デイリーニュース

  • グレン・グリーンウォルド:高まるNSA監視活動への反発に見る 米国政府がスノーデンを口止めしたい理由

    米国家安全保障局(NSA)による大規模監視活動について、議会で2度目の重要な公聴会が開かれます。番組では、内部告発者エドワード・スノーデンが暴露した内容を最初に記事にした、英ガーディアン紙のグレン・グリーンウォルド記者に話を聞きます。NSAは、それまでに公表していた範囲を超えて、通話記録とオンライン上の行動についての分析を行っていたことを認めました。「オバマ政権の高官が議会に対して嘘をつき、事実と異なる説明をしていたこと、また9・11後に議会が制定した広い範囲の数々の法令が、秘密裁判所が承認する秘密の法解釈によって大幅に歪曲されたこと。この二つの事実に対し、民主、共和両党の議員が怒りを募らせているということが、スノーデンが自らの自由や命も危険に晒してまで事実を晒そうとした動機の妥当性と、必要性を物語っています。」とグリーンウォルドは言います。「政府が隠している、本来秘密にするべきでない事実を、改革を促すために、世間に晒す行為を内部告発だとするならば、今我々が見ているのは、本来の内部告発の成果なのです。」

    dailynews date: 
    2013/7/18(Thu)
    記事番号: 
    2
  • トレイボン・マーティンの射殺者の無罪は珍しくない 100人以上の非武装の黒人が司法管轄外で殺されている

    最近の調査によると、トレイボン・マーティンが射殺され、その犯人が無罪判決を受けるのは珍しいケースではないということです。マルコムX草の根運動 (MXGM) が出版する年次調査広告書、「ゲットー・ストーム作戦」(Operation Ghetto Storm)によると、2012年には少なくとも136人の非武装のアフリカ系アメリカ人が警察、警備員、ボランティアの自警団に射殺されています。全般的に見ると司法管轄外の射撃で、28時間に1人の黒人が殺害されていることになります。本日は、MXGM のベテラン・オーガナイザーであり、Let Your Motto Be Resistance: A Handbook on Organizing New Afrikan and Oppressed Communities(『反抗をモットーとせよ:新しいアフリカ系米国人と抑圧されたコミュニティのためのハンドブック』)の著者でもあるカリ・アクノに話を聞きます。「これは黒人を犯罪者と見る固定観念の表れです」とアクノは語ります。「この固定観念は、米国全体にに体系的に存在しています。われわれはその核心に迫り、もっと深い話し合いをしなければなりません。今行われている(トトレイボン・マーティン判決への)大規模な抗議運動は、その話し合いを始める第一歩になると思います」

    dailynews date: 
    2013/7/17(Wed)
    記事番号: 
    3
  • ミシェル・アレグサンダー: 「ジマーマンの考え方」は貧困、服役、殺人歴のある若い黒人の命を脅かす

    「トレイボンに正義を」の抗議デモは、今週末100都市以上で行われる予定です。活動家らは連邦政府によるジョージ・ジマーマンの告訴とフロリダ州とその他多くの州で施行されている「スタンド・ユア・グラウンド(正当防衛)」法の撤回を求めています。本日はオハイオ州立大学の法学部教授でベストセラーのThe New Jim Crow: Mass Incarceration in the Age of Colorblindness(『新たな黒人差別:大量投獄に見る隠された人種差別』)の著者、ミシェル・アレグサンダーに話をききます。アレグサンダーは、マーティンの死を引き起こし、犯人が無罪になった偏見は米社会と米国の刑事司法制度そのものに深く根付いていると言います。「黒人の男性や少年を絶え間ない問題だとしていたジマーマンの思考は、米国の刑事司法制度、学校、そして政治をむしばみ、それがこのような悲惨な結果を生み、世界でも類を見ない刑務所制度を生み出し、犯罪者や重罪犯罪者の烙印を押されたことのある何百万人もの国民から基本的な公民権と人権を剥ぎ取る結果となっているのです。この考え方こそが、人種と階級で人を決めつけ、その人たちには最小限の配慮と懸念さえも与える価値がなく、残酷に取り扱われても無罪放免になる、という風習を生み出しているのです」

    dailynews date: 
    2013/7/17(Wed)
    記事番号: 
    2
  • カリフォルニア州の囚人 過去最大のハンストで 独房と刑務所の悪環境に抗議

    カリフォルニア州の囚人が、彼らが非人道的だと指摘する拘置所の環境に抗議するハンストは10日目に入りました。囚人の要求は、栄養ある十分な食事、グループ単位での刑罰の停止、厳重に警備された独房での長期にわたる監禁の禁止などです。この独房は「スペシャル・ハウジング・ユニット」と呼ばれ、3000人以上の囚人が人との接触もなく、窓もないところで拘留されており、10年以上もこの独房に拘留されている囚人もいます。独房禁止のためのカリフォルニア州家族の会( California Families to Abolish Solitary Confinement )の創設者のドロレス・カナルズに話をききます。彼女はペリカン・ベイ刑務所で12年以上も独房に監禁されているジョン・マルティネスの母親です。憲法上の権利センター(Center For Constitutional Rights)代表で、カリフォルニア州の刑務所の長期に渡る独房監禁に対する訴訟でペリカン・ベイ刑務所の囚人を代表する弁護団の代表でもあるジュールズ・ロベルにも話をききます。「全米で約8000人の囚人が独房に拘置されています。これは非人道的です。加えてカリフォルニア州のやり方は特に極端で、窓もなく、電話も使用できず、囚人を完全に孤立させようとしているのです」とロベルは説明します。

    dailynews date: 
    2013/7/17(Wed)
    記事番号: 
    1
  • ケビン・ゴストラ:大手メディアに無視されるブラッドリー・マニング裁判の内幕

    ブラドリー・マニングが問われている複数の罪状のうち、ウィキリークスへ何十万という機密文書を提供した際に犯したとされる敵幇助罪を含む、7件の罪を棄却することを求めるマニングの弁護団からの要望について、マニング裁判の裁判官は、7月18日に決定を行うと言っています。弁護団は、検察側が、マニングが自分が漏えいした情報が敵に渡るという知識を実際に持っていたことを示す、十分な証拠を提出していないと述べています。政府側の弁護団は、マニング上等兵は、彼が受けた訓練に基いて、アルカイダや他の団体が機密文書を入手する可能性を知っていたと述べていました。マニング裁判の内幕として、「Firedoglake」の人権擁護ブロガーで、マニングの裁判について、毎日記事を書いている数少ないジャーナリストの一人であるケビン・ゴストラに話を聞きます。「この事件が報じられるのは、米国のメディアが、この事件について一応追っておかなければならないという義務を感じたときだけです」と、ゴストラは言います。

    dailynews date: 
    2013/7/16(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 「自身が投獄されるべき人間が人を捕まえている」:シャリフ・アブドゥル・クドゥースが語るモルシ後のエジプト軍受け入れ

    ムハンマド・モルシ大統領の追放をめぐる衝突が続くエジプトで、比較的静かな1週間の後、新たな衝突が発生しました。モルシの支持派とムスリム同砲団が交通を遮断し、メイン広場へ行進した後に起こった夜通しの衝突で、少なくとも7人が死亡、260人以上が負傷しました。今回の騒動は、オバマ政権がエジプトの政治的分裂に従事する取り組みを再開した直後に起こりました。モルシの追放以来、米政府高官として初めてエジプトを訪れたウィリアム・バーンズ国務副長官は、軍指導者および暫定政府と会談を行いました。カイロから、デモクラシー・ナウ!の特派員シャリフ・アブドゥル・クドゥースに話を聞きます。「我々が見ているのは、国粋主義の復活と、ほとんど国家的記憶喪失とも言えるものです。それによって、エジプト軍と治安部隊が何の責任を問われることなく弾圧を行い、この国の過渡期を導くをことが称賛されている」とシャリフは言います。「しかし我々は、そもそもエジプト軍こそがこの前の政権移行期に間違った方向に舵取りをし、この政治的危機を招いたのだということを思い出すべきです。そのこと自体が多くの点において有罪です。自身が投獄されるべき奴らが人を捕まえているのです。」

    dailynews date: 
    2013/7/16(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 人種的要素が裁判から除外されたこと受け、連邦政府のジマーマンに対する公民権侵害訴追求めNAACPが運動主導

    ジョージ・ジマーマンの無罪判決に反対する抗議行動がロサンゼルス、オークランド、その他の都市で続く中、全米黒人地位向上協会(NAACP)は米司法省に対し、17歳のトレイボン・マーティン殺害でジマーマンを公民権侵害で訴追することを求めています。エリック・ホルダー司法長官は7月15日、マーティン殺害を“悲劇的”で“不必要なもの”とコメントしましたが、連邦裁判に持ち込むつもりがあるのかどうかは明言しませんでした。「実際のところ、陪審員の中にトレイボン・マーティンの側に立った人がいたかどうか定かではありません」とNAACPのベンジャミン・ジェラス代表は言います。「人種をめぐる力関係が存在していたことは明らかです。その人種の力関係が、歴史的に見て人種による分断の大きなコミュニティで何らかの作用を及ぼしたのです。」ジェラスはさらに、裁判官がレイシャル・プロファイリング(人種別性格予断)についての議論を押さえ込んだ点を非難します。「人種差別やレイシャル・プロファイリングについて話し合うことを裁判官が押さえ込んだ、現実とは思えないような裁判が行われました。」とジェラスは言います。すでに100万人近くの人々が、司法省に訴追を求めるNAACPのオンライン請願書に署名しました。

    dailynews date: 
    2013/7/16(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ジマーマン無罪を助けたALEC支援のスタンド・ユア・グラウンド法、民事訴訟を脅かす恐れも

    右翼秘密団体の米国立法交流評議会(American Legislative Exchange Council:ALEC)は、ジョージ・ジマーマンをトレイボン・マーティン殺害での起訴から当初は守り、その後公判で陪審員説示に使われたフロリダ州の「スタンド・ユア・グラウンド(正当防衛)」法のような銃支持の州法を推進するため、資金と影響力のネットワークを使ってきました。ALECとスタンド・ユア・グラウンド法についてメディアと民主主義センター(Center for Media and Democracy)代表で PRWatch.orgとALECExposed.orgの発行者、リサ・グレイブスに話を聞きます。彼女はクリントン政権時に司法副次官補を務め、銃規制政策に携わっていました。「有名な格言『スタンド・ユア・グラウンド(一歩も退くな)』はこの裁判には関係ないはずが、実際は関係があったのです」とグレイブスは話します。「陪審員への説示は、ジマーマンには撤退する義務はなく、退かない権利があり、死にいたるような武力を含め、武力に武力で立ち向かう権利があるというものでした。これらの陪審員説示はスタンド・ユア・グラウンド法が組み込まれたものです」。またグレイブスは、ジマーマンに対する民事訴訟を起こそうとするマーティンの遺族の努力をスタンド・ユア・グラウンド法が脅かす恐れがあることを付け加えました。

    dailynews date: 
    2013/7/15(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 「どの町にもトレイボンはいる」:ジェシー・ジャクソン師とフロリダの青年活動家が正義を求める

    フロリダ州陪審団がトレイボン・マーティン殺害でジョージ・ジマーマンに無罪評決を出したことを受けて、公民権団体は、ジマーマンを公民権侵害で訴追するよう米司法省に要求しています。全米黒人地位向上協会(NAACP)によって集められた嘆願書の署名は、ジマーマンに無罪評決が下された直後の数時間で22万5000件にまでのぼり、一時的に団体のホームページがダウンしました。司法省は14日、連邦当局による続行中の調査と州裁判から得られた証拠を評価しているところだと述べました。レインボー・プッシュ連合(Rainbow PUSH Coalition)のジェシー・ジャクソン師と、マーティンの死後結成フロリダで結成された有色人種の青年連合、ドリーム・ディフェンダーズ代表のフィリップ・アグニューに話を聞きます。彼らは、7月16日にフロリダ州の州都タラハシーで抗議行動「奪取の火曜日(TakeoverTuesday)」を行うことを呼びかけています。「ジョージ・ジマーマンを育て、トレイボン・マーティンを殺害した状況を作り出した環境を見ていく必要があると思います。実は、我々の社会は、若者を、特に有色人種の若者を怖がるように作られているのです」とアグニューは語ります。

    dailynews date: 
    2013/7/15(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 「自分の息子のように感じた」:トレイボン・マーティン殺害でジョージ・ジマーマンに無罪評決、数千人がデモ

    トレイボン・マーティンに発砲して死なせたとして第2級謀殺罪と故殺罪に問われたジョージ・ジマーマン被告の裁判で、フロリダ州の陪審団は無罪評決を出しました。これを受けて今週末、全米各地でデモが行われました。自警団員のジマーマンは2012年2月26日の夜、フロリダ州サンフォードのゲーテッドコミュニティ内で、最寄の商店でお菓子を購入後、父親の家に戻る途中だった非武装のアフリカ系アメリカ人マーティンを射殺しました。警察の報告書は、「遭遇時、トレイボン・マーティンが犯罪行為に関与していたことを示す証拠はなかった」としています。本日はニューヨークのユニオン・スクエアに数千人規模で集まり、タイムズ・スクエアを経由してハーレムまで何時間にもわたり行進したデモの参加者の声を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/7/15(Mon)
    記事番号: 
    1

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