デイリーニュース

  • 人種差別に対し黒人学生が蜂起 ミズーリ大学のトップ2人が辞任へ

    ミズーリ大学でのアフリカ系米国人による蜂起で、トップ2人が辞任を余儀なくされました。ティム・ウルフ総長と、コロンビア校のR・ボーエン・ロフティン学長は11月9日、構内での人種差別に対する彼らの対応への抗議を受けて辞任すると発表しました。アフリカ系米国人の学生たちは、偏見と野蛮な行為に対する2人の対応を手ぬるいと評し、それに対する数週間の抗議デモを繰り広げていました。転機となった11月7日、アフリカ系米国人のフットボール選手たちがデモに参加、ウルフが辞任するまで全ての試合と他のチーム活動をボイコットすると表明しました。大学構内で「人種差別はここにある」(Racism Lives Here)デモを組織したミズーリ大学の学生ダニエル・ウォーカーと、ミズーリ大学黒人研究科の主任、ステファニー・ショネカンに話を聞きます。「ミズーリ大学に入学した黒人学生たちにとって、(人種差別的な)出来事は通過儀礼のようなものです」と、ウォーカーは言います。「変化を本当にもたらすために、こうした抗議行動がこれほどまでに大きくならなければならなかったのはひどいことだと思います。私たちがこの大学で長い間経験してきたことに必要な注意を向けるために、学生たちは命を懸けようとしていました」。

    dailynews date: 
    2015/11/10(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「むごい決定」 メキシコ人移民を暴行しテーザーを使用して死亡させた国境警備員の訴追が見送られる

    米司法省は、サンディエゴ近郊でメキシコ人移民が殴る蹴るの暴行を受け、テーザー銃を使用され死亡した事件で、目撃者が撮影したビデオがあるにも関わらず、訴追される国境警備員はいないと発表しました。この事件は2010年5月、当時32歳だったアナスタシオ・エルナンデス=ロハスがメキシコから米国に入国を試みたところを捕らえられたことで起りました。エルナンデス=ロハスは25年の米在住歴があり、米国生まれの5人の子どもがいました。サンディエゴ検視官事務所はアナスタシオ・エルナンデス=ロハスの死を殺人事件に分類し、被害者は心臓発作を起こしただけでなく「胸部、腹部、腰、膝、背中、口唇、頭部、およびまぶたに打撲傷あり。肋骨6本の骨折および脊椎損傷」と結論づけていました。国境警備員らは、エルナンデス=ロハスが反抗的で逮捕に抵抗したため、対決の形となったと主張しています。しかし目撃者が撮影したビデオから多数の問題点が明らかになりました。「南部国境地帯コミュニティ連合」(Southern Border Communities Coalition)共同議長で、「サンディエゴ同盟」(Alliance San Diego)事務局長も務めるアンドレア・ゲレロに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/11/9(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 炭素爆弾は回避された オバマ大統領がキーストーンXLパイプライン建設計画を却下 環境保護運動の歴史的勝利

    環境活動家は、これまでで最大規模の勝利を祝っています。オバマ大統領がキーストーンXLオイルパイプラインの建設計画を却下したのです。数年にわたる検討期間ならびに近年で国内最大規模となった草の根運動を経て、オバマ大統領は11月6日、在任期間中のキーストーン建設は許可しないと発表しました。同パイプラインは、一日83万バレルの未精製油砂をカナダのアルバータ州から米国のメキシコ湾岸地域の精製所に輸送する予定でした。活動家たちは、パイプライン・ルート沿いの建設用重機にチェーンで身体を縛りつけたり、ホワイトハウス前の市民的不服従では数百人が逮捕され、約1年前の2014年には気候変動デモとしては史上最大となる「民衆の気候マーチ」(People’s Climate March)に数十万人が参加するなど建設阻止運動を繰り広げてきました。運動を勝利に導いた活動に深い関わりのある2人のゲストに話を聞きます。運動の中心的オルガナイザーで、環境正義およびカナダ先住民の権利について執筆するクレイトン・トマス=ミュラー、キーストーンXL建設反対運動で頭角を現した政治活動グループ「勇敢なるネブラスカ」(Bold Nebraska)理事長ジェーン・クリーブです。

    dailynews date: 
    2015/11/9(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 国境なき医師団 アフガニスタン病院空爆の惨状を公開し米の主張を否定 戦争犯罪の調査を求める

    国境なき医師団(MSF)は、アフガニスタンのクンドゥーズ州でMSF外傷センターが米軍により空爆された事件に関する内部調査の結果を公開し、独立機関による戦争犯罪の調査を要求しました。10月3日の米軍による空爆では、MSFスタッフ13人、患者10人、未だに身元が判明しない犠牲者7人を含む、少なくとも30人が死亡しました。MSFは、目撃者数十人への聞き取りに基づく新たな報告書の中で、ベッドの上で炎に包まれる患者、頭部や手足を失った医療従事者、炎上した建物から逃げる途中で上空から撃たれたスタッフの例などを描写しています。医師やその他医療従事者は、敷地内の別の建物に走って避難する途中に撃たれました。国境なき医師団は、空爆の数週間前に米国およびアフガニスタン当局に施設のGPS座標を提供したと述べ、空爆されていることを連絡した後もなお、約30分間攻撃がつづいたと語っています。国境なき医師団の米国事務局長ジェイソン・コーンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/11/9(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 子どもの収監はダメ:営利運営のテキサス移民拘置所 子どもの勾留で炎上

    昨年、 テキサス州のディリー市とカーンズ市に米国中でいちばんも賛否両論が起きている勾留施設ができました。これらの施設は、民間の刑務所会社によって運営されており、双方合わせてで女性や子どもを2500人以上の収容力があります。先週、1人のテキサス州裁判官は、子どもの未来を危険にさらすとして、家族勾留施設に保育園として許可を出している州の動きを一時的に停止させました。これの詳細について、テキサス州への滞在を促す訴訟を起こしているグラスルーツ・リーダーシップ代表ボブ・リバルに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/11/6(Fri)
    記事番号: 
    4
  • 「私たちは大勢いる」2003年2月15日の世界的なデモはイラク戦争は阻止できなかったが 世界を変えたのかもしれない

    2003年2月15日、忍び寄る米国のイラク侵攻に対する反戦集会は史上最大の組織的なデモ集会となり、800近い都市で最大3千万人もの人々が参加して世界を揺るがしました。その数週間後には、米国の最初の砲弾がバグダッドに炸裂することになったのですが、このデモは1日だけの歴史的な偉業ではなく、永遠に世界を変えるような火花だった、と論じる新作ドキュメンタリー映画を紹介します。新作ドキュメンタリーWe Are Many(「私たちは大勢いる」)では、この歴史的な世界デモの日について、またそれ以降の政治運動をどのように方向づけていったかが描れます。この映画の監督兼プロデューサーのアミール・アミラニに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/11/6(Fri)
    記事番号: 
    5
  • 危険を逃れて来たら勾留と虐待が待っていた テキサスの収容施設の移民女性たちがハンスト決行

    ペンシルベニア州は、異論の多い家族勾留施設の閉鎖に向けた第一歩となりうる行動をとりました。この家族施設には、米国に保護を求めている何千人もの子連れの移民が親子ともに収容されています。州政府職員は、バークス郡レジデンシャル・センターに対し、保育施設として許可をしているのみで、家族の勾留施設としては許可していないとして、この施設の15年前からの認可を更新しないと通告しました。バークス勾留所は、オバマ政権の「抑止のための拘留」政策の一環であり、批判的な人々からは「国外追放工場」と呼ばれています。バークス郡の施設内を実際に見学したデモクラシーナウ!刑事司法特派員レネ・フェルツの取材レポートを見ていきます。

    dailynews date: 
    2015/11/6(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 家族勾留の終焉? ペンシルベニア州移民勾留施設 親子勾留の停止に追い込まれるか

    先週、テキサス州オースティンにあるティー・ドン・ヒュット(T. Don Hutto)外国人収容施設に勾留されている移民女性27人が、虐待をやめる事や即時釈放を要求して食事を拒み始めました。ほとんどの女性は、保護を求めて米国に逃れて来た中米出身者です。中米諸国では暴力や虐待が急増しています。彼女たちは、自由への希望もなしに収容所で苦しい生活を送り、脅威にさらされ、不当に監視されていると訴えています。移民局職員はハンストが行われていることすら否定しています。正確な人数は不明ですが、支援者によると、ハンストは今週になって大幅に拡大しており、おそらく数百人に達している模様です。ヒュットは国内最大の民間刑務所会社コレクションズ・コーポレイション・オブ・アメリカによって運営されています。移民収容施設でのハンストは全国各地に広がっており、この1カ月の間にすでに3件が発生しています。「中米やメキシコから女性たちが逃げてくるのは、危険にさらされているからです。ところが私たちは、彼女たちを営利目的の収容施設に放り込みます。こうした施設では利益をあげるために経費を節約し、粗末な食事を与え、収容者の医療や様々な必要をおろそかにしています。

    dailynews date: 
    2015/11/6(Fri)
    記事番号: 
    2
  • TPP全文公開 「思っていたよりもっと悪い内容」と批評家

    環太平洋経済連携協定(TPP)の詳細が明らかになり、批評家は心配していたよりもさらに悪い内容だと言います。米国と他の環太平洋諸国11カ国が、世界経済全体の4割を占める地域経済圏を形成する経済協定に合意してから数週間が経った11月5日、TPP協定の全文が公表されました。世界中の活動家がTPPに反対し、医療、環境、言論の自由、労働者の権利を犠牲にして、企業に利益をもたらすものだと、警告してきました。オバマ大統領が議会に対し、賛成か反対かを問う投票を求める前に、議会には協定を精査するための90日間の時間が与えられます。市民団体パブリック・シチズンのグローバル・トレード・ウォッチ代表でTPP批判の第一人者ロリ・ウォラックに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/11/6(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 人気俳優ヴィゴ・モーテンセン ローマ教皇、 政治における詩とアートを語る

    俳優、詩人、フォトグラファー、そして出版社も経営する、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのスター、ヴィゴ・モーテンセンが、先日再版されたばかりのアンソロジーTwilight of Empire: Responses to Occupation(『帝国の黄昏:占領への返答』)より自作の詩Back to Babylon(「バビロンへの帰還」)を朗読します。モーテンセンはまた、フランシスコ教皇の進歩派的傾向について、そして創造的な生活を送るものが直面する不公平について語ります。

    dailynews date: 
    2015/11/5(Thu)
    記事番号: 
    4

Pages