ジョン・ルイス、A・フィリップ・ランドルフ、バヤード・ラスティンなどの公民権指導者たちは、「ワシントン大行進」( March on Washington for Jobs and Freedom)で演説を行いました。一方、女性の公民権活動家たちはどこにいたのでしょう? この歴史的な行進で1分を少しだけ超えて演説した女性はたった一人、全米黒人地位向上協会(NAACP)のデイジー・ベイツだけでした。公民権運動の先駆者で、学校や病院といった公的機関から人種差別を撤廃するために闘ったメリーランド州の「ケンブリッジ非暴力活動委員会」(Cambridge Nonviolent Action Committee)の共同創立者であるグロリア・リチャードソンから話を聞きます。リチャードソンはワシントン大行進の演説者リストに含まれていましたが、彼女が聴衆の前に立ったときには「こんにちは」と言うチャンスしかなく、その直後にはマイクが奪われてしまいました。

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    2013/8/27(Tue)
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    1
  • ワシントン大行進から半世紀 キング牧師の「夢」はまだ途上と数万人が集会

    1963年8月28日に行われた「ワシントン大行進」の50周年を記念し、8月 24日、首都ワシントンでは数万人が集まり、ナショナル・モールを埋め尽くしました。演説者たちは、50年前のイベントでキング牧師がリンカーン記念館の正面階段で行った有名な演説"I Have a Dream"(『私には夢がある』)の中で語った目標が、どれほど達成されたかを振り返りました。本日は1時間たっぷり、24日のイベントのハイライトをお届けします。ジョージア州選出で13期目の下院議員で1963年の大行進の演説者で唯一存命中のジョン・ルイス議員、ジェシー・ジャクソン師、アル・シャープトン師、学生非暴力調整委員会(SNCC)創設者の一人で全米黒人地位向上協会(NAACP)の元代表ジュリアン・ボンド、米国労働総同盟産業別組合会議(AFL-CIO)のアーリーン・ホルト・ベーカー、教授で作家のマイケル・エリック・ダイソン、そして故メドガー・エバーズの妻マイリー・エバーズ=ウィリアムズなどの声をお届けします。キング師の息子マーティン・ルーサー・キング3世は演説で、「過去のことをノスタルジックに記念したり、自己満足に浸ってお祝いをしている場合ではありません。 我々はまだ道程なかばであり、もっと多くのことができるし、しなければいけません。

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    2013/8/26(Mon)
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    1

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