デイリーニュース

  • トルコ総選挙でエルドアン大統領の党が過半数を勝ち取る 暴力と恐怖の中で

    トルコではレジェップ・タイイップ・エルドガン大統領率いる党が過半数の議席を獲得しました。11月1日に行われた議会選挙で、エルドガン大統領の公正発展党(AKP)が550議席のうち330議席を獲得しました。今年6月の総選挙で過半数割れしたAKPにとって大きな返り咲きとなります。この勝利によって、権威主義的傾向を強め、反発を招いてきたエルドガン大統領の権力維持はより強まるだろうと識者は言います。トルコ選挙の報道を続けている英インディペンデント紙の中東通信員パトリック・コウバーンにイスタンブールから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/11/2(Mon)
    記事番号: 
    4
  • シリア空爆の参加国は過去最多・・平和構築の道は見つかるのか

    シリアへの米軍配備が新たに決まったのは、自称「イスラム国」への爆撃開始から一年以上経ってからでした。バッシャール・アル=アサド大統領に敵対する勢力への作戦を強化する一環として、ロシアがシリア空爆を開始して数週間後です。英インディペンデント紙の中東通信員パトリック・コウバーンは、シリアでは軍事的様相が増しているが、その一方で外国勢力の関与が外交的解決の手がかりとなる可能性があると述べます。

    dailynews date: 
    2015/11/2(Mon)
    記事番号: 
    3
  • イラクとシリアの戦争継続により、中東における軍事主義の数十年にわたる失敗も継続する

    米軍特殊部隊のシリア派遣が発表されたのは、イラクで4年ぶりに戦闘による米国人死者が出た直後でした。オバマ大統領は先月(2015年10月)、アフガニスタンでの作戦を変更し、米国最長となった戦争からの撤退計画を中止したばかりです。シリア空爆の激化に伴い、オバマ政権はまた、F15戦闘機12機を含む戦闘機をトルコのインジルリク空軍基地に配備することを発表しました。イラク、シリア、アフガニスタンでの戦争に加え、米国はパキスタンやイエメン、ソマリアなど世界各地で無人機による攻撃を行っています。「(オバマの)政策は ミッション・クリープ[終わりの見えない展開]のひとつとなっています。数十人ほどの兵士の導入がこの戦いで成果を上げる可能性はゼロに等しい」とボストン大学の国際関係学教授アンドリュー・ベースヴィッチは言います。ベースヴィッチは退役大佐でベトナム戦争の退役軍人でもあります。

    dailynews date: 
    2015/11/2(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 終わりなき戦争の拡大:オバマが米軍をシリアに派遣 地上軍を送らない宣誓を破棄

    ホワイトハウスは50人未満となる特殊部隊をシリアに派遣すると発表しました。オバマ政権にとっては2014年9月に自称「イスラム国」への空爆を開始して以来、初めてのシリア駐留軍となります。オバマ大統領は、シリアへは地上軍を投入しないと繰り返し述べてきましたが、それを覆したことになります。イラクでも同じ約束が破棄されました。この発表があった翌日、国連と赤十字国際委員会は「先例のない共同警告」を出し、戦争を終わらせ、国際法を尊重し、最近の紛争が原因でホームレスとなった6000万人の難民を援助するよう各国に訴えました。Understanding ISIS and the New Global War on Terror(『ISISの理解とテロとの新しいグローバル戦争』)ほかの著者で政策研究所のフィリス・ベニスに聞きます。

    dailynews date: 
    2015/11/2(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 受刑者がハーバード大学生にディベートで勝利 刑務所内の高等教育の力を見せつける

    輝かしい記録を保持しているハーバード大学ディベートチ―ムが負けるというニュースは、通常、全米はもとより国際ニュースにはなりません。しかし先月行われた試合は通常の試合ではありませんでした。今回ハーバードチームの3人が対戦したのはライバル校ではなく、最高度警戒態勢が敷かれたニューヨーク刑務所の囚人たちでした。ディベートの論題は、米国の公立学校は不法滞在の子どもの入学を拒否するべきか否かでした。刑務所チームは自分たちの意見とは反対の擁護を行わなければならなかったのですが、勝利しました。このニュースは瞬く間に全米、世界中に広がりました。ディベートを行った受刑者たちは受刑者向け大学教育プログラム「バード・プリズン・イニシアチブ」の代表でした。このプログラムが2001年に設立されてから300人以上の卒業生が服役中に学位を得ています。バード・プリズン・イニシアチブの創設者で理事を務めるマックス・ケンナーに話をききます。

    dailynews date: 
    2015/10/30(Fri)
    記事番号: 
    6
  • 「もう半分が使う銀行」 米国の二層式金融システムは民主主義への脅威

    米国の金融危機は、ウォール街の巨大銀行に関しては、政治家が一部の銀行は「大きすぎて潰せない」と考えていることを教えてくれました。初期の危惧を経て、民主党と共和党は一致協力して、7千億ドル以上の公金を投じて大手企業を経営破たんから救済しました。しかし、地域住民を対象とする銀行に関しては、この政策の逆がまかり通っていると指摘する新刊書が出ました。How the Other Half Banks: Exclusion, Exploitation, and the Threat to Democracy(『もう半分が使う銀行:排他、搾取、民主主義への脅威』)の中で、ジョージア大学法学部教授メールサ・バラダランは、貧困地域が家計維持や経済成長を助ける通常の銀行サービスを受けられていない実態を調査しています。

    dailynews date: 
    2015/10/30(Fri)
    記事番号: 
    5
  • 「我々は拷問から手を引く」 米国心理学会が国家安全保障関連の尋問からの撤退を政府へ通知

    米国心理学会(APA)は、国家安全保障関連の尋問に心理学者が関与することを禁ずる新方針を、米国政府に対し正式に通知しました。この新方針が8月に承認されたのは、米国心理学会の幹部が積極的に米国防省やCIAの拷問プログラムと共謀していたことが、独立の調査によって裏付けられたためです。米国心理学会は、ホワイトハウスや連邦政府幹部に宛てた新たな書簡で、新たな倫理規定を侵害する可能性のある尋問や刑務所の現場からの心理学者の撤退を願い出ています。「人権のための医師団」でプログラム責任者を務めるウィドニー・ブラウンは、この米国心理学会の措置について、「APAが新倫理規定を固持して、明らかな不法行為に加担することを拒否すれば」、医療従事者を軍事訴追から守る鍵となると語ります。

    dailynews date: 
    2015/10/30(Fri)
    記事番号: 
    4
  • グアンタナモに収監された英国居住者シャケル・アメール 13年後にようやく釈放

    グアンタナモ収容所から英国在住者シャケル・アメールが13年以上の勾留を経て釈放されました。アメールは2007年に釈放許可が下りていましたが、米国防総省は彼を罪状もないのに収監し続けました。収監中に拷問、暴行、睡眠妨害を受けたとアメールは主張しています。彼はハンストを決行し、一時期は体重が半分になりました。現在、アメールは妻と4人の子どもが待つロンドンへ向かっています。「世の中がどれくらい変化したかを考えると、米当局は彼をまったく異なる環境の中にほとんど何の支援もなしに放り出すのです。そして拷問されたという彼の信憑性のある訴えや、自由裁量による長期勾留をはじめ、彼が受けた人権侵害の一切に、賠償を求める権利がないのです」と、「人権のための医師団」でプログラム責任者を務めるウィドニー・ブラウンは話します。

    dailynews date: 
    2015/10/30(Fri)
    記事番号: 
    3
  • アサドを批判する一方で 米国はアフガニスタンで病院を爆撃し サウジのイエメン侵攻を支援

    「国境なき医師団」(MSF)による最新の発表によると、今月アフガニスタンのクンドゥズで起きた米国による「国境なき医師団」の病院空爆の死者は、医療従事者13人、患者10人、身元不明者7人の計30人に達しました。このほかに医療スタッフ27人が負傷し、患者や介護人の負傷にいたっては把握できません。この空爆により、94人の収容が可能なトラウマ障害センターが廃墟となり、何十万人ものアフガニスタン人から大切な手術設備を奪いました。国境なき医師団は米国の「戦争犯罪」を非難、独立国際調査を要求しました。3週間後、今度はイエメンにある国境なき医師団の病院が破壊されました。今回の攻撃は2015年3月から米国の支援でイエメンを攻撃しているサウジアラビア率いる連合軍によるものです。この襲撃で20万人の人々が医療を受けられなくなってしまいました。「米国はシリア人によるシリアの病院襲撃に関して強く非難していますが、その一方でサウジアラビアによるイエメン攻撃を支援し、兵器類を供給しています。これはロシアがシリア政府に行っているのとまったく同じであり、サウジアラビアがイエメンで行っている行為は、米国政府が非難するシリア政府がシリア国内で行っている行為と同じだという事実に、目をつぶっています」と「人権のための医師団」のウィドニー・ブラウンは話します。

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    2015/10/30(Fri)
    記事番号: 
    2
  • ロシアのシリア参戦で 最前線の医療従事者の犠牲が増加

    シリアに関する多国間協議がウィーンで行われている中、世界で最も犠牲者の多いこの紛争の最前線で働く医療従事者の危険についてみていきます。2011年月に戦争が勃発して以来、約700人の医療従事者がシリアで命を落としています。「人権のための医師団」(PHR:Physicians for Human Rights)によると、医療施設の襲撃回数は300回を超え、そのうちの90%はシリア政府によるものです。「国境なき医師団」によると、先月後半に空爆がひどくなって以来、シリアでは少なくとも患者と医療スタッフ35人が犠牲になりました。ロシアによる空爆で、10月中にシリアの医療施設6カ所が被害を受けており、一般人や医療スタッフが少なくとも4人負傷しました。本日は「人権のための医師団」のウィドニー・ブラウンと夜の闇に紛れて亡命したシリア人医師に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/10/30(Fri)
    記事番号: 
    1

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