世界のコロナウイルス感染者数は1000万人に上ろうとしています。その半数近くを、アメリカ大陸の2つ大国、米国とブラジルの感染者が占めています。現在、ブラジルの感染率は世界最悪となっており、7月には死者数も米国を超える可能性があると見られています。「ブラジルで起こっていることは、現在の指導者を反映しているのです」と、人口統計学教授でハーバード大学T・H・チャン公衆衛生大学院の世界衛生および人口学の学部長、兼ハーバード大ブラジル学プログラム共同学部長のマルシア・カストロは言います。極右のジャイール・ボルソナーロ大統領は、今回のパンデミックの深刻さを軽視し、対策を講じようとする動きを阻害したとカストロは指摘します。ブラジルのワクチン臨床試験への参加、今回の危機の先住民族への影響、そして、米国で最も人口の多い州、カリフォルニア、テキサス、フロリダでのCOVID-19感染増加についても話を聞きます。