デイリーニュース

  • 「前代未聞の瞬間」、大統領選挙の結果を覆そうと極右勢力がD.Cに集結、トランプが扇動

    【21/01/06/2】選挙人団の投票を開票し、選挙結果を承認する手続きを行う連邦議会の会合が行われる中、トランプ大統領がジョー・バイデンに敗北した2020年の選挙結果を認めることを拒否し、数千人が、ワシントンD.C.で抗議デモを行っています。ムリエル・バウザー市長は、抗議行動に備えて、州兵の出動を要請しました。すでに、反民主主義者のデモ隊がブラック・ライブス・マター・プラザ近くで警察と衝突する事件も起きています。違法な銃を市内に持ち込んだなどの容疑で、6人が警察に逮捕されました。国家安全保障担当のウィリアム・アーキン記者は、現職の大統領がすすんで騒動をけしかけている「前代未聞の瞬間」だと述べています。また、政治的右翼過激派の運動を追っている調査ジャーナリストのジェイソン・ウィルソンにも話を聞きます。トランプ大統領の任期中、共和党は極右との驚くべき一体化が起きたと、ウィルソンはいいます。「街頭で暴力をふるう極右活動家と連邦議会でトランプを支持する一部の議員との間を分ける明確な線は、ありません」。

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    2021/1/6(Wed)
    記事番号: 
    2
  • ジョージア州は民主党が勝利か、上院議員選挙の決選投票で草の根運動の活動家ウォーノックが議席を奪還、オスフ候補もリード

    【21/01/06/1】ジョージア州で上院議員選挙の決選投票が行われ、民主党が上院の主導権をにぎる見通しとなっています。ラファエル・ウォーノック牧師が共和党のケリー・レフラー上院議員に勝利し、ジョン・オソフは共和党のデービッド・パデュー上院議員を僅差でリードしています。オソフの勝利が確定すれば、上院の議席は50対50で同数となり、票決で可否同数の場合、次期副大統領のカマラ・ハリスが膠着打破の1票を投じることになります。これにより、ジョー・バイデン次期大統領の立法議案を成立させるうえで、民主党はより大きな権限を握ります。ウォーノックが牧師をつとめる、アトランタのエベネザー・バプティスト教会はマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の心の故郷だったところです。ウォーノック牧師は、南部州で初の黒人民主党上院議員、ジョージア州で初の黒人上院議員、米国史上11人目の連邦議会上院の黒人議員となります。アノア・チャンガがゲストです。チャンガはアトランタに拠点を置くジャーナリストで、選挙の公正と投票権の問題を取材しています。今回、ジョージア州で民主党が勝利できたのは、草の根の活動家の運動があったからだ、とチャンガは指摘し、こう語っています。「農村部から都市部、郊外のコミュニティに至るまで、州の全土で、さまざまな人種や民族の活動家が、選挙運動を組織し、すばらしい活動を進めてきました。

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    2021/1/6(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 「医療アパルトヘイト」 イスラエルのワクチン接種実施で占領地区の数百万人のパレスチナ人を除外

    【21/01/05/4】イスラエルはCOVID-18のワクチン接種を世界のどの国よりも早いペースで実施し、これまでに14%以上のイスラエル人がワクチンを受けました。こうした早い政策展開の一方で、複数の人権団体が、パンデミック中に約1500人が死亡した占領下のヨルダン川西岸とガザ地区のパレスチナ人にワクチンを受けさせないというイスラエルの決定に警戒感を表明しています。イスラエルは、ヨルダン川西岸とガザ地区の医療はパレスチナ当局が担当するというオスロ和平合意を引き合いに出して、この行為の正当性を主張しています。パレスチナの役人たちはパレスチナ独自のワクチン・キャンペーンを始めるにあたり、資金不足、ワクチンの入手経路がなく配布のための基盤がないことを含む多くの障害に直面しています。「イスラエルは実際には国際法に違反しています。占領軍としての責任を否定しているからです」と、パレスチナ立法評議会のメンバーで「パレスチナ医療救援協会」(Palestinian Medical Relief Society)の代表である医師ムスタファ・バルグーティは言います。「イスラエル人たちがワクチンを得ている一方で、パレスチナ人たちは何も受け取っていないのです」。

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    2021/1/5(Tue)
    記事番号: 
    4
  • 「これは投票抑圧である」19万8000人のジョージア州の住人を有権者名簿から違法に消去

    【21/01/05/3】ジョージア州では有権者が米国の上院支配を決める2つの重要な決戦投票に投票をしていますが、投票権活動家たちは多くの有権者が投票所で追い返されることを恐れています。ジョージア州は、米国での共和党による投票抑圧の「中心地」と呼ばれてきました。ジョージア州のアメリカ自由人権協会(ACLU)は2020年9月、有権者名簿から19万8000人の有権者が不当に消去されていたことを明らかにしました。調査報道ジャーナリストのグレッグ・パラストが制作し、女優のデブラ・メッシングがナレーションを務めたジョージア州の投票についての映像レポートを放送します。また、投票権活動家で「黒人有権者も大切基金」(Black Voters Matter Fund)の共同設立者ラトーシャ・ブラウンに話を聞きましょう。「名簿から消された人の多くがたまたまアフリカ系米国人投票者であることは非常に興味深いことです」と、ブラウンは言います。「これは投票抑圧なのです。」

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    2021/1/5(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 親トランプ抗議デモを前に黒人教会の「黒人の命も大切」の旗を燃やしたことでプラウド・ボーイズのリーダーを逮捕

    【21/01/05/2】1月6日、大統領選をめぐる極右の抗議行動に参加するため、数千人がワシントンDCに向かうと見られていますが、憎悪団体「プラウド・ボーイズ」(Proud Boys)のリーダー、エンリケ・タリオは、2020年12月に行われた同様の行動中に黒人の教会としての歴史を持つ教会で「黒人の命も大切」(Black Lives Matter)の旗を引き下ろして燃やしたとして器物損壊罪で逮捕されました。多くの教会は特別警護を要請し、メトロポリタンAME教会はプラウド・ボーイズを訴えています。「悲しいことに、私たちの国には、黒人の教会としての歴史を持つ教会を標的にするという、とても暗くて浅ましい歴史があります」と、「法の下の公民権を求める弁護士委員会」(Lawyers' Committee for Civil Rights Under Law)の代表兼事務局長で、今回の訴訟で同教会の代理人を務めるクリステン・クラークは言います。「過激派たちに、彼らは法を超越せず、彼らの危険で有害で暗い行為について責任があるというメッセージを伝える1つの方法として、私たちは公民権法を使うつもりです」。

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    2021/1/5(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 「非倫理的で反民主主義」 選挙結果を引き続き覆そうとする共和党議員とトランプ

    【21/01/05/1】トランプ大統領はジョージア州の2つの重要な上院決戦投票の選挙集会で、そのほとんどの時間を自分のことに費やし、2020年11月の大統領選の結果に抗議しました。録音された電話の会話の中でトランプは、ジョージア州が承認した選挙結果を覆すために必要な票を「見つけてこい」と州長官に圧力をかけましたが、集会でのとりとめのない演説の中でもその会話で使ったのと同じ陰謀論を引用しました。民主党議員は、不正選挙を行うようジョージア州の役人に違法に圧力をかけようとしたことでトランプは起訴される可能性があると言います。一方、一部の共和党員は、トランプの電話の内容を擁護しています。「2020年の大統領選に何らかの間違いがあったという、このような根拠のない虚偽の主張を続けることで注目を浴びようとしているとしか言えない議員が、下院、上院の両方にいるということは非常に残念なことです」と、「法の下の公民権を求める弁護士委員会」(Lawyers' Committee for Civil Rights Under Law)の代表兼事務局長のクリステン・クラークは言います。彼女は議員たちが「米国の選挙における不正についてのこうした神話を長期化させることは、まったくもってアメリカ的ではない」と言います。

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    2021/1/5(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「1万1780票を見つけろ」 トランプ、選挙結果を覆すためにジョージア州に圧力 数百万人の選挙権をはく奪する動き

    【21/01/04/2】トランプ大統領はジョージア州のブラッド・ラッフェンスパーガー州務長官(共和党)と1時間にわたり電話で話し、ジョー・バイデンの勝利をひっくり返すのに必要な票を「見つけろ」と圧力をかけました。退任2週間前、上院の多数派を決するジョージア州上院選の決戦投票の2日前のことでした。ワシントン・ポスト紙が入手した通話録音によると、トランプは州務長官に声を荒げたと思うと懇願するという態度を取り、不正投票の訴えは虚偽であり選挙結果は確認されているにもかかわらず、不正調査や選挙結果の変更を拒否したら刑事告発するとの脅迫までしました。「驚愕です。これは犯罪でなければならない」と、ニュー・ジョージア・プロジェクト及び同プロジェクトのアクション・ファンドの創設者・責任者であるウンセ・ウフォトは言います。この二つの組織は2020年大統領選挙、5日火曜日の決選投票でも投票推進に大きな役割を果たしてきました。

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    2021/1/4(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 「アサンジの勝利」 英国の裁判官 ウィキリークス創設者アサンジのスパイ容疑での米国への引き渡しを却下

    【21/01/04/1】英国の裁判所は、ウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジの米国への引き渡しについて、アサンジは不安定な精神状態にあり米国の刑務所での安全は確保できないとして、予想に反して引き渡しを認めない判断を下しました。アサンジは、イラクやアフガニスタンなどにおける米国の戦争犯罪を暴露する機密文書を公開したことに関連し、スパイ法に違反したとして、2019年に17の罪状で米国政府に起訴されました。米国政府はすでに控訴することを明らかにしています。報道の自由を提唱する活動家たちは長年にわたり、ジャーナリストを訴追する危険な前例になるとしてアサンジの起訴に反対するキャンペーンを行ってきました。アサンジの法律顧問ジェニファー・ロビンソンは、報道の自由ではなく刑務所での安全に関する懸念を理由として引き渡しを却下したことは、「まだ終わりではないという印であり」、「ひどい前例であることには変わりない」と言います。コロンビア大学のナイト・ファースト・アメンドメント・インスティテュート(the Knight First Amendment Institute)の創設者・責任者であるジャミール・ジャファーは、この判断はアサンジにとって「重要な勝利だ」としつつも、この裁判官はこれまで米国の訴追を支持してきた裁判官だと言います。

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    2021/1/4(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 「植民地化がエボラを煽った」 ポール・ファーマー医師が「フィーバー 確執 ダイヤモンド」と西アフリカの教訓を語る

    【21/01/01/3】医療人類学者のポール・ファーマー医師へのインタビューを続けます。新刊書『フィーバー 確執 ダイヤモンド』は、2014年にエボラ出血熱と闘った体験の物語であり、西アフリカにおける奴隷制、植民地支配、暴力の歴史がどのように疫病の発生を悪質なものにしたかを語っています。「エボラ出血熱の看護はロケット科学ではありません」、医師は病気の患者を治療する方法を知っていると彼は指摘します。しかし、公衆衛生機構の対応は圧倒的に、看護ではなく封じ込めに焦点が当てられていました。そのことが、「植民地時代の統治体制を非常に悲しい形で反復していたのです」と、ファーマー医師は言います。

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    2021/1/1(Fri)
    記事番号: 
    3
  • ポール・ファーマー医師 数百年にわたる米国の不平等がパンデミックによる荒廃の下地を整えた

    【21/01/01/2】米国がCOVID-19の死亡者数と入院者数で新記録を樹立したことを受けて、私たちは、感染症の世界的な権威の一人ポール・ファーマー医師に話を聞きました。米国の壊滅的な死者数は、数十年にわたって公衆衛生への投資を怠ってきたことと、数百年にわたる社会的不公平の反映であると彼は指摘します。「この国のすべての社会的病理が、パンデミックによって前面に浮かび上がるったのです」。ファーマー医師は、ハーバード大学の医学教授で、ハーバード大学医学部のグローバルヘルスと社会医療学科の長をつとめ、パートナー・イン・ヘルスの共同創設者でチーフストラテジストです。

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    2021/1/1(Fri)
    記事番号: 
    2

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