デイリーニュース

  • 国家安全保障書簡によって、かん口令を敷かれた元インターネットプロバイダーが語る 6年にわたる沈黙強制

    6年間にわたってFBIのかん口令下にあった人物と共に、米政府の監視とインターネットのプライバシーについての議論を続けます。「カリックス」という、ニューヨークを拠点としたインターネット・サービス・プロバイダーを経営していたニコラス・メリルに対し、2004年のはじめ、彼の顧客の一部についての詳細な個人記録を引き渡すことを命じる国家安全保障書簡が発行されました。この書簡の受取人は、法律によって、FBIと接触をもったことを他言することが禁じられています。国家安全保障書簡を受け取った後、かん口令を敷かれた米国市民はメリルの他にもいますが、FBIの秘密の戦術に立ち向かったのは彼が初めてでした。メリルは、アメリカ自由人権協会に行き、国家安全保障書簡の規則に対する初めての訴訟を起こしました。この訴訟においては、メリルの身元は単にジョン・ドウ(名なしの権兵衛)とされました。2010年8月にFBIとの合意が成立して初めてメリルは自分の身元を公にすることができるようになりました。「[この裁判では]米国愛国者法の中の国家安全保障書簡の条項が違憲であると、二度判決が下される結果となりました」と、メリルは言います。「しかし、われわれは最高裁に行って、国家全体に影響を及ぼす、最終的な拘束力のある判決を得るところまでは行くことができませんでした。

    dailynews date: 
    2013/8/13(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 独占放送:スノーデンのEメールサービス会社所有者が語る、米政府に従うよりもラバビット閉鎖を彼が選んだ理由

    国家安全保障局の内部告発者エドーワード・スノーデンが使用していたと見られていた暗号化電子メールサービス「ラバビット」が突然閉鎖しました。この動きは、米政府が顧客情報へのアクセスを得ようとしていたとみられる法的闘いの最中に起こりました。デモクラシー・ナウ!の独占放送で、ラバビットの所有者であるラダー・レビソンと、彼の弁護士ジェシー・ビノールに話を聞きます。「残念ながら今回の件について話すことはできません。信じてください、私は話したいんですよ」と、レビソンは言います。「アメリカ国民が我々の政府が何をしていたかを知ったら、彼らは二度とそんなことはさせないでしょう」。顧客へのメッセージとして彼は8月第2週に次のように述べました。「私はアメリカ国民に対する犯罪に加担するのか、それともラバビットを閉鎖することによって約10年間懸命に取り組んだ仕事に別れを告げるかという難しい決断をすることを余儀なくされました」。レビソンは、彼を決断に導いた過去6週間にわたる出来事について語ることを禁じられていると言います。ラバビット閉鎖直後、暗号化電子メールサービスを提供する「サイレント・サークル」も閉鎖を発表しました。

    dailynews date: 
    2013/8/13(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 「間接的人種差別」 NYPDの路上尋問は違憲と連邦裁判事が判決

    連邦裁判所は、ニューヨーク市警が活用し議論を呼んでいる路上尋問(stop-and-frisk)は違憲であるとの歴史的な判決を下しました。連邦地方裁判所のシーラ・シェンドリン判事は、厳しく批判的な判決文の中で、警察は彼女が呼ぶところの 「間接的な人種差別政策」を頼みとし、その影響を受けた警察官たちが、「白人種であれば呼び止められることはないような状況で黒人やヒスパニック」を呼び止めることが日常化してしまった、と述べています。警察は2002年以来、500万回以上の路上尋問を行いました。警察自身が作成した報告書によると、呼び止められて身体検査を受けたニューヨーク市民の10人中ほぼ9人は無実だったといいます。約200ページの判決文の中で、シーラ・シェンドリン判事は次のように記しました。「何人も、普段の生活を過ごすために外出するだけで呼び止められる、そんな不安の中で生きるべきではない。犯罪を犯す黒人やヒスパニックがいることを根拠に、黒人やヒスパニックの男性を標的にすることは、平等の根本的原則を侵害するものである。」彼女はさらに、警察内部からだけでなく、地域住民からの意見を取り入れた改革を監視するための連邦監視員を任命しました。ニューヨーク市のマイケル・ブルームバーグ市長は同判決に怒りの態度を示し、市側は公正な裁判を受けられなかったと判事を非難しました。

    dailynews date: 
    2013/8/13(Tue)
    記事番号: 
    1
  • クエストラブ 自らの音楽的生い立ち ヒップホップ誕生40年 『ソウル・トレイン』 回顧録『モー・メタ・ブルース』を語る

    今週はヒップホップ文化が誕生して40年です──ニューヨークのDJクール・ハークが最初のブロンクス・ブロックパーティー(地区祭り)を開いたのがちょうど40年前でした。その文化の幅広さと影響力を代表する1人アミア・”クエストラブ”・トンプソンに話を聞きます。ウエスト・フィラデルフィア生まれで子供のころから音楽の中で育ったクエストラブは友達と立ち上げたザ・ルーツのドラマーとして有名になりました。ザ・ルーツはネオ・ソウルミュージックとコンシエンシャス・ラップという新世代の音楽をを形成する一翼を担った伝説的バンドです。バンド結成20年を超え、ザ・ルーツはいまNBCの夜のトーク番組『レイト・ナイト・ウィズ・ジミー・ファロン』の専属スタジオバンドです。クエストラブはまた多作な音楽プロデューサーでDJでもあり、ツイッターで音楽分野から食べ物や政治まですべてを語って約260万人フォロワーを持つソーシャルメディアの大有名人です。そのクエストラブに自身の生い立ち、音楽的関心、「レイトナイトショー」への進出、そして新著の回顧録Mo’ Meta Blues: The World According to Questlove(『モ・メタ・ブルーズ:クエストラブの世界』)について話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/8/14(Wed)
    記事番号: 
    3
  • クエストラブが語る 警察の人種プロファイリング 路上尋問 トレイボン・マーティン判決から得たメッセージ

    今週12日、ニューヨーク市警の「ストップ&フリスク」と呼ばれる路上尋問手法が違憲だという歴史的判決が出されました。それを受けて、本日はグラミー賞受賞バンド、ザ・ルーツのアミア・”クエストラブ”・トンプソンが、自身が受けた警察による人種プロファイリングの経験を話します。彼が最初に警察による嫌がらせを受けたのは、十代の時で、フィラデルフィアで聖書の勉強に行く途中だったと言います。最も直近に受けた嫌がらせは2週間前、車に乗っていたときにニューヨーク市警に車を止めるよう強制されたことです。ヒップホップ界で最も賞賛を受けているアーティストの1人である彼にしてこうです。彼はまた1人のアフリカ系アメリカ人男性として、トレイボン・マーティン殺害事件でジョージ・ジマーマンが無罪になった件からも受け取ったメッセージがあると言います。「つまり俺たちはどうやっても有罪なわけだ。だからこっちは他の連中が安全で快適だって感じられるようにする方法を見つけなきゃダメだってことです。たとえそれが自分の魂を犠牲にすることになっても」

    dailynews date: 
    2013/8/14(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 死者多数 エジプト軍がモルシ派デモに3度目の大虐殺的弾圧

    エジプトから入ったばかりのニュースです。追放された大統領ムハンマド・モルシ氏を支持するムスリム同胞団のデモ参加者たちに対し、エジプト治安部隊が再び武力弾圧を行い多数の死者が出ています。報道によると、カイロのモルシ派野営所2カ所の急襲排除で数十人が死亡しました。インデペンデント紙カイロ特派 員のアラステア・ビーチは多くの遺体が収容されているというラバア・アダウィヤ広場近くの遺体安置所を取材しました。ビーチは負傷者の治療を行っている病院からの リポートで、自身の目で本日までに83〜84体の遺体を確認したと話しています。ほとんどが頭部を撃たれて死亡しており、警察のスナイパー攻撃に よるものであることを示唆しています。

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    2013/8/14(Wed)
    記事番号: 
    1
  • キング師に非暴力の思想を手ほどきしワシントン大行進を組織した黒人・同性愛者・平和主義者のバイヤード・ラスティン

    ホワイトハウスは、公民権活動家の草分け的存在だった故・バイヤード・ラスティンに最高位の文民勲章「大統領自由勲章」を授与することを発表しました。オバマ大統領はラスティンの他、クリントン元米大統領、オプラ・ウィンフリー、有名野球選手のアーニー・バンクスら15名にホワイト・ハウスで年内に授与する予定です。ラスティンはキング牧師の重要な相談相手で、彼にマハトマ・ガンジーの非暴力の教えを紹介しました。ラスティンは、キング牧師が1957年に南部キリスト教指導者会議を立ち上げる際にも協力しました。6年後、彼は歴史的なワシントン大行進のまとめ役を務め、経済的正義、完全雇用、投票権、機会均等を求める数十万人の人びとを集めました。「ラスティンは20世紀で最も重要な米国の社会正義活動家の1人です」とLost Prophet: The Life and Times of Bayard Rustin(『失われた主唱者:バイヤード・ラスティンの人生』)の著者ジョン・デミリオは語ります。「ラスティンは、人種分離など様々な形態をとっていた米国内の人種差別に注目を集める手段としてガンジーの非暴力を用いた先駆者です」。また、全米黒人地位向上協会(NAACP)会長のジュリアン・ボンドとラスティンのパートナーだったウォルター・ネーグルにも話を聞きます。

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    2013/8/12(Mon)
    記事番号: 
    2
  • ワイデン上院議員の元スタッフ 秘密の法律、国内スパイ、オバマの国家安全保障局改革を語る

    オバマ大統領は政府の監視政策と監視プログラムを改定するために様々な変更を提案しました。本日は、アメリカ国家安全保障局(NSA)に国内の監視を行わせるため、米国愛国者法の秘密の解釈を用いてたとしてオバマ政権を長らく批判してきた民主党上院議員ロン・ワイデンの元首席補佐官代理のジェニファー・ホルツァーに話を聞きます。「残念なことに、私たちがこの議論を行えた唯一の方法が、エドワード・スノーデンでした。ワイデン議員のもとで働いていた私たちは、政府がこの事実を公表するようあらゆる手を尽くしてきました。情報源や手法について言っているのではなく、慎重を要するような資料について言っているのでもなく、法的に認められていると彼らが信じていたことがらについて言っているのです」とホルツァーは話します。一方で、英紙ガーディアンは、米国民のメールや電話を令状なしで捜索するための膨大なデータベースへの秘密の裏口をNSAが持っていることを明らかにしました。エドワード・スノーデンによって漏洩された書類によると、NSA情報部員は、名前などの個人情報を使って米国の1個人のコミュニケーションを追跡することが可能とのことです。

    dailynews date: 
    2013/8/12(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ピート・シーガー 亡妻トシを回顧し 公民権運動のテーマソング「勝利を我らに」を歌う

    伝説の人ピート・シーガーとの対話をここニューヨークのデモクラシー・ナウ!のスタジオから続けます。1919年生まれのシーガーは現在94歳、アメリカのアイコンです。1940年代にはジョセフ・マッカーシー上院議員の魔女狩りに異を唱え、下院非米活動委員会で質問に答えることを拒否したために危うく収監されるところでした。シーガーは公民権運動の聖歌とも言うべき歌 We Shall Overcome (「勝利を我らに」)を一般に広めるのに大きな役割を果たしました。1960年代にはベトナム戦争への声高な批判者であり、当時の反体制シンガーたちを勇気づけたのです。その後は環境運動や反核運動の中心で活躍しました。いまから1カ月前の7月9日、彼の妻でアーティスト、映画監督のトシ・シーガーが91歳で亡くなりました。彼女はニューヨーク州を流れるハドソン川の清浄化を助ける「クリアウォーター」組織の年次資金集め大会「Great Hudson River Revival(大ハドソン川再生)」の重要な指導者で芸術担当プログラマーでした。彼女が亡くなったのは、シーガー夫妻結婚70周年のその日まであと2週間もない日でした。

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    2013/8/9(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 世界先住民国際デー オノンダガ族長オレン・ライオンズとピート・シーガーが語る

    数百人もの先住アメリカ人とその支援者たちが本日、ハドソン川を百マイル以上も漕いで下ってニューヨーク市にまでやってきます。先住アメリカ人とここまで旅してきたヨーロッパ人との間で協定が結ばれてちょうど400年が経ったことを記念するためです。このイベントは20年前に国連が宣言した世界先住民国際デーの一部です。今日はオレン・ライオンズと話をします。彼はオノンダガ国の「信仰を守る者 」であり、1982年に国連が先住民作業部会を発足させるのに助力しました。「私たちは― 今後7世代にわたる―、未来のことが、そして地球のことを心配しています。また人間がどう振る舞うかについても心配しています」とオレンは言います。「70億人もの人間に、地球との付き合い方についてどう教示すればよいのか、それを心配しています。 人間がそれを理解しない限り、そしてそれを人間のあるべき道に結びつけない限り、人類にとって未来はきわめて悲観的なものになるのです」。彼らの支援者の1人の伝説的フォーク歌手、バンジョー奏者、語り部、そして活動家でもあるピート・シーガーにも加わってもらいます。さらにもう1人、アンディ・メイジャーはTwo Row Wampum Renewal Campaign(トゥー・ロー・ワンパム再生運動)のプロジェクト・コーディネイターでオノンダガ国ネイバーズのメンバーです。

    dailynews date: 
    2013/8/9(Fri)
    記事番号: 
    2

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