デイリーニュース

  • モスクからサッカーリーグまで:イスラム教徒と活動家を標的にしたニューヨーク市警の極秘スパイチームの内幕

    ニューヨーク市警察(NYPD)は9.11以降、国家安全保障局(NSA)よりもある意味ではさらに攻撃性のある諜報活動を行ってきました。その中核にあるのが、アラブ系とイスラム教徒の米国人たちを標的にした、彼らの生活、仕事、信仰の場でのスパイ活動です。2010年までNYPDの「人口統計部」として知られていた部署は、極秘にイスラム教徒の学生グループに潜入し、モスクに情報提供者を送り込み、レストランや理髪店やジムで盗聴し、巨大な情報データベースを構築しました。このプログラムは、国内スパイ活動をすることを禁じられている米中央情報局(CIA)の協力の下に確立されました。1ヶ月前の8月には、NYPDが、十数のモスクを含む少なくとも50のイスラム系組織をテロリスト集団と見なしたことが明らかになりました。これによって彼らは、モスクに諜報員を送り込み、礼拝者らを偵察し、極秘の録音をするといった「テロ計画調査」(Terrorism Enterprise Investigations)と呼ばれる活動を実施することができます。NYPDのスパイ・プログラムを明らかにし、ピュリッツァー賞を受賞したAP通信の二人の記者、マット・アプッゾとアダム・ゴールドマンから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/9/17(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ワシントン海軍基地銃撃事件  退役軍人局で精神疾患治療を受けていた容疑者は、どうやって安全検査をくぐり抜けたのか?

    ワシントンDCの海軍基地で9月16日、銃を持った男が発砲し、12人が死亡、数人が負傷しました。男はその後、警察との銃撃戦で死亡しました。この男はアーロン・アレクシスと確認されました。彼は34歳の元海軍予備兵で、発砲が関わる事件で過去に少なくとも2回逮捕された経歴がありながら、ワシントン海軍工廠へ入る警備検査では問題なしとされました。アレクシスは、当局が言うところの「不品行の傾向」のため、2011年に海軍予備軍から除隊されました。APの記者マット・アプッゾとアダム・ゴールドマンから話を聞きます。二人は、アレクシスが 「声が聞こえる」といった症状を含む重度の精神疾患で、退役軍人局内の医師たちによって治療を受けていたことを明らかにしています。

    dailynews date: 
    2013/9/17(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「テロは我々の歴史の一部」:アンジェラ・デイビスが63年の教会爆破、「ボムミンガム」での幼少期を語る

    15日は、公民権運動の分岐点となったアラバマ州バーミンガムの16番通りバプティスト教会爆破事件から50年となります。1963年9月15日、KKK(クー・クラックス・クラン)が仕掛けたダイナマイトで11歳のデニーズ・マクネア、14歳のキャロル・ロバートソン、シンシア・ウェズリー、アディ・メエ・コリンズの4人の少女が教会で死亡、20人が負傷しました。この爆破事件に関し逮捕者は14年間いませんでした。本日は、世界的に有名な作家、活動家そして学者で、カリフォルニア大学サンタクルーズ校名誉教授のアンジェラ・デイビスに話を聞きます。デイビスは昨夜、公民権と修復的司法プロジェクトがカリフォルニア州オークランドのノースイースタン州立大学ロースクールで開催したイベントで講演しました。

    dailynews date: 
    2013/9/16(Mon)
    記事番号: 
    3
  • アンドリュー・ベースヴィッチが語る「傷つけられた信頼:米国民がいかにして兵士と国を裏切ったか』

    新著Breach of Trust: How Americans Failed Their Soldiers and Their Country(『傷つけられた信頼:米国民がいかにして兵士と国を裏切ったか』)で、アンドリュー・ベースヴィッチは、米兵と彼らを戦争に送り込んだ社会の間で深まりつつある溝について書いています。ベースヴィッチは23年間米陸軍に所属し、大佐の階級で退役しました。現在はボストン大学の歴史と国際関係論の教授です。彼の息子アンドリューは、イラク戦争で戦死しています。ベースヴィッチは、「イラク戦争が終わった今、米国民は、数千人の兵士を失うことの意味を問いかけているかもしれません。私も、あまり成功していないものの、この問いに取り組んでいる」と書いています。

    dailynews date: 
    2013/9/16(Mon)
    記事番号: 
    2
  • シリア化学兵器の米露合意は帝国主義的でない新しい国際主義につながるか?

    米、仏、英政府は、シリアの化学兵器廃棄に関し、明確な拘束力のある期日を決めるという強くしっかりした国連の決議を求めることで合意しました。この発表は、米露が2014年半ばまでにシリア政府に化学兵器を廃棄させる枠組みで合意した2日後に行われました。本日は、長年ロシアの取材をしているネイション誌のカタリーナ・ヴァンデン・ヒューベルと、大学教授でBreach of Trust: How Americans Failed Their Soldiers and Their Country(『傷つけられた信頼:米国民がいかにして兵士と国を裏切ったか』)の著者アンドリュー・ベースヴィッチに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/9/16(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 「万人の不平等」ロバート・ライシュが警告 過去最大の収入格差が民主主義を破壊する

    5年前の9月15日に米国の大手証券会社リーマン・ブラザーズが破綻し、それが引き金となって大恐慌以来の最悪の金融危機が始まりました。今では、上位1%の富裕層と残りの99%の格差は史上最大となっています。最近の研究によると、リーマン・ショックによる景気後退が終わってからの総所得の伸びのうち、95%は上位1%の富裕層が稼ぎました。「景気が回復期に入って以来の増収分のほとんどすべてが最上位の富裕層の手に落ちた。トップ1%の儲けぶりは、大恐慌の前の年1928年に記録したよりもすごい」と前労働長官のロバート・ライシュは言います。「大部分のアメリカ人は暮らし向きが悪くなる一方です。米国の賃金の中央値は、インフレ調整すると下がり続けています」。ライシュは新作ドキュメンタリーInequality for All(『万人の不平等』)で中心人物として描かれています。本日の番組では、シリアのことや、9月17日のオキュパイ・ウォールストリート運動2周年、オバマの医療制度改革、ミルトン・フリードマンとチリのピノチェト独裁の関係などについて話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/9/13(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 米国の貧困:格差が記録的広がりを見せる中 忘れ去られた貧困層を サーシャ・アブラムスキが語る

    新たな研究によって、米国の所得の格差は記録に大きくなっていることが分かりました。ある税申告の分析は、2012年の米国の富裕層1%の所得と、それ以外の99%の市民の所得の間に空前の差があったとしています。米国のトップ1%にあたる層は、世帯収入全体の19パーセント以上を稼ぎ、これまでの最高だった1927年の格差記録を破りました。米国の所得格差は過去約30年に渡り拡大しつづけてきました。新刊書The American Way of Poverty: How the Other Half Still Lives(『米国の貧困:生き続ける「もう一つのアメリカ」』)の著者サーシャ・アブラムスキに話を聞きます。同書は1962年のマイケル・ハリントンの画期的著書The Other America(『もう一つのアメリカ 』)で、「豊かさの時代」を享受することのなかった人々の生活を記録した精神を引き継いだ作品となっています。ハリントンの著書に刺激され、当時のリンドン・B・ジョンソン大統領は「貧困撲滅運動」を起こしました。

    dailynews date: 
    2013/9/12(Thu)
    記事番号: 
    4
  • 歴AFL-CIO:非労働組合員 移民 低賃金労働者にも 投票権解放へ 史的決断

    米国労働総同盟産業別組合会議(AFL-CIO)は、従来同連盟に含まれていなかった移民、低賃金労働者を含む、数千万人の労働組合非加入者の参加を求めていく新たな計画を発表し、これは労働者の権利にとって大きな前進となる可能性があります。この動きは、労組の会員数が大幅に減少し、労組の本拠地と見なされてきたウィスコンシン州などで団体交渉権が削減されるなどの現象を見てのことです。一方ウォルマートや、マクドナルドなどのファーストフード・チェーン店の労組非加入労働者は、賃上げを求める1日ストを行い、弾みをつけています。「テキサス労働者擁護プロジェクト」(Workers Defense Project in Texas)理事長で、AFL-CIOが4年ごとに開く総会に出席したばかりのクリスティーナ・ツィンツンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/9/12(Thu)
    記事番号: 
    3
  • スノーデン文書で明らかになった、NSAのイスラエルスパイへの 無実の米市民のメール 携帯メール 通話などの 生情報譲渡

    オバマ大統領の確約にも関わらず、米国家安全保障局(NSA)を巡るスキャンダルは、引きつづき拡大しつづけています。英ガーディアン紙は、NSAが日常的に米市民についての手の加えられていない情報をイスラエルに渡していた、と報道しています。「NSAは、同局が『未加工通信情報』と呼ぶ、誰にいつ電話したか及び、通話内容、メール本文、携帯メール、チャットなどの内容を含む情報を共有してきたのです」とアメリカ自由人権協会(American Civil Liberties Union/ACLU)のアレックス・アブドは言います。「これらの情報のすべてが渡されていたようです。」加えてアブドに、NSAが16000件の米国の電話番号を誤って「警戒リスト」に載せていたことを証明する文書の機密指定を政府に解除させることに成功した、ACLUの闘いについて話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/9/12(Thu)
    記事番号: 
    2
  • フアン・ゴンザレス「ミューヨークはここ50年で最も進歩的な市政府を選ぶことになりそうだ」

    億万長者のマイケル・ブルームバーグ市長による3期ににわたる市政を経たニューヨークでは、9月第1週に行われた予備選挙で、進歩派の候補たちが圧倒的な勝利をおさめました。市長候補のビル・デブラシオは、ブルンバーグによる市警の「路上尋問」(stop and frisk)反対を表明し、拡大する貧富の差に対策を打つことを公約したことで民主党候補のトップに躍り出ました。市議選候補者予備選についても、多くの進歩派候補が予期せぬ勝利をおさめています。「ニューヨーク市は、ここ50年で 最も進歩的な市政を選出しようとしています」と、デモクラシー・ナウ! 共同司会者で、ニューヨーク・デイリー・ニュースのコラムニストも務めるフアン・ゴンザレスは語ります。

    dailynews date: 
    2013/9/12(Thu)
    記事番号: 
    1

Pages