石油大手BP社は、11人の作業員が死亡し、約500万バレルの原油をメキシコ湾に流出した、2010年4月の米国史上最悪の湾岸原油流出事故の裁判に再出廷しました。9月30日、裁判の第二段階が始まり、弁護団は、同社が原油の流出量について嘘をついたこと、大事故に対処する準備がされていなかったこと、流出を止めるための栓閉めを迅速に行わなかったことなどで同社を非難しました。「環境人権擁護の会」(Advocates for Environmental Human Rights)の共同代表で、ニューオーリンズの環境正義問題を専門とする弁護士のモニーク・ハーデンに、ニューオーリンズから話を聞きます。BP社による原油流出事件の後、同社が、企業が引き起こした傷害や被害に対する損害賠償支払い額を減らす実績を売りにする賠償要求処理会社と契約を結んだ顛末が、ハーデンの団体によって暴露されました。メキシコ湾岸の海岸線を破壊し、地域の洪水と高潮の危険性を高めた責任に関して石油ガス会社97社に対する訴訟を起こした「ルイジアナ東南部洪水保護局東支部」(Southeast Louisiana Flood Protection Authority — East)の副代表ジョン・バリーからも話を聞きます。