デイリーニュース

  • 討論: 米の武力行使は アサドに対抗するシリア反政府派への救援となるのか?

    ワシントンと世界各地で、シリアに対しどのような行動をとるべきかの議論がつづいています。
    今日は米議会が武力行使を承認すべきかについて見解の異なる、シリアの反政府派活動家2人に話を聞きます。ロンドンから参加のシリアの政治的敵対勢力「新たなシリア国家への潮流の構築」(Building the Syrian State Current)グループのリム・トゥルクマニは、米国はシリアがこの危機を外交的に解決することを援助する「歴史的チャンス」に直面していると語ります。「米国がこの危機に対して武力行使すれば、政治的には失敗ということになります」と彼女は言います。「ダマスカス人権問題研究センター」(Damascus Center for Human Rights Studies)理事で、反体制派の「シリア国民評議会」(Syrian National Council)の外交問題担当部長を務めたこともあるラドワン・ジアデは、シリアに対し軍事介入以外の選択肢はありえず、その場合、米国の参加が決定的だと主張します。「軍事介入以外の選択肢はありません」とジアデは言います。「実現しなければ、アサド大統領はこの殺戮をつづけるでしょう」

    dailynews date: 
    2013/9/5(Thu)
    記事番号: 
    2
  • グレイソン下院議員シリア攻撃について語る 米議会は「戦争ビジネス」を拒否して 国内問題に集中すべき

    オバマ政権は9月4日、シリアへの軍事介入に関する議会承認への最初のハードルを乗り越えました。米上院外交委員会がシリア空爆を認める決議案を10対7で可決したのです。下院での決議反対派の先頭に立つ民主党のアラン・グレイソン下院議員に話を聞きます。グレイソン議員は「シリア攻撃反対」サイト「Don’tAttackSyria.com」を開設し、議会にシリア攻撃を承認しないよう呼びかける嘆願書への署名を集めています。「世界でなにか悪いことが起れば、米国は必ず空爆を行うべきだという考え方には、非常に不安を覚えます」とグレイソン議員は言います。「オバマ大統領はかつて、このような考え方を批判したのに、今では受け入れてしまっている。米国が単独で行動を起こし、アサド政権を懲らしめる責任は全くありません」

    dailynews date: 
    2013/9/5(Thu)
    記事番号: 
    1
  • シリア攻撃に突き進む米国 毒ガス兵器問題でのオバマ政権への疑問が浮き上がる

    3日の米上院シリア問題公聴会でジョン・ケリー国務長官は、多数の死者を出した8月下旬の化学兵器攻撃はアサド政権に責があるとする動かぬ証拠があると主張しました。しかし軍事行動を求める米政府の主張には重要な部分で疑問が残ります。そのことに関してマクラッチー紙の記者、マーク・サイベルに話を聞きます。シーベルは同紙の最新記事 To Some, U.S. Case for Syrian Gas Attack, Strike Has Too Many Holes(『一部の人にとっては、シリアの毒ガス攻撃、に対する米政府の空爆への論理は穴だらけ』)を共同執筆ました。「国連による毒ガス調査の正確度にも疑問が残りますし、この攻撃で殺された人の数、さらにはどの順番で何が起きたのかという米政府の説明についても、いろいろ矛盾があるのです」とサイベルは話します。米政府は今回の件に関して「人的情報、通信情報、地理空間での諜報情報などの流れをいくつも収集した」とし、それらの情報からアサド政権が3日前から攻撃の準備をしていたことを証明した、としています。「それなら2つの疑問が生まれる」とサイベルは書いています。

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    2013/9/4(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 米主導の攻撃に焦点がおかれ その影で見逃されるシリアでの人道的危機への対応の失敗

    米国がシリアへの軍事力行使を話し合う中、国連はこの内戦を逃れて国外へ逃げたシリア難民数が200万人を超し、居住地から別の地域に避難した国内難民も400万人になったことを明らかにしました。この12カ月でシリアを逃れる子供や女性や男たちの波は10倍近くに膨れ上がりました。平均すれば毎日5000人近くがシリアの隣国へ逃げ込んでいることになります。国連は8月、この内戦は1994年のルワンダ大虐殺以来最悪の難民危機になるだろうと警告しました。シリアでの戦闘で殺された人の数は2011年以降10万人を超え、うち7000人ほどが子供たちです。レバノン・ベイルートから国際救済組織オックスファムのアメリカ代表レイモンド・オッフェンハイザーに話を聞きます。彼はヨルダンとレバノンの難民キャンプから戻ったばかりです。

    dailynews date: 
    2013/9/4(Wed)
    記事番号: 
    1
  • デビット・フロスト 享年74:ロン・ハワード監督が語るリチャード・ニクソンとの歴史的インタビュー

    英国放送業界の伝説的人物デビッド・フロストが心臓発作のため死去しました。74歳でした。彼はテレビ番組の司会者として50年以上活躍し、お得意の長時間インタビューでその名を知られていました。最も有名なのは、1977年の、失脚した米国元大統領リチャード・ニクソンとの一連の歴史的インタビューで、ニクソンはそのとき辞職して3年経っていました。このインタビューは28時間以上続き、最終的にはニクソンが、ワシントンD.C.のウォーターゲート・ビル内で野党民主党を盗聴したことととその後の隠蔽における役割に関して、暗黙のうちに罪を認める結果に終わりました。このインタビューはその後、アカデミー賞受賞監督のロン・ハワードによって2008年に『フロスト×ニクソン』として映画化されました。デモクラシー・ナウ!は2008年12月、ハワードに同映画についてインタビューしています。

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    2013/9/3(Tue)
    記事番号: 
    3
  • AT&Tとの極秘取引で、26年間分の米国通話記録を入手できる麻薬取締局

    ニューヨークタイムズ紙は、米国の麻薬取締局(DEA)が国家安全保障局(NSA)よりも広範囲に渡る米国通話記録データを持っていることを明らかにしました。「半球プロジェクト」(Hemisphere Project)と呼ばれるDEAの極秘プログラムの下で、DEAはAT&Tの設備を経由して送受信された全ての通話記録を1987年までさかのぼって入手することができます。この期間は、ジョージ・W・ブッシュ大統領の下で始められたNSAによる通話記録データ収集よりも長い期間をカバーしています。毎日、およそ40億の通話記憶がデータベースに入れられ、それはAT&Tによって保管されています。米政府はAT&Tの社員に報酬を払って、DEAの複数の部署に出向させ、DEAが行政召喚状を入手したら即通話記録を渡せるようにしています。DEAはこのデータは、電話を頻繁に変える麻薬密売人たちを捕らえるのに役立つと述べてますが、人権擁護活動家らはプライバシーに関する大きな懸念を引き起こすと述べています。ニューヨークタイムズ紙の国家安全保障担当記者で、Drug Agents Use Vast Phone Trove, Eclipsing NSA’s(『麻薬取締局がNSAを上回る通話記録データを使用』)という記事を共同執筆したスコット・シェーンに話を聞きます。

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    2013/9/3(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 米国による軍事介入は、シリア内戦を「広範囲地域紛争」に変えるか?

    オバマ大統領はシリア政府に対して行動を起こす前に議会の承認を求めると発表し、多くの人々を驚かせましたが、米政府は、その数日後、議会にシリア空爆を承認するよう促す「押し流し作戦」(flood the zone)と呼ばれるキャンペーンを始めました。米政府は8月31日、大統領が「シリア紛争での化学兵器あるいは他の大量破壊兵器の使用に関連して必要および適切であると確信するなら」、大統領が武力を行使することを許可する軍事決議案を発表しました。軍事介入に批判的な人々は、この決議草案は地上軍投入の可能性、あるいは結果的な他国への攻撃に道を開くだろうと言っています。「これは、シリア内と近隣諸国、特にレバノンとイランにおける勢力間の緊張を増大することになるでしょう」と、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの国際関係と中東研究の教授ファワズ・ガーゲスは言います。「米国の軍事介入は、地域勢力特に、サウジアラビア、トルコ、カタールといった勢力、そして他方でイラン、ヘズボラ、そして程度は軽いもののイラクといった勢力のシリアへの関与をより深いものとするでしょう。アラブとイスラム圏の人々が集合的に抱えている、欧米による覇権主義的な攻撃の記憶を呼び覚ますことになるでしょうね。アラブの頭の中では、イラクで起きたことはいまだに現実として生きていますから。

    dailynews date: 
    2013/9/3(Tue)
    記事番号: 
    1
  • クエストラブが語る 警察の人種プロファイリング、ヒップホップ、ミシェル・バックマン、今も続くソウルトレインの影響

    先月、ニューヨーク市警の路上尋問(stop-and-frisk)を違憲とする歴史的な判決が下されたばかりですが、本日は、グラミー賞受賞バンド、ザ・ルーツのアミア・”クエストラブ”・トンプソンが番組に参加し、警察から繰り返し人種プロファイリングを受けた彼自身の経験を語ります。彼が初めて警察から嫌がらせを受けたのはフィラデルフィアにいた10代の頃、聖書の勉強に向かう途中でした。ヒップホップで最も有名なアーティストの1人にもかかわらず、最近でも、数週間前にニューヨーク市警察により車を停車させられました。またクエストラブは、ニューヨークのDJクール・ハークによる初のブロンクス・ブロックパーティー(地区祭り)開催から40年目を迎えたヒップホップの誕生40年についても話します。さらに彼の生い立ち、音楽的関心、NBCの深夜番組「レイト・ナイト・ウィズ・ジミー・ファロン」への進出、新著の回顧録Mo’ Meta Blues: The World According to Questlove(『モ・メタ・ブルーズ:クエストラブの世界』)について話を聞きます。

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    2013/9/2(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 連邦政府 医療および娯楽用マリファナ合法化の州法に異議は唱えず

    過去75年間にわたって米国は連邦法でマリファナの使用を禁止してきましたが、司法省は今後、各州が娯楽用のマリファナの使用、製造、配布、販売を合法化することを妨げないと発表しました。この変化は昨年2012年にコロラド州とワシントン州でマリファナ合法化が住民投票で可決されたのを受けてのものです。これは司法副長官ジェイムズ・コールによる覚書の中で触れられたもので、この決定の理由に「訴追するための資金不足」をあげています。副長官は連邦法ではなおもマリファナは違法だとしており、司法省がこれからも各州が未成年へのマリファナの販売や州を越えた売買、ドライバー中にマリファナ使用して起こした事故を取り締まるように求めていることを強調しています。「マリファナについては文化的要素が強く、判断の基準にかなりの変化が起きています。それに政治家たちがやっと追いついてきたところなのです」と話すのはベテラン調査報道ジャーナリストでSmoke Signals: A Social History of Marijuana — Medical, Recreational and Scientific(『スモーク・シグナルズ:マリファナの社会史──医療用、娯楽用、そして科学用』)などの著書を持つマーティン・リーです。

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    2013/8/30(Fri)
    記事番号: 
    4
  • NFL 脳損傷 アルツハイマー うつ病に苦しむ元選手たちと和解

    全米フットボール連盟(NFL)が元選手たちからの集団訴訟で和解しました。元選手たちは同連盟がスポーツの暴力で利益を上げたのに、脳震盪や繰り返される頭部打撃の危険性を隠していたとして訴えていました。NFLは29日、過去すべての選手たち、またすでに亡くなっている選手に関してはその配偶者たちに計7億6500万ドルの損害賠償を支払うことに同意しました。この訴訟は元選手4500人が起こしたもので、中には脳損傷やアルツハイマー、うつ病に苦しむ元選手もいます。ちょうど2013年のフットボールシーズンが始まるところで、全米各地でNFLも大学や高校フットボールももうすぐキックオフとなります。「この訴訟が起こされ多くの報道がなされたことで、コーチや親たちがその問題を認識し子供たちにもずっと健全なやり方で指導して守り、脳震盪を起こしたときにその徴候に気づくにはどうするかを考えるきっかけになってほしいと思っています」と話すのはナショナルパブリックラジオ(NPR)で「Only A Game」という番組のホストをするビル・リトルフィールドです。彼はスポーツにおける脳震盪の問題を過去10年にわたって追ってきました。

    dailynews date: 
    2013/8/30(Fri)
    記事番号: 
    3

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