デイリーニュース

  • エドワード・スノーデン ロシア入国を許可される NSAの機密情報収集活動を暴露してから数週間後

    国家安全保障局(NSA)の内部告発者エドワード・スノーデンが1カ月以上留まっていたモスクワの空港から外へ出る許可を与えられました。スノーデンはオバマ政権が彼のパスポートを無効にしたため、亡命受け入れを表明したラテンアメリカ諸国に向かうことができず、先週ロシアへの一時的亡命を申請していました。ロシア当局はスノーデンの亡命審査をする間、彼に仮入国の許可を与えました。この審査手続きは最長で3カ月ほどかかる予定です。今日は内部告発者たちの特集を一時間放送します。最初は、スノーデンが6月に機密を暴露した際に発表されたインタビューの抜粋です。彼はそのインタビューの中で、自分がNSAによる米国内および世界の電話やインターネット・データの令状なしの監視を暴露した本人だと明かしたのです。

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    2013/7/24(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 英国王の新継承者をめぐるメディアの熱狂が刺激する“全ての新生児が重要”な世界への希望

    世界中のメディアが熱狂する中、英国ロンドンで7月22日、ウィリアム王子とケイト・ミドルトンに男児が誕生しました。新王族が誕生するまでの数週間、メディアは絶えずこの話題を取り上げお祭り騒ぎとなりました。世界中の写真家が、記録的な熱波をものともせず、セント・メアリー病院の前で出産の知らせを待ち続けました。世界中からやってきた海外のテレビ報道班は、新生児の性別から妊婦であるケイトが陣痛をどう早めたかまで、あらゆることに関する憶測を再三にわたって熱狂的に報じました。ロイヤルべビーをめぐる大騒動に批判的で、ニュー・ステーツマン誌に最新記事"The Babies We Don’t Care About Today"(「私たちが今、気にもかけない新生児たち」)を発表した英国人ジャーナリスト、ローリー・ペニーに話を聞きます。「“ロイヤルベビー”が生まれたのと同じ日に、少なくとも700人の新生児が貧困の中に生まれたと見積もることができます」と、ペリーは言います。「そして今のところ、英政府は、そうした子供たち、特に片親や10代、シングルマザーのもとに生まれた子供たちの生活をより苦しくする政策を取っているのです。私は全ての新生児、全ての家族が重要に扱われる国に住みたいと思います。」

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    2013/7/23(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 米国無人機戦争について初めて漏えいされたパキスタン文書 民間人犠牲者数は少ないとする主張を突き崩す

    漏洩したパキスタン政府の報告書は、米国の無人機攻撃による民間人犠牲者が、オバマ政権がこれまでに認めようとしてきた数をはるかに上回っているという主張を補強しています。「調査報道ジャーナリスト協会」(The Bureau of Investigative Journalism)は、パキスタンの部族地帯における無人機攻撃の犠牲者について同国政府が独自に行った調査による数字を公表しました。このパキスタンの報告書は、2006年から2009年の間におこなわれたCIAによる75回の無人機攻撃とNATOによる5回の軍事行動を調査しています。それによると、こうした攻撃で少なくとも147人の民間人(うち94人は子供)を含む、少なくとも746人が死亡しています。これは、主要データに欠落があることを考えると、控え目な見積もりです。この民間人犠牲者の高い数値は、オバマ政権幹部と有力議員らによる発表とは明らかに矛盾するものです。調査報道ジャーナリスト協会の無人機調査チームのレポーター、クリス・ウッズにロンドンから話を聞きます。同チームは6月に、ジャーナリストに贈られるマーサ・ゲルホーン賞を受賞しました。

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    2013/7/23(Tue)
    記事番号: 
    2
  • デトロイト市が財政破綻:特任管理官は市が必要とする財源と年金受給者の権利を秤にかけるか?

    およそ180億ドルの負債に直面しているデトロイト市は、今まで破産申請をしたなかで、米国最大の自治体となりました。かつて米国第4の都市であった同市の衰退の中で突き付けられた厳しい現実です。モーターシティとして知られ、中産階級発祥の地であったデトロイトの自動車産業と製造業部門は崩壊しました。人口の着実な減少は税収という基盤を揺るがせ、同市は基本的なサービスの大規模削減と、米国最大級の凶悪犯罪率を抱えることになりました。連邦破産法第9条の申請は、年金と医療給付をもらう資格がある現在および過去の数千人の同市職員との長期に及ぶ可能性のある法廷手闘争を引き起こしています。特別任命されたデトロイトの危機管理官は、過去数年にわたる同市の減収に伴って縮小された基本的サービスを修復するために、年金削減は不可欠になるだろうと述べています。Detroit City Is the Place to Be: The Afterlife of an American Metropolis(『一度は行こうよデトロイト:崩壊後の米国大都市』)の著者であるマーク・ビネリから話を聞きます。

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    2013/7/23(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ハワード・ジン狩り:「民衆のアメリカ史」を州立学校から排除しようとした元インディアナ州知事

    AP通信が入手、公開した電子メールによると、元インディアナ州知事のミッチ・ダニエルズは、2010年のハワード・ジンの死去から数週間後、ジンの著作を州の学校から排除しようとしていました。ジンの著書の中には100万部以上を売り上げ、全国の高校や大学でいまだに使われている有名な『民衆のアメリカ史』などがあります。インディアナ州教育当局の幹部とやり取りをしたメールの中で、ダニエルズ元州知事は「この酷い反米学者はついに死んだ」と書いています。ダニエルズは『民衆のアメリカ史』を「全ページにおいて米国の歴史について偽りを述べる実に忌々しく、事実と異なる、デマ本」と述べ、「これがインディアナ州内で使われていないということを誰か保証してくれないか。もし、使われているなら、更なる多くの若者が強制的にこの完全に間違っている我々の歴史を教え込まれる前にどうやって排除できるだろうか」と問いかけていました。ダニエルズがインディアナ州のパーデュー大学の大学長に就任したばかりということもあり、ダニエルズの発言に対して学術界からは激しい怒りの声が上がっています。ジンのベストセラーの手引きとしての一次資料と評されている『肉声でつづる民衆のアメリカ史』をジンと共同で編集を行ったアンソニー・アーノヴと、ユニオン神学校教授のコーネル・ウエストの2人に話を聞きます。

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    2013/7/22(Mon)
    記事番号: 
    3
  • コーネル・ウェスト:オバマの発言の背後には「新たな黒人差別」を止められなかった事実 トレイボン・マーティン事件

    ジョージ・ジマーマンの無罪評決と米国の人種差別に対するオバマ大統領のコメントに対し、ユニオン神学校教授で、数多くの著作があるコーネル・ウエストに話を聞きます。ウエストは、トレイボン・マーティンと自分自身を照らし合わせたオバマ大統領の発言に対し、「その同一化は、貴重な、貧しい黒人たちを2世代近くにわたって破壊した刑事司法制度が存在するという事実を隠蔽し、封じ込めることにならないか。(オバマは)今まで一言も発言していませんでした。就任して5年、『新たな黒人差別』について一言も発言できませんでした。オバマ大統領とホルダー(司法長官)は、トレイボン・マーティンに関して連邦政府レベルで対応するでしょうか。そうしてくれると願っています。(しかし)あまり期待してはいけません。『この大統領は貧困層が犯罪者にされている事態に真剣に取り組んでいない』と言う人が大勢出てくるでしょう」と述べます。

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    2013/7/22(Mon)
    記事番号: 
    2
  • オバマ大統領「35年前ならトレイボン・マーティンは自分だったかもしれない」 無罪評決への抗議デモ続く

    非武装のアフリカ系アメリカ人の若者、トレイボン・マーティンを射殺したジョージ・ジマーマンに無罪評決が出されたことへの抗議行動は20日も続き、米国各地の都市に数千人規模のデモ参加者が集まりました。オバマ大統領は19日、無罪評決以来初めて、公の場でトレイボン・マーティンの死に関してコメントをし、ホワイトハウス記者会見室の記者たちを驚かせました。「最初、トレイボン・マーティンが撃たれた時、自分の息子に起こりえたかもしれないと言ったんです。そして、別の言い方をすれば、35年前ならトレイボン・マーティンは私自身だったかもしれない。デパートで買い物をしている時に後をつけられた経験がないアフリカ系アメリカ人男性はこの国ではほとんどいない。私を含めてね」とオバマ大統領は話しました。また、19日にニューヨークで行われた集会に参加したマーティンの母親シブリナ・フルトンによるコメントもお送りします。

    dailynews date: 
    2013/7/22(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 映画 『アクト・オブ・キリング』でインドネシアの「死の部隊」幹部が大虐殺の場面を再演

    新作ドキュメンタリー映画『アクト・オブ・キリング』(The Act of Killing)のジョシュア・オッペンハイマー監督へのロング・インタビューです。この作品は、1965年に民主的な選挙で選ばれた政府を転覆させた軍部と準軍事組織が百万人に上る自国民の大量虐殺を行ったインドネシアが舞台です。この軍事政権は米国が後援し、指導者のスハルト将軍はその後数十年にわたってインドネシアを支配することになりました。過去の大量虐殺を清算するための真実和解委員会が設けられたこともなく、殺人を実行した者が裁かれた例もありません。この映画が描き出すのは、そうした殺人者たちが今もなお多くの人々に英雄として称えられるインドネシアという国です。オッペンハイマーは8年以上かけてインドネシアの死の部隊の幹部たちを取材し、彼らと協力して虐殺の現場をリアルに再現する映画『アクト・オブ・キリング』をつくりあげました。幹部たちは各自の好みのアメリカ映画のスタイルを選んで殺人の場面を演じてみせます。典型的なハリウッド様式のギャング映画からミュージカル・ナンバーまで、さまざまなスタイルが使われています。取材された幹部の中でもとりわけ重要な人物はアンワル・コンゴといい、千人にも及ぶほどの多数の殺害を自らの手で実行し、現在は活動的な右翼民間軍事組織の創設者として崇められています。

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    2013/7/19(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 『歌うために生きる』: 元白人専用学校の黒人オペラ優等生 アパルトヘイト後の南アフリカ

    アパルトヘイト撤廃後の南アフリカはいまだにその新時代確立に苦戦していますが、新しいドキュメンタリー映画、I Live to Sing(『歌うために生きる』)では、過去には黒人生徒の入学が禁じられていたケープタウン大学オペラ科の秀才3人を追います。「長いあいだ、南アフリカでもその他の国々でも、オペラは完全にヨーロッパ文化であり、エリート向け、白人向けの芸術と見られてきました。白人は、黒人がオペラを歌うために必要な素養を身につけることはないと考えていましたし、黒人による南アフリカ政府もまたオペラは白人のものだと思っていました」と映画を監督したジュリー・コーエンは言います。本作は7月18日ニューヨーク市のPBS13局で初放映された後、オンラインでも公開されます。

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    2013/7/18(Thu)
    記事番号: 
    3
  • ネルソン・マンデラ95歳  ソウェトの元住居前でその苦難の物語を聞く

    南アフリカの初の黒人大統領で、アパルトヘイトを終わらせる苦闘のシンボルとして愛されるネルソン・マンデラの95歳の誕生日を記念して、世界中で行事が行われています。南アで長年活動してきたトレバー・ヌグワニが、デモクラシーナウ!をソウェトの町へ案内してくれました。マンデラの元住居前では、ヌグワニが、当時アフリカ民族会議(ANC)リーダーだったマンデラの、その後1990年にされるまで27年間投獄されることとなった、最初の逮捕について回想します。ヌグワニは、マンデラを94年の当選に導いた反アパルトヘイト運動に参加し、現在も同国の指導的な人権擁護活動家として活躍しています。

    dailynews date: 
    2013/7/18(Thu)
    記事番号: 
    2

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