11月10日、全米数百都市でファストフード店の従業員が、最低時給15ドルおよび労働組合組織の権利を求めて職場を放棄したことで、所得格差の是正を求める戦いへ全米から注目が集まりました。「最低時給15ドルを求める戦い」(Fight for $15)デモ参加者の一部は、ミルウォーキーで行われた共和党大統領候補討論会の会場前で声を上げました。討論会では億万長者ドナルド・トランプをはじめとした共和党大統領候補は最低賃金の引き上げを拒否しました。ノーベル経済賞受賞の経済学者で、新著Rewriting the Rules of the American Economy: An Agenda for Growth and Shared Prosperity(『米国経済の規則の書き換え:成長と共有された繁栄のための課題』)を出版したジョセフ・スティグリッツに話を聞きます。「米国経済の仕組みはどこか間違っている」とスティグリッツは言います。「底辺では最低賃金が45年前、ほぼ半世紀前からずっと変わっていないいう事実がある。これは生活できる賃金ではないのです」